風見鶏のレビュー一覧

さよなら異世界、またきて明日 旅する絵筆とバックパック30

風見鶏 / にもし

魔力崩壊によって人々が結晶になってしまい、生きている人がほとんどいない異世界を旅する話。荒廃した世界の描写が美しい。
人がほとんどいない世界だからこそ際立つ、人と人の温かいエピソード。そして人と食事をする楽しさがにじみ出ている。サバのトマト煮美味しそう。
特に橋の話では、伏線回収もあって良い話だった。

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを

風見鶏 / u介

迷宮都市の一角でコーヒーを提供する喫茶を営むのは
異世界からやってきた男子高校生たる主人公。

ここでは受け付けられない飲み物を提供したり
ご飯を出してみたり、なのんびり日常。
チートだ、冒険だ、というわけではないので
それが好きな人には物足りなさすぎるかと。
のんびりした話が好きな人には、いいですが
うっかり現実を考えると、経営大丈夫？　と
言いたくなる状態です。
常連ががっちり金落として言ってくれてるようなので
そこはほっとしましたけど。

しかし主人公が気づいてないだけで、ここの常連は
かなりの有力者では？　とか思うのですが。
これはある意味テンプレかも知れませんが、この日常が
このまま続くのであれば、それはそれでいいのかと。
とはいえ、ヒロインがコーヒーではなく
カフェオレを飲んでいるのが彼女にばれたら…。
若干の戦いが始まりそうです。