笹原せつのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
理不尽な理由の稚拙なイジメに端を発した、壮絶な復讐劇。最初はあらすじを読む限りそんな話なんだろうな、と思っていた。
当たらずとも遠からずだが、ホラー&ミステリーレーベルなだけあって七不思議と絡めた展開はありきたりじゃなかろうか、と読み進めながら考えていた。
設定はありきたりでも、進み方はありきたりではない。
広げた風呂敷のたたみ方も、人物設定も細やかで流血表現に抵抗がなければ一読して欲しいかもと推奨できる。
始まりが理不尽だけに、終わりも理不尽で子供ながらの残虐性がどこか強調されているように思えた。
作中ではいじめっ子はその自覚があり残虐性がより強調されているが、無自覚ないじめっ子というよりも