感情タグBEST3
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こういう本が読みたかったのです。演奏家による楽曲解説。複雑な音符が書かれているものの分かりやすく、しかも有名曲ばかり。なるほどの連続でした。楽譜を見ながら記載の曲をもう一度じっくり聴かなきゃです。ピアニストと言うか音楽家ってやっぱりすごい。
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著者のミニ演奏会を近所の公民館!で数度聴いたことがあり、小柄なのにすごいダイナミズム、と感激した。その人が本を出したので即読み。
会話体で読んでいるというより話を聞いている、という感じが、氏らしくてよい(著者は日本語しゃべれるし)。しかし表現や解釈の説明は中々に難しく、色々考えてしまう。そこがまた面白い点である。
吉田先生の名曲解説も面白いが、これはこれでまた全く別種の楽しみがあった。同じ曲でも色んな表現があるのは演奏はもちろん、聴くことに関しても同じであると改めて理解した。つもりになった。
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ロシア人女性ピアニストが語るバッハ、モーツアルト、ベートーベン、シューベルト、シューマン、ショパン、リスト、ムソルグスキー、ドビュッシー、ラヴェルなどのピアノ曲を演奏する際に考えていること。演奏家自身がこんなことを考えながら(解釈して)演奏しているのだという裏幕でもあり、非常に興味深かった。
バッハの音楽のポリフォニックさは、家の中の子供の声から来ている!モーツアルトはオペラのように登場人物のキャラクターが踊りはね、神様の近くを飛んでいる!(対してバッハは一歩ずつ神のところへ連れていく)モーツアルトは声の美しさ、息、響き、心の動き、顔の表情をピアノでどう表現するかとの説明はおそらく著者がいつも意識しているのだろう。ベートーベンの32番ソナタ第2楽章の中で、ハ長調が出てくる瞬間、「あっ、これ!これを探していたんです」みたいな場所との解説、ぜひこの個所を聞いてみたい。
シューベルトは弾いていて肉体的には汗をかかないが、精神的には汗びっしょり、へろへろになる!との説明の中に、演奏家の藝術家としての本当の大変さを見たように感じる。
またムソルグスキーの説明の中では、「苦しみや痛みを表すために、ペダルをわざと残して弾き、響きを少し濁らせる!」凄い世界である。楽譜が読める人には更に魅力的なのだろう!
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小さいころに少しピアノを習っていただけの自分には作曲家を語る言語は非常に稚拙なものしかなかったが、先ずこのような語り方があるのかという点でとても参考になった。また、自分の好きなショパン、リストなどの作曲家の語られ方を見ることで、再び弾いてみたいと思っただけでなく、色々な演奏家の音楽を聴いてみたいと感じた。
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ピアニストの著者がバッハからラヴェルまでの名曲を楽譜とともに解説してくれる。あたりまえだがピアノ作品が多彩な表情を見せてくれるのには、すべてに理由がある。優しく聞こえるのはそう聞こえるように作られているからだし、そう演奏しているからだ。楽譜とともに解説されると、ピアニストって凄いやとあらためて思っちゃう。何せこっちはピアノが弾けないのでね。