松本徹三のレビュー一覧
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2021年の現在の地球に異星人がやってきて「俺たちが住みやすい環境にするために地軸ズラすよ」と一方的な宣告をしたという設定。新たな地軸はアフリカが南極でクリスマス諸島が北極。国連と各主要国(とそのリーダー達がどのように新たな環境対応していくかというシミュレーション小説。
著者の松本さんは商社出身のビジネスマンでTwitterでエッジの効いた言葉をいつも書いているお方。思考実験として書いたこのSF小説執筆は本業ではないので、前半の文章構成にはアマチュア感が残るものの、後半の思考実験部分については、人類の歴史、政治哲学、勃興しつつある技術への理解などへの彼の深い理解が垣間見れて、彼の書斎でウイスキーでも飲みながらお話を伺っている気分になった。
後書きによると、地軸がずれた世界設定をかいたのは大西拓磨さん。彼もまたTwitterが冴え渡っている人。松本さんと大西さんの年齢差はおそらく50歳はあるはず。50歳の年齢差を越えたパートナーシップ/人間関係を作っている松本さんの偉大さを感じた。
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Posted by ブクログ
ネタバレ定年を迎えたら、競争や評価に縛られることなく自由な働き方を選択できると思えると良い。
仕事は、自由な発想の面白さや、緊張感、成長、達成感、夢、希望をくれる。
働くことは、学ぶこと、遊ぶこと、スポーツと共通する面がいくつもある。その一つが好きこそものの上手なれ。
やるべき仕事と、それをやる自分が大事。
評価や昇進は本質ではない。色々あったけれど、思うようにやってきたのだからまあ良いでしょう!と自分が思えるように。
偶然の成功はあっても失敗は必然。
その時の状況によっても、何をもってして成功と評価するかは難しい。
経験を語る時は成功よりも失敗談を多く語ること。
日々是新、日々好日。 -
Posted by ブクログ
少なくとも以下の点で、説明不足に感じた。シンギュラリティーに至るには大きな問題として残っており、大要として受け入れられない。以下不明点①〜③と反論を挙げる。
①意識がコンピュータで実現できるとしているところ。
②ニューラルネットワークの延長では、汎用AIは不可能だが、それに変わる技術。またはその要件。
①、②:東ロボくんの東大合格未達成のまま終了インプットする単語数、文章数の増加とそれに見合うスペックの環境制約の理由に帰させている。
新井紀子さんのプロジェクト総括で述べた、どうしても越えられないAIの壁的問題の中に、意味のマッピング問題があった。
そもそも各状況を文(各説明変数やその重み付けで出来上がる個々の式、も同義)に落とさねばならないが、状況を画像化できる文(例えば「リンゴが机の上にある」)以外、特に心的描写が関わるものなどは、マッピングできる空間が定義できないとのことだった。
言い換えると相関関係は言えても、意味は分かり得ない。意味がわからない(分かり切れない)ので、統一的な意識、としては定義できない。意識としてカバーできる範囲として、少なくとも汎用AIと言えるだけの分野は、カバー不可能だと言っていた。
ニューラルネットワークに代わる判断に使うネットワークのことも、その萌芽としての例すら、どこにも挙げていなかった。
(7/30 追記)新井さんは、自然言語処理ではマッピングできる理論が無いと明確に述べていたが、汎用的に関数に置き換え定式化する時に、文など言語で置き換えられなければ数式表現も同様に不可能というのは、論を俟たない前提であろう。従って、状況を文に置き換えられることは必須要件とし、それをマッピングする空間がない、理論が無ければ汎用的には意味を捉えられない、といえる。もちろん現在のニューラルネットワークなり、マッピングできる理論を持つネットワークが存在すれば、話は別である。
③様々な社会課題が、コンピュータだからこそ解決可能としているところ。
③:例えばゲーム理論ですべての決定問題が解決可能と謳っているように聞こえた。かなり一般化した民主主義要件を満たしている意思集計メカニズムでも、独裁者の存在を防ぎきれるメカニズムは存在しないと証明されている、アローの一般可能性定理もご存知ないのか、全く触れられていなかった。
好むと好まざるとにかかわらず、アローの定理に従うと個別の評価問題だってどこかで、評価基準間の選択問題に行き当たる。立場が強い人の評価基準が採用されるなど、評価基準が民主的に定まり切らない問題は、大雑把に無視している。