八條忠基のレビュー一覧
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枕草子に出てくる汗衫がどういうものなのか知りたくて購入しました。
全ページでフルカラーイラスト。
イラストも表紙のとおりの綺麗なタッチで統一されていて、どのページも見ていて飽きません。
古代から現代までを追うので、例えば「前代の平服が次代の礼装」になっていく流れが掴めます。
本編が100ページ位で、イラスト主体で文章も要点を押さえているので、全然詳しくない分野でしたが楽しく読み切れました。
あえて言えばインナーをどういう順番で着用するのか記述があると、束帯などは分かりやすかったかとも思いますが、最初の1冊としてはこれがベストなのでしょう。
文様についても簡単に触れているので、別の本で更に調べてみたくなりますね。 -
Posted by ブクログ
歴史・時代小説を楽しく読むための予備知識ぐふふ第3弾です
古代から現代までの日本の装束を知る
公家社会の「有職故実」を元に美麗なイラストと共に解説してくれてます
天皇を頂点とした公家の装束、武士の装束がメインで、庶民のものはほとんど載っていなかったので時代小説にはあまり役にたたんかな
古典を読むときにイメージしやすくはなったかも
それにしてもよ
日本て古代から男はスボン(袴)、女はスカート(裳と呼ばれた)なんよね
まぁ、男のスボンは分かるのよ
闘いに行くからね
動きやすくないと闘えないからね
古代ギリシャなんかでは男はミニスカートだけどな
たぶんチラチラさせて相手の集中力を奪うためだと思うんだけど(絶対違う)
日本の男はもう最初から袴ですよ
かっこよ!
そして女性はスカートなのね
もう最初から
なんでやろ?
(*´ω`*)
いや、おっさんエロい理由考えついてもうてるやん!
そんなもん闘いに行く必要ないから、余計な加工せずにただ巻いただけに決まってるやん!(真偽不明)
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Posted by ブクログ
日本の有識故実の世界を時代ごとにイラストで読み解く。
・装束の基本
第1章 古代~平安時代初期の装束 第2章 平安時代の装束
第3章 鎌倉時代の装束 第4章 室町~戦国時代の装束
第5章 江戸時代の装束 第6章 明治時代以降の装束
第7章 現代の装束
オールカラーイラスト。説明に装束のTPOとフォーマル度。
コラム有り。日本史おさらい年表、索引、主要参考文献有り。
中国風から唐風、国風へ。天皇と貴族中心から武家の世へ。
江戸時代の禁中並公家諸法度や幕府内の服制。
明治維新での和風重視から洋装化。
そして令和の即位式での装束と、日本の有識故実の世界を
詳細に、分かり易い文章で、丁寧に解説しています。
可愛いイラストに惑わされてはいけません。
これが凄いんです。綺麗なだけでなく、詳細な描き込み。
有識文様や重ね色目まで表現されています。
特に部位についてが詳しく、襟の部分は首紙という名称、
冠のかぶり方での時代と髪型による内部の違い、
蜻蛉頭の綴じ糸が衣門道の流派で違い等、
やっとわかった事項が多く、楽しく知ることができました。
時代の変遷の中での装束の変容もまた、面白い。
身分の他、年齢による違いもあるのか。
おかげで日本の装束についての興味が広がりました。 -
Posted by ブクログ
安定の八條先生。
『有職装束の世界』はどちらかと言うと歴史や着方が詳細で、装束の部位についてあまりわからなかったので、イラストで詳しく説明されてる本書はとても良かった。
時代に沿った説明と、どの身分の人がどういった時に着るのか記載されているので本当に分かりやすいし各時代ごとの比較もしやすい。
昔はプライベート着やフォーマル度の低かった服がだんだんと重要な服になっていくのが面白い…。人間はやっぱり楽に着られる服の方が良いよね。
個人的には奈良〜平安初期の唐風の装束が華やかで好き!古代って感じがする…とてもよい…。
そして令和の即位礼ではここまで装束に拘って見ていなかったが、すごいものを生で見たんだなと今更震えた。装束は楽しい。 -
Posted by ブクログ
この本素晴らしい。この内容で2000円未満は安すぎなのでは。
