【感想・ネタバレ】十五年前のぼくのレビュー

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Posted by ブクログ 2014年02月14日

理不尽な理由の稚拙なイジメに端を発した、壮絶な復讐劇。最初はあらすじを読む限りそんな話なんだろうな、と思っていた。
当たらずとも遠からずだが、ホラー&ミステリーレーベルなだけあって七不思議と絡めた展開はありきたりじゃなかろうか、と読み進めながら考えていた。
設定はありきたりでも、進み方はありきたりで...続きを読むはない。
広げた風呂敷のたたみ方も、人物設定も細やかで流血表現に抵抗がなければ一読して欲しいかもと推奨できる。
始まりが理不尽だけに、終わりも理不尽で子供ながらの残虐性がどこか強調されているように思えた。
作中ではいじめっ子はその自覚があり残虐性がより強調されているが、無自覚ないじめっ子というよりも知らず知らずのうちに口車に乗せられていた側の末路も凄惨だ。
思わず自分の学生時代を振り返ってしまうほどに。
受け取り方次第では理不尽な出来事でも、いじめられた側にしたら当然の報いなんでしょうね、この出来事も。

十五年かけて成熟された恨みが同窓会というきっかけで爆発。加害者にしてみれば対したことでなくとも、やられた側にしていれば何年経っても恐ろしさは変わらないどころか増していく。
とても恐ろしい作品だった。
普段は別名義で活動されているようだけれど、誰だろう。別作品も読んでみたい

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