織部泰助のレビュー一覧
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当主の自叙伝を書くために、祝部村の匳家を訪れた作家の出雲はそこで奇妙な事件に巻き込まれる。客人が首を吊って死に、慣習としての「死に番」を任されてしまった出雲だが、一夜明けると死体は別人に変わっていた。そして屋敷に起こるさまざまな怪事は呪いなのか。スリリングで気味の悪いホラーミステリです。
いわくありげな一族。過去の因縁。黒髪の呪いと幽霊。相次ぐ惨劇と三重密室。もう要素要素がどれも魅力的で、しかしそのすべてに絡みつくのは、圧倒的な黒髪のイメージ。美しい黒髪も、怪事が絡むと急に気味の悪さが勝ってしまいます。匳家に伝わる言い伝えから慣習から過去の怪談めいた物語から、とにかくどれもこれも気味が悪いとし -
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ネタバレ鱗粉が付いたら死ぬという翅賀村の呪い。翅ヶ崎家の当主イトが死体でみつかり、口の中からジャノメチョウが出てくる。その後娘の揚翅が蝶密室で撲殺されていた。
ジャノメチョウが死体に群がる理由がキツい。鱗粉が付いた人を殺し回ってた紋次。紋次をついに殺した翅ヶ崎家が地下の受水槽に隠そうとしたら紋次が今まで殺した人たちが入ってるとか…ゲロゲロ。その水飲んでるでしょ…ウゲゲ。その死者を介した水がジャノメチョウを呼び寄せるとは。揚翅が昆虫アレルギーで揚翅の部屋に蝶が入ってきたと助けの連絡が来て押し寄せたらジャノメチョウがブワーッと出てくるが奥の死んでる揚翅の部屋には蝶がいないという蝶密室は作りが良き。
ジャノ -
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ネタバレ大富豪が館で死んだが、その前日に誰も知らぬ謎の男が館に現れて死んでいた。死体を館の裏手の番屋で一夜を過ごす儀式に見張り役として任された幽霊作家の出雲は寝てはならないという掟を破り寝てしまう。起きた時は三重の密室を突破して主の金蔵の首がなくなっており髪が床に散らばっていた。
角川ホラーだけどミステリに寄ってて、多重推理もあるし三津田作品?とも思える内容。ミステリ要素はさほどだったけど、髪の食べて死ぬとその髪の持ち主が憑依して生き返るとかのホラー要素が良い。最後の事故のシーンでもなぜ首が出雲の所に寄ってくるとか不明確な要素が興味をそそられます。 -
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ゴーストライターの仕事の為、出雲秋泰が訪れた素封家の屋敷には、死者の口に髪の毛を詰めるという奇妙な風習があった。
折しも屋敷では、身元不明の老人が髪の毛で首を吊る怪事件が発生。秋泰は死体の番をせよと裏山の番屋に閉じ込められる。
翌朝、死体は別人のものに入れ替わり、床は人毛が埋め尽くしていた。
福岡の村を舞台にした、民俗学ホラー×ミステリ小説。
第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞作です。
角川ホラー文庫から出版されているものの、どちらかと言えばミステリ要素の方が気持ち強め。きちんと論理的に説明がなされる中、ほんの少しの説明のつかない謎や人間の狂気、「髪の毛が口に入る