【感想・ネタバレ】しっくりこない日本語(小学館新書)のレビュー

あらすじ

国語学の権威が最近の日本語を斬る!

『日本国語大辞典 第二版』『小学館 古語大辞典』(以上、小学館)、『明鏡国語辞典』(大修館書店)の編著者としても著名な国語学の泰斗が、日ごろ目にしたり耳にしたりする、「なにか変で、どこか気になる」表現を取り上げ、どこが変なのか、何が問題なのかを簡潔に解説します。
たとえば、「住めば都」の意味を「もし住むなら都会」と勘違いしている若者が増えています。
なぜこういう解釈をしてしまうのでしょうか。
また、スポーツ選手が「ノーミス(を)する」という表現をするのを耳にすることがありますが、この表現のいったいどこが変なのでしょうか。
全体は二部構成です。
第一部では「変な日本語 気になる日本語」や「世相を映して生まれる日本語」「間違えやすい日本語」を取り上げ、どこがどう変なのかを明快に指摘します。
第二部では対談を二つ収録しました。
一人目はフリーアナウンサーで日本語に関する著書も多数ある梶原しげる氏。もう一人は文化庁国語調査官の鈴木仁也氏。
北原先生と最近の日本語事情について縦横に語り合ってもらいました。

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Posted by ブクログ

若い世代が使う妙な日本語について、言葉のプロが診断している面白い本だ.著者が妙だと感じる部分は小生もうなずけることが多かったが、巻末の2つの対談の中に若い人の感覚と年配者の感じ方の相違が随所に現れており、面白かった.

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2022年08月25日

Posted by ブクログ

日本語について、正しい使い方について綴った一冊。

ともすれば誤用が正しい用法になってしまう世の中だからこそ、正しい日本語を知っておく必要性を感じた。

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2018年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

職場で、同僚や上司が使う日本語が気になってしょうがないので、たまにこの手の本を読んで、自分の日本語の使い方は合っているのか確かめます。正しくて、美しい日本語をちゃんと使いたいものだ、と思うけど、なにせ周りの大勢が間違った日本語を使っていて、それが当たり前みたいになっていると、どっちが正しいのかわからなくなってくる~。
本書は2017年に発行され、「最近こういう間違いが多いけど、なぜ間違うのか、どうしておかしいのか、正しい言い方はどうなのか」という事例が数多く書かれているので、2021年の今読んでも、まぁ、確かにそうだな、と勉強になって良かったです。
うちの職場で多い "しっくりこない日本語”は、若い人たちが提案の場で「○○のように載せさせていただいています」「~~と書かさせていただいています」という感じで、緊張のせいなのか、自信がないせいなのか、異常に丁寧に言いすぎて変な日本語になっているもの。これが、すごく変なのに、伝染しちゃってけっこう多くの人が言う。配らさせていただきます、とか。なんじゃ、そりゃ。
みんな間違ってるのが、「煮詰まる」。会議で話しても話してもいい案が出ない、結論が出ないときに、「煮詰まってしまった」とか言うけど、真逆の意味だし!いつも気になる!しかし、目上の人が言っているのをいちいち「それ誤用ですよ」とか言えないし。
私も間違って理解してた!と思ったのは、「悪びれる」。生徒が、悪いことをして注意されているのに反省の態度を示さないときに「悪びれもせずにふてぶてしい態度で・・・・まったく、もう」ってな具合に、ばっちり間違って使っていました。恥。
使いはしないけど、へえ、そういう意味だったんだ?と改めて知ったのが「おっとり刀」。知っててちゃんと使うと面白い言葉だな。使う場面ないけど!
日本語って、奥が深いし、いくらでも勉強したいなぁと思える内容でした。
他の本の感想でもけっこう書いているけど、アナウンサーとか、テレビでしゃべってる人の日本語が乱れているのがやっぱりとても問題で、日本語が乱れる原因になっている、というか、影響がすごく大きいと思う。ちゃんとして、ほんと。
教員の日本語もちゃんとしないと、教え子に悪い影響あるよね。ちゃんとしなきゃ、ほんと。

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2021年05月23日

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