石田香織のレビュー一覧

  • うめももさくら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんとやるせないんだろう。
    一生懸命、毎日を走っているのに生活は楽にならないし、全然余裕もない。たぶん、こういう家庭が実はたくさんあるんじゃないかと思う。

    愛してくれなかったお母さんは、「熊」だから仕方がないと、逃げるしかない。
    テントに戻っていった佐々木くんはスナフキンであり、鶴だから仕方がない。たまに助けに来てくれる、その距離感が丁度良いのだろう。
    二人の娘、さくらとうめを育てて、逃げるわけにも行かず、仕事に理不尽を感じても辞めるわけにもいかず、ただ毎日を必死に過ごすだけで精一杯な「ママ」。
    でも、暗くなりきらないのは、ママの大雑把な関西弁や、うめちゃんやさくらとの無邪気なやりとりがある

    0
    2021年07月11日
  • うめももさくら

    Posted by ブクログ

    神戸在住の石田香織さん
    応援しています

    これは五月に出た新刊

    ママの悪戦苦闘ぶりがいじらしい

    ぎりぎりのとこだけど
    なんとか踏みこたえてください

    やはり神戸の風景がうれしいな

    ≪ 手を放し うめももさくら 歩こうね ≫

    0
    2020年08月12日
  • うめももさくら

    Posted by ブクログ

    前半はたいして面白くもなく、よくある風な設定かと思ったが、後半が面白くあっと言う間に読んだ。ママはちょっと頑張り過ぎ!だけど頑張らないと生活が不安定化するから、仕方ないか。
    どうしたら良いのか?

    0
    2020年07月27日
  • きょうの日は、さようなら

    Posted by ブクログ

    神戸新開地の情報誌で紹介されていて注文しました
    石田香織さん、デビュー作です
    市民としては応援したいです
    ガラの悪い風俗街、そこで暮らす人たちがとてもやさしくえがかれています
    やわらかい文であっという間に読んでしまいました
    表紙も海と夕焼けの内表紙もいいですね
    タイトルがべただなあと思ったのですが
    ≪ あかんたれ ハッピーエンドは つくるもの ≫

    0
    2017年07月30日
  • きょうの日は、さようなら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この作品に出て来る登場人物はとにかくみんな明るい。
    それぞれ結構な境遇にあると思うけれど、この作品全体を通じて言えること、それは作中の一文、「ハッピーエンドなんか自分で作っちゃえばいいのよ」に集約されているのではないかと感じました。
    どんなに辛くて寂しくても「ハッピーエンドは自分で作る」そんな風に考えられれば前向きになれると思います。読後も爽やか。

    0
    2017年07月14日
  • きょうの日は、さようなら

    Posted by ブクログ

    母の死を乗り越え父の再婚で再婚相手と連れ子の4人家族になったきょうこが主人公の切ない物語。人それぞれいろんな過去、悩み、思いを抱えて生きている。人生は長さではなく自分はどんなに幸せだったかと思えるか。みんながんばれ!

    0
    2025年05月08日
  • きょうの日は、さようなら

    Posted by ブクログ

    さらっと読める
    血のつながりのない兄弟愛がメインではあるが
    その周りでの人情も暖かくほっこりする
    憎しみなどが存在する状況にも関わらず、それがないので優しい気持ちなる。
    ただし、展開などにドキドキ感は、ないのであとからもう一度読みたいものではないかと思います
    個人的には、1号2号スミレさんが再会して欲しかった

    0
    2021年12月19日
  • 哲司、あんたのような人間を世の中ではクズと呼ぶんやで

    Posted by ブクログ

    ほんまクズやわ
    こんな人間
    まあ生い立ちが過酷でえげつないけど
    ああなんとかと思ったら
    すっと落ちてまう
    あかんやん
    まわりにいい人もいっぱいいたのに
    あかんやん

    ラストがせつないわあ

    神戸出身の石田香織さん
    応援しています

    ≪ やりなおし しようとおもう けどクズや ≫

    0
    2020年09月02日
  • 哲司、あんたのような人間を世の中ではクズと呼ぶんやで

    Posted by ブクログ

    タイトルから、すごい話を想像しちゃいながら、読み始めましたが、なんか、ほっこりしました、イッキ読みでした。好きな作風でした。

    0
    2019年10月14日
  • きょうの日は、さようなら

    Posted by ブクログ

    内容紹介
    愛よりも深い絆が、ふたりにはあった──
    家族や親友や恋人より大切な「運命」の物語。
    心揺さぶる、最高のデビュー作!
    かつて兄だったキョウスケが、勝手に私の人生へと戻って来た。
    立派な「あかんたれ」になって──
    かけがえのない運命と、町の片隅で生きる人々の、
    一番せつなく、一番やさしい物語。


    再婚同士の連れ後が離れ離れになり、十数年後再開する話なのでてっきり恋愛に発展するのかなと思ったのですが全く違っていました。
    ダメ男になっていた兄とマイペースで飄々としている妹。どちらもお互いを強烈に必要としている訳ではないけれど、時々交差する時間を愛おしく思っています。
    周囲の優しいマイノリ

    0
    2019年06月02日
  • 哲司、あんたのような人間を世の中ではクズと呼ぶんやで

    Posted by ブクログ

    廃墟のラブホテルに住み、パチンコ屋で隣となっておにぎりをもらっただけの男に手紙を綴る哲司。手紙で自分の人生を語る。父は逃げ、母は男に走る。兄弟も行方知らず。哲司は現在、猫とともにラブホテルの隠し部屋にいる。
    大阪の言葉で書かれ、それが独特の雰囲気を盛り上げる。子供の頃の家庭環境が良くなかったせいもあるかもしれないけれど、前触れもなくパチンコにハマっていく姿は、急だった感があるな。そこからタイトル通りかなあと。周りの人の温かさがあるんだけれどなあ。性格ではなく、病気なのだろうね。面白みがあるけれど、切ない物語でした。

    0
    2019年03月04日
  • きょうの日は、さようなら

    Posted by ブクログ

    主役の2人より,脇役の登場人物の方が魅力的に感じました。
    アムール都の‘視える’がゆえに,人生を達観しているところなど,もっと書き込みがあれば,よりよかったと思います。

    後半,重要な部分で真実味のない設定が気になってしまい,その部分がとても残念でした。

    馴染みのある神戸が物語の舞台となっており,こんな素敵な風景があるのだと追体験したくなりました。
    今後,特に神戸及びその周辺が舞台になる作品を機会があれば読んでみたいと思いました。

    0
    2018年03月20日
  • きょうの日は、さようなら

    Posted by ブクログ

    小学生の頃に数年一緒に過ごした血の繋がらない兄妹が、大人になって再開する。キョウスケと、キョウコ。同じキョウだから、一号、二号と呼び合うのが面白い。キョウコが住むのはガラの悪い下町で、周りの人たちも変な人ばかり!なんだか切ないことも多いけど、いろいろごちゃまぜな感じが好きだった。デビュー作とのこと。次はどんな作品を書くのか楽しみです!

    0
    2017年10月02日
  • きょうの日は、さようなら

    Posted by ブクログ

    幼い頃連れ子同士で兄弟になってまたすぐに分かれた二人,キョウコとキョウスケのお互いを不器用に思いやる気持ちがとても暖かく伝わる.うまく生きることが下手で未来を諦めたようなキョウスケがかわいそうだった.でも最後,もしかしたらっていう希望があって,それを信じたい.

    0
    2017年09月18日