永田夏来のレビュー一覧

  • 音楽が聴けなくなる日
    法は、法でしかない。社会に、正解を委ねすぎ。
    みんな本音ではわかっているくせに、見て見ぬふりばかりする。こういうことを世の中の大多数の人は直感しなさすぎ、あるいは、目を背けすぎ。従う側も従わせる側も。頑張ればなんとかなる人こそ、社会のゲームの中に時限爆弾を埋め込むべき。不安なのはわかるが、それは人類...続きを読む
  • 音楽が聴けなくなる日
    コカイン所持でピエール瀧が逮捕されたことは、残念だったし、衝撃だった。
    罪は償わねばならないのはわかる。
    だけど、所属している音楽ユニットの全音源の発売と配信を停止する必要まであるのか?
    作った人が犯罪を犯したからといって、自分が好きな音楽を聴く権利を、なぜ奪われないとならないのか?全く理解できない...続きを読む
  • 音楽が聴けなくなる日
    ピエール瀧の薬物による逮捕からの一連の音楽業界の対応について、本来あるべき姿を問う論評。
    最近の日本の過剰なコンプライアンスには違和感があったのだが、宮台先生の「法の奴隷」「言葉の自動機械」という言葉はとてもしっくり来た。
  • 音楽が聴けなくなる日
    本なのにフジロック好きでも盛り上がる読書でした。そして、悪い人は叩くメディアの歴史もわかりやすかったです。それから宮台さんのクズ3つの定義(言葉の自動機械、法の奴隷、損得マシーン)の毒舌が相変わらずで、「レミゼ」や「あいトレ」問題を取り入れながら「アートこそ〜」を教えてくれました。本当にいつもわかり...続きを読む
  • 音楽が聴けなくなる日
    再帰性=セルフモニタリング 自分を俯瞰 立ち位置確保
     結果としてのコンプライアンス
      不祥事の防止・企業価値の向上
      事なかれ主義=前例の踏襲

    「リキッド モダニティ」液状化社会 ジグムント バウマン
     決定しない優柔不断が合理性 ⇒その都度 選ぶ人になる
     
    「キャラ」
    「自己責任」
    「状...続きを読む
  • 音楽が聴けなくなる日
    <目次>
    はじめに
    第1章  音楽が聴けなくなった日
    第2章  歴史と証言から振り返る「自粛」
    第3章  アートこそが社会の基本だ
    おわりに

    <内容>
    「電気グルーヴ」のピエール瀧が麻薬で捕まって、その楽曲の販売、配信が一切停まった。発売元のソニーミュージックエンターテインメントの「自粛」によるも...続きを読む
  • 音楽が聴けなくなる日
    ‪アーティストが逮捕されると過去の作品が自主回収や配信停止などの手段で速やかに世間から消えるというバカすぎる風潮を分析した一冊。音楽に閉じずに他の事例も交えて社会の在り方を考察している。正直このレベルのことを書籍化してわざわざ論じなければいけない時点で気が遠くなるわけだが、音楽や映画を愛する人ならば...続きを読む
  • 生涯未婚時代
    シミズ自身はさておき、望む望まない関わらず生涯未婚を自分自身で想定している人の心理状態がよく分かる。

    データベースから推測される予想と具体的なヒアリングから得られた感想を下手に混ぜずに慎重に記述している点も良い。

    筆者が未婚/既婚か結婚経験がある未婚かが文章から読み取れない(ようにあえて書かれて...続きを読む
  • 生涯未婚時代

    これからの時代を考える(再検討する)というコンセプトには共鳴する。
    しかし,コンセプト(の萌芽)しかないという印象。
    
    「これまではこうだった,でもこれにあてはまらないことも起きてるよね」「この点は考えないといけないことだよね」,これ以上でもこれ以下でもない。
    
    「婚活」症候群で白河先...続きを読む
  • 生涯未婚時代
    表題通り、生涯未婚時代になりつつある今、どういう人が独身でここ数十年でどのような社会的変化があったかを分析する一冊。

    内容は素直に納得できる反面、著者独自の分析などは見当たらず。
  • 生涯未婚時代
    興味のあるトピックだったので手に取ったのですが、いまいちまとまりのない考察だったように感じました。
    これから先、結婚しない人が増えていくんだろうなあとか、将来への予測は何のデータも持たない私の意見とそんなにたがわず、新たな発見は特になかった感じですが、読みやすくはありました。