織部泰助のレビュー一覧
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当主の自叙伝を書くために、祝部村の匳家を訪れた作家の出雲はそこで奇妙な事件に巻き込まれる。客人が首を吊って死に、慣習としての「死に番」を任されてしまった出雲だが、一夜明けると死体は別人に変わっていた。そして屋敷に起こるさまざまな怪事は呪いなのか。スリリングで気味の悪いホラーミステリです。
いわくありげな一族。過去の因縁。黒髪の呪いと幽霊。相次ぐ惨劇と三重密室。もう要素要素がどれも魅力的で、しかしそのすべてに絡みつくのは、圧倒的な黒髪のイメージ。美しい黒髪も、怪事が絡むと急に気味の悪さが勝ってしまいます。匳家に伝わる言い伝えから慣習から過去の怪談めいた物語から、とにかくどれもこれも気味が悪いとし -
Posted by ブクログ
ゴーストライターの仕事の為、出雲秋泰が訪れた素封家の屋敷には、死者の口に髪の毛を詰めるという奇妙な風習があった。
折しも屋敷では、身元不明の老人が髪の毛で首を吊る怪事件が発生。秋泰は死体の番をせよと裏山の番屋に閉じ込められる。
翌朝、死体は別人のものに入れ替わり、床は人毛が埋め尽くしていた。
福岡の村を舞台にした、民俗学ホラー×ミステリ小説。
第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞作です。
角川ホラー文庫から出版されているものの、どちらかと言えばミステリ要素の方が気持ち強め。きちんと論理的に説明がなされる中、ほんの少しの説明のつかない謎や人間の狂気、「髪の毛が口に入る