イリーナ・メジューエワのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ロシア人女性ピアニストが語るバッハ、モーツアルト、ベートーベン、シューベルト、シューマン、ショパン、リスト、ムソルグスキー、ドビュッシー、ラヴェルなどのピアノ曲を演奏する際に考えていること。演奏家自身がこんなことを考えながら(解釈して)演奏しているのだという裏幕でもあり、非常に興味深かった。
バッハの音楽のポリフォニックさは、家の中の子供の声から来ている!モーツアルトはオペラのように登場人物のキャラクターが踊りはね、神様の近くを飛んでいる!(対してバッハは一歩ずつ神のところへ連れていく)モーツアルトは声の美しさ、息、響き、心の動き、顔の表情をピアノでどう表現するかとの説明はおそらく著者がいつも意識しているのだろう。ベートーベンの32番ソナタ第2楽章の中で、ハ長調が出てくる瞬間、「あっ、これ!これを探していたんです」みたいな場所との解説、ぜひこの個所を聞いてみたい。
シューベルトは弾いていて肉体的には汗をかかないが、精神的には汗びっしょり、へろへろになる!との説明の中に、演奏家の藝術家としての本当の大変さを見たように感じる。
またムソルグスキーの説明の中では、「苦しみや痛みを表すために、ペダルをわざと残して弾き、響きを少し濁らせる!」凄い世界である。楽譜が読める人には更に魅力的なのだろう! -
Posted by ブクログ
ピアノを弾く彼女と別れてしまったのが悲しすぎて、なんとなく買ってしまった。
ショパンは高校生の頃から聴いていたけれど、「雨だれ」と言われてもピンとこないくらい、なんとなくぼんやり聴いていただけだった。
この本では、「革命」などの通称も併せて記載されていたりするので、「ああ、『革命』ってこの曲のことだったのか」と納得しながら読めた。ぼんやり聴いてきた自分でも最初から最後まで読み通すことができた。
解説は曲が作られたときのショパンの状況や、どのような演奏を心がけるかなどの情報を交えながら書かれている。音楽用語は(前作の『ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ』を読んでいないからかもしれないが)ちょっと初心者には難しかった。ちょっと時間をおくと用語を忘れてしまうので、ときどき調べながら読まなければならなかった(それは他の専門書でもそうかもしれないが...)。
この本を読み終えたら、ピアノの聴き方がちょっとだけ変わったかもしれない。細かい音を聴こうと心がけるようになったし、ピアニストがペダルを踏む姿を想像しながら聴くようになった。前よりもピアノに没頭することができるようになった気がする。
全くピアノが弾けない人でも、読んでみて損はないと思う。楽しく読める。けれど、ピアノを弾けない人にとって、技法的な部分の理解にはやはり限界があるので、全て理解するということは経験者か知識豊富な人でなければ難しいかもしれない。