ティラー・J・マッツェオのレビュー一覧

  • イレナの子供たち 2500人のユダヤ人の子供たちを救った勇気ある女性の物語

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    冒頭は、現代のポーランドだ。女性版オスカー・シンドラーと呼ばれる、ポーランド人女性イレナ・センドレルの存在は、長らく秘せられてきた。本家本元オスカー・シンドラーは、スピルバーグの映画で、一躍有名となったのに。

     プロローグは、ゲシュタポに捕まったイレナが、あるファイルを必死に隠そうとしている。そのファイルは、彼女と仲間たちが救い出した、子供たちの本名と出自の記録だ。戸籍に乗せようものなら、ナチスドイツの餌食になる。戦争が終わって家族と再会できた時に、自分が自分であることを証明できる、唯一の大切な書類は、シガレットペーパーに書かれていた。

     本編でイレナの出生に戻る。1939年9月1日、ドイ

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    2025年09月24日
  • イレナの子供たち 2500人のユダヤ人の子供たちを救った勇気ある女性の物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イレナとその仲間たちが極限状態の中でなんとしても生きようとする生命力と1人でも多くの命を救おうとする勇敢な姿に終始感銘を受けた。
    しかし、イレナ自身は讃えられるべきことではなく当たり前のことをしたまでで、救えなかった命に戦後も苦しめられている姿が印象的だった。
    救ったユダヤ人をカトリックに改宗せざるを得なかったことが、命を救ったのにも関わらずユダヤ人の親から責められる結果になったことで罪悪感を抱いていることもかなり考えさせられた。

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    2022年01月12日