装束の名称や着方歴史から色彩、文様まで手広くカバー。これ1冊持ってれば有職装束について大まかなことはわかりそう。
今までなんとな〜く見ていた装束にもっと注目できそう。
実際、大河ドラマとか時代劇で「この衣装はアレかな、、」と見当をつけることができた。楽しい。
ただ、あまりにも自分にとって身近でなさすぎるので(当たり前だけど)なかなか1回読むだけでは全てを理解することは難しい。他の文献とかも読んだり史料を見ながらさらに理解を深めていきたい。
ちなみに今回電子書籍で買ったけど、電子だとアップにできるからこういう写真が載ってるものは意外と電子書籍で買うのもありだと思った。 -
Posted by ブクログ
・八條忠基「詳解有職装束の世界」(角川文庫)は、令和の即位礼正殿の儀に見られる「平安絵巻を見るような、その美しい装束(中略)について、より詳しく知りたいという方 のために、この本は生まれました。」(3頁「まえがき」)さう、正にこの通りである。有職故実の書はそんなにないと思ふ。あつても服装に関してはどれも説明不足で、肝心の所が分からなくなつてゐる。あるいは欠けてゐる。と書いたものの、私はそんな書をほとんど持つてゐな い。その数少ない一 冊が秋山虔他編の「源氏物語図典」だつたりする。これは有職故実の書ではないが、それに関する記述は多いといふものである。衣服に関しては男女ともに必要事項は書かれてゐるのかもしれない。しかし、大半が図一つ、そこに写真があれば良しといふ感じである。これでは正に隔靴掻痒の感を免れない。本書カバーの筆者概略には大きな有職故実の書があるらしいとある。私はそれは知らない。たぶん高い書であらう。その点、本書は文庫である。しかもオリジナルである。オリジナルであることは必要ではない。ただどれだけ分かり易く、それを視覚に訴へてゐるかが問題である。 ざつと読んで見たところでは写真が多くて分かり易い。
・例えば男性の衣冠、写真一枚ではなく、実際に着てゐる姿に始まり、以下、袍、単、表袴、下襲等々とそれぞれを着けた写真も交へながら進んでい く。最後に袍の着装となるが、更に長い裾を折りたたむ懸裾といふのが出てゐる。当然どんな装束を着けていても歩くことはあるだらうと思ふものの、 衣冠の裾がそんな長いとは知らず、長ければその係の者が裾を持つのだらうぐらゐにしか考へないから、懸裾などといふのを初めて知つた。「移動する場合は、折りたたんで歩行の便を図ることもあ」(57頁)つたといふのである。かういふのは合理的である。いくら位が高いからといつて、一々移動する度に裾を持つてもらふのでは大変だし不便であらう。そこでこんなことも行はれたらしい。武官装束もまたよく分からないものである。最も分かり易い、といふのも変だが、冠の左右から垂れてゐるなにやら黒つぽいもの、これはよく見るのだが、その詳細はなかなか書いてない。本書では武官の装束のつけ方に始まり、様々な武具の紹介があり、最後に冠となる。これが垂纓の冠ではなく、巻纓の冠であり、次に「武官の冠で特徴的なのは云々」 (96頁)と?が出てくる。これが「左右の耳の前に付ける、半月形ブラシ状の」(同前)おいかけださうである。冠関連であつた。この漢字も、この名称も初めて知つた。正確には既に目にしてゐるのかもしれないが、かうして意識して使ふのは初めてのことである。ただし、この由来については「諸説あって明らかでは」(同前)ないとか。私は武人の装束を知りたいと思つてゐた。本書はそれが詳しいのだらう。この後に出てくる細纓の冠は他書にもあるが、現在は賀茂祭等で見られる(99頁)との記述がある。かういふのを見ると、実際にそれが見られる場所へ、たぶん賀茂祭が最もふさはしのであらうが、行きたくなつてくる。何しろふだん絶対につけない装束である。本書では子供の装束も詳しい。男児も女児も写真つきで出てくる。女児にリボン「夾形」(283頁)があるのを知つた。髪を飾る挿頭が進化したものであらうか。こんなものにも鳥の文様がついてゐる。かういふところでお 洒落をしたのであらうか。そんないろいろのことが分かる、これだけの文庫本がオリジナルで作られるといふのは、それだけ関心を持つ人が増えたといふことであらう。有り難いことである。これを友としてそんな世界に遊んでみたいものだと思ふ。