梗概がつまらない
対談集として読めば面白い本で、皮肉なことに、あひまの梗概がつまらなさうに見える。
藤井太洋の創作ツールの話と、新井素子のキャラの話を聞くといふ天賦の才能的な話がいちばん面白かった。なほ、藤井太洋はその後、外部ツールには飽き足りず、自分でツールを自作するやうになった。ありがたく使はせていただいてゐる。
実作が2作載ってゐて、高木刑のコランボーは荒くれものの西部のヒロインが際立って面白かったし、のし餅理論の方もアイデアがよかった。ただ前者は臨場感があって、後者は説明的なのが大きなちがひだった。