北原保雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ職場で、同僚や上司が使う日本語が気になってしょうがないので、たまにこの手の本を読んで、自分の日本語の使い方は合っているのか確かめます。正しくて、美しい日本語をちゃんと使いたいものだ、と思うけど、なにせ周りの大勢が間違った日本語を使っていて、それが当たり前みたいになっていると、どっちが正しいのかわからなくなってくる~。
本書は2017年に発行され、「最近こういう間違いが多いけど、なぜ間違うのか、どうしておかしいのか、正しい言い方はどうなのか」という事例が数多く書かれているので、2021年の今読んでも、まぁ、確かにそうだな、と勉強になって良かったです。
うちの職場で多い "しっくりこない日本語”は、若い人たちが提案の場で「○○のように載せさせていただいています」「~~と書かさせていただいています」という感じで、緊張のせいなのか、自信がないせいなのか、異常に丁寧に言いすぎて変な日本語になっているもの。これが、すごく変なのに、伝染しちゃってけっこう多くの人が言う。配らさせていただきます、とか。なんじゃ、そりゃ。
みんな間違ってるのが、「煮詰まる」。会議で話しても話してもいい案が出ない、結論が出ないときに、「煮詰まってしまった」とか言うけど、真逆の意味だし!いつも気になる!しかし、目上の人が言っているのをいちいち「それ誤用ですよ」とか言えないし。
私も間違って理解してた!と思ったのは、「悪びれる」。生徒が、悪いことをして注意されているのに反省の態度を示さないときに「悪びれもせずにふてぶてしい態度で・・・・まったく、もう」ってな具合に、ばっちり間違って使っていました。恥。
使いはしないけど、へえ、そういう意味だったんだ?と改めて知ったのが「おっとり刀」。知っててちゃんと使うと面白い言葉だな。使う場面ないけど!
日本語って、奥が深いし、いくらでも勉強したいなぁと思える内容でした。
他の本の感想でもけっこう書いているけど、アナウンサーとか、テレビでしゃべってる人の日本語が乱れているのがやっぱりとても問題で、日本語が乱れる原因になっている、というか、影響がすごく大きいと思う。ちゃんとして、ほんと。
教員の日本語もちゃんとしないと、教え子に悪い影響あるよね。ちゃんとしなきゃ、ほんと。 -
Posted by ブクログ
北原先生による書名通りの「日本語の基本」を述べた本。どうやら「45 MINUTES SERIES」というものがあるようで、つまりとっても薄い本ということです。
"KY"(空気読めない)や"kwsk"(詳しく)といった新語をも、果敢に考察の対象としようとするのは、さすがは北原先生といったところでしょうか。ただ、部分部分に「説教臭さ」が介在する記述となっている点はいただけません。例えば、メールを「話し言葉」で書くのは良くないという主張がありますが、では中高生がそれを読んで「今後メールを話し言葉で書くのはやめよう」となるかと言えば、絶対にそうはならない。だとしたら、ありきたりな論法ではあるけれど、メールを話し言葉で書く上で何に注意をすべきかを解説するべきであったと思う。
また、4章・5章が単なる日本語クイズになってしまったことも残念だ。「日本語ブーム」の最中に出版されたという事情からやむを得ないことなのだろうけれど、やっぱり最後まで「日本語の考え方」を解説するスタイルを貫いてほしかったなあ。
ところで、"KY"はもはや「死語」となってしまい、今更それを使うのは憚られるわけですが、一方の"kwsk"はもしかしたら、まだ使える語なのではないか。その実態を見たわけではないので断言はできませんが、どうもそんな気がする。そうなると、"KY"と"kwsk"は性質を異にする語であって、両者をまとめて「KY語」と名付ける北原先生の考察はズレたものとなる恐れがあります(あくまでも北原先生はアルファベットによる略語を「KY語」と呼んでいるだけなので、実はその性質に関しては考察の対象としていないのですが)。ちょっと調べてみようかしら?
【目次】
はじめに
1 今、日本語はどうなっているのか?
2 間違えやすい日常の言葉
3 敬語表現の基本
4 読み方、書き方の基本
5 慣用句、熟語の使い方の基本