興味を持ったら何でもとことん調べてしまう癖で本書を手に。まさに我が子は「生後二ヶ月革命」の真っ最中とのことで、どおりで毎日の成長が面白すぎるわけか。
読書MEMO
■子育ての誤解
・誤解や勘違いを埋めながら、親子の絆を作り上げていく作業が子育て。
・親の自信喪失が子どもへの過度な期待や不安となって表
...続きを読むれているのも今日の育児の現状
・科学的情報に惑わされて育児をすることは、放任にせよ過保護にせよ、目の前にいる赤ちゃんからのサインを無視していることに変わりない。
・子どもは親の生き方を見て育つので、親である前に1人の人間としてどう生きるかということは大切な問題。親も育児を人生の中のひとつの仕事として考えるくらいのほうがいい。大切なのは、親が自分の生き方に自信を持つ人間になるということ。
■胎児の不思議
・胎児への語りかけの意味は胎児自身が聞き分けられるかということよりもそれを行うことで母親の気持ちがリラックスできる点にある。
・まだ会ってもいない赤ちゃんに成果を求めて胎教をするのは、右肩上がりの発達観にとらわれすぎていると言わざるを得ない。それよりも子どもは授かりものという考え方をもっと見直していい。
・生まれて間もなくから激しい教育競争に巻き込まれているかもしれない赤ちゃんをせめて子宮の中では静かにしておいてやりたい。
■生後二ヶ月革命
・生後二ヶ月というのはヒトの発達にとって大きな変わり目。
・筋肉の働きが変わったり脳のシナプスが急速に増える。
・生後二ヶ月は赤ちゃんの身体の中でバラバラに仕上がっていた機能が脳の指令を受けてうまく連携し始める非常に重要な時期。
■テレビと育児
・新生児は人の語りかけに同期して手を動かす。語りかけた大人の方も無意識に頷き等の動作で反応する。乳児はその過程を通して、自分が人声を聞き取ったことを確認する。テレビは赤ちゃんの反応とは無関係に情報だけが垂れ流され、語りかけた側の反応が一切ない。
・極端に生活からテレビを排除したり、逆に生後間もなくからテレビを長時間見せることは避けるべき。
・語りかけには語り返しがあることが大切。語りかけや本の読み聞かせ、玩具遊びも赤ちゃんと親が一緒に楽しむためのもの。大切なことはそれを使いながらどうコミュニケーションをとるか。
■育児の目標と目的
・立派な親でなくてもいい。大切なのは親が子どもの良いところを、こどもが親の優れた点を理解し合うこと。
・母親が父親のことを、父親が母親のことを子どもに「人生の目標にしなさい」と言えたら本当に素晴らしい夫婦、家族になる。
・非行に走る子どもたちに共通していたのは「安易に子どもに謝る親」の存在。子どもを思って叱ったことに自信を持つべきで叱ったこと自体を悔いてむやみに迎合すべきでない。