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代筆の依頼を受け福岡の某村に向かった作家。そこには死人の口に髪の毛を詰めて弔う風習があった。幽霊の存在に怯える住民たち、さらに奇妙な死体が出て……? 第44回横溝賞<読者賞>受賞作!
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Posted by ブクログ
面白かった! ホラーミステリーで推理が二転三転するので、理解するのが難しい部分はあるが、登場人物の掛け合いがコミカルで、難しさがうまく中和されている感じがする
いやー、面白かったです。 発生した謎が解決していないのに次から次に謎が出てきて事態の収拾がつかないー!という印象でした。 ホラー要素とミステリー要素が上手く絡み合っていました。ただ、ミステリーの割合がかなり大きかったです。 中盤あたりでは、解決していない謎が本当に多すぎて、人間がやったことなのか...続きを読む幽霊がやったことなのかも分からない状況だったので、グッと引き込まれました。 特筆したいのは、著者の語彙です。 恥ずかしながら、聞き慣れない言葉がたくさん出てきて、調べながら読むのが大変でした。ただ、文体が堅いわけではありません。「うわッ」みたいな表現もあったし、セリフの語尾に「!!」もちょくちょく出てきてました。(お堅い文体だと「!」とか「?」とかは使われない印象なんです) なので、絶妙なバランスだったなぁと思いました。 また、語彙が豊かなことが登場人物の心情や状況の描写を的確に表現しているようにも感じましたし、難しい単語を使っていない文章でも、すごく良い表現だなぁと感嘆するものもありました。(終盤に出てきた『雨を背負う』っていう表現など、グッときました) ミステリー要素もすごかったです。 あまりミステリーを読まないので間違っているかもしれませんが、所謂、多重解決ものになるのでしょうか。いろんな推理が乱立して頭がこんがらがってしまったのですが、それが脳を興奮させページをめくるスピードを早めていたように思います。 本作の続編もあるようです。 著者の文体が好きになったので絶対に読みます。 最後に蛇足ですが、主人公の出雲先生は序盤から幽霊のこと怖がってて面白かったです。 著者の持ち前の描写力で出雲先生の恐怖心を表現してあるんですが、なんだかこんなにちょっとのことでビクビクしている主人公も珍しいなと楽しく読めました。
匳金蔵 匳蔵子 匳幹久 匳雪 匳翠子 匳金代 匳千代 桂木直治 桂木直継 小山田多恵 下田心愛 糺川正 渡部誠一 無妙 出雲秋泰 小松(景仁) 神田宏一 高松篝
死者の口に毛髪を詰める奇妙な因習、儀式の最中に遭遇する怪異の数々、突如入れ替わった死体に三重密室の謎、ゴーストライターと怪談師のコンビなどホラーと本格ミステリーの融合が著しい作品で、不気味な雰囲気と論理的な推理のコントラストにカーや横溝正史御大の作品を彷彿とさせるものを感じ、最後まで楽しく読めた。...続きを読むラストは「そう来たか。」と思わされた。
当主の自叙伝を書くために、祝部村の匳家を訪れた作家の出雲はそこで奇妙な事件に巻き込まれる。客人が首を吊って死に、慣習としての「死に番」を任されてしまった出雲だが、一夜明けると死体は別人に変わっていた。そして屋敷に起こるさまざまな怪事は呪いなのか。スリリングで気味の悪いホラーミステリです。 いわくあり...続きを読むげな一族。過去の因縁。黒髪の呪いと幽霊。相次ぐ惨劇と三重密室。もう要素要素がどれも魅力的で、しかしそのすべてに絡みつくのは、圧倒的な黒髪のイメージ。美しい黒髪も、怪事が絡むと急に気味の悪さが勝ってしまいます。匳家に伝わる言い伝えから慣習から過去の怪談めいた物語から、とにかくどれもこれも気味が悪いとしか言いようがありません。だけど陰惨とした雰囲気ばかりではないのは、次々にとんでもないキャラが登場するから。探偵役にせよ刑事にせよ、これほどのアクの強いキャラがひっかきまわしてくれなければ、恐ろしくてなかなか読み進めなかったかもしれません。 そして二転三転するホラーとミステリ。怪異なのか、人為的な事件なのか。いったいどちらに落ち着くのか、わくわくさせられます。だけどホラーとミステリってきっぱり分けられるわけでなく、もちろん人為的な事件であっても怪異が介在しないというわけでもなく。最後の最後まで、絶妙な気持ちの悪さは残ります。
なかなか面白いし、なおかつ怪奇的な物語と人間の恐ろしさを描きながらミステリとしての面白さとラストの怪異で良かった 3204冊 今年103冊目
口に髪が入ったら死がやってくる。そんな奇妙な因習が残る旧家を訪れた作家の前で起きた怪事件の真相とは。 読む前はホラー小説かと思っていましたが、ミステリ色の強い作品でした。 難しい単語が頻繁に使われていましたが、それも因習村の雰囲気作りに一役買っていましたね。
ミステリーとホラーのバランスがすごくよかった。キャラクターやベースの展開はよくある感じだけれどぽんぽんテンポよく読ませる文章は気持ちがいい。ミステリー部分よりも後半のホラー展開が切なさも相まって結構好き。
あ、口の中髪の毛入ってた。と、ずるっと出てくる髪。人生で数回はある嫌な経験を一層嫌にさせた本書、うまいなと思いました。口に髪が入った時、風呂上がりに抜けた髪が腕にぺったりついていた時、じわっと思い出しそうな本です。推理され、手口がわかり、犯人もいる。なのに解けきれないモノがあるホラーミステリでした。...続きを読む建物の構造がいまいち分かりきれない面がありましたが、登場人物のキャラも濃く、面白く読めました。
4.0点 ゴーストライターと会談師という異色コンビによる本格ミステリー。 この2人の掛け合いが相性良き。 髪に関する因習が絡む殺人事件。犯人は人なのか、それとも人ならざるものなのか。。 さすが作家と会談師、語られる口調や語彙が高尚過ぎて、単語の意味が分からないことが度々。。笑 都度調べれば良かっ...続きを読むたんだけど、面白くて続きが気になるんだよね 髪の毛って、生えてる時は綺麗だけど、一度抜け落ちると恐怖や汚れの対象になるのなんで何だろう。。そんなザラつく味がするホラーミステリーでした。
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