松浦健二のレビュー一覧
-
社会性昆虫
研究スタイル
蜂とシロアリは異なる遺伝様式
女王と王がいる
文化全能性のあるワーカーが働く
分業制は齢によって変化する
女王は単為生殖できる
二次女王が単為生殖により生まれる
遺伝的に女王の遺伝子型のどちらかをホモで持っている。
フェロモンにより女王の数、卵の数が管理され...続きを読むPosted by ブクログ -
大学の学科の、というか研究室の同期の松浦君の本。すでに出身研究室の教授になっている完璧超人な彼だが、この本は熱い。すごくいい。
すでにこの分野を離れた自分だけど、彼の業績については折々耳にしていた。どの業績をとってもそれだけで圧倒的なんだけど、そんなものがいくつも出てきて、しかも一般向けにわかりや...続きを読むPosted by ブクログ -
これはとてもいい本です!
子どもにも読んでほしい。(小学生には難しいかな。)
科学の楽しさが本当によく伝わってきます。
最後の解説が心に響きました。
メモ
ターマイトボールZ!
オオハリアリ
互恵的利他行動説
間接的相互性
ミームPosted by ブクログ -
シロアリの社会って知っているようでアリとごっちゃになっていたことがわかった。創設女王が分身をつくって代替わりするとは・・・。しかし子どもを埋めなくなったらワーカーに食われてしまうところはハチと同じで、女王と言うより自力で何もできない産卵マシーンのイメージだ。
シロアリ採集はノコギリやら斧やら持ってい...続きを読むPosted by ブクログ -
シロアリの知られざる生態について、第一線の研究者が簡潔かつ面白く記述。
シロアリは、ゴキブリと近く、アリが羽の落ちたハチだとするとシロアリは社会性の極めて発達したゴキブリ。ありとは違い幼生のまま大きくなるため、よく見ると見かけの凶暴さも薄い。社会は、創設王/創設女王/二次王/二次女王/ニンフ/兵アリ...続きを読むPosted by ブクログ -
チェック項目28箇所。この本は魅惑のシロアリワールドを紹介するものだ、退治にとりかかる前に、生物としてのシロアリの本当の姿を知ってほしい。「白蟻」だからアリかと誤解されやすいが、アリとシロアリは分類上は全くちがう昆虫だ、アリはミツバチやスズメバチなどハチに近いのに対し、シロアリはむしろゴキブリに近い...続きを読むPosted by ブクログ
-
忌み嫌う対象でしかなかったシロアリ。それだけに何も知らないわけで、こういった本はその生態を知る上でとても助けになる。「アリ」とついているけど、「アリ」の仲間ではないのですね。Posted by ブクログ
-
あまのりょーさんのツイートで知り読みました。同窓生だったそうな。
驚くことばかりの本でした。
まず、蟻はハチに近く、シロアリはゴ○○リに近いという初歩的なところからして知りませんでした。
筆者は、「じっくりと公平な目で見てみると、アリなんかよりずっと愛らしい姿をしていることに気づくはずだ。...続きを読むPosted by ブクログ -
ケンジズ’ブートキャンプは健全なので、ターマイトボール(人類の希望の星)とターマイトボールZを『ドラゴンボール』から命名といふ、国民の知的共有財産を使ってはゐるのだが、ヤマトシロアリさんが夫婦で巣を建設して雌は単為生殖で自分の双子をひり出して子作りさせてワーカーと普通の繁殖用個体も出すといふ、ナニな...続きを読むPosted by ブクログ
-
成毛さんの「100冊の本」ハダカデバネズミ、の隣にあってついで買い。でも私的にはこちらがもっとおもしろかった。え?ゴキブリの子孫だったの?それ以前に先祖はカマキリから枝分かれしたの?という導入部もナルホドですが、彼らの社会生活性はアリやハチが終身カースト制度であるよりも柔軟で現代の人間社会に近い。
...続きを読むPosted by ブクログ -
シロアリなんて嫌いに決まってる!と思いつつ読んでいたら、ちょっと好きになってしまった。
白いのは、幼いからのね。蟻とはかなりちがうのね。
写真がきれいで、シロアリが艶々と美しく、黒い普通の蟻が妙に獰猛に見えてきた。こんなに可愛いシロアリを捕まえて食べるなんて…。
体の構造も、社会も良くできて、ホント...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い!アリの生態本はよく読んでいたが、シロアリは同じ真社会性昆虫と言っても、かなり生態が異なる生物だと分かった。
また、イラストがかわいい!絶妙なデフォルメと手書きセリフが楽しい!学術的な内容を一コマで表現していて、見事です。ちなみにイラストの作者「いずもり・よう」さんは『働かないアリにも意義が...続きを読むPosted by ブクログ -
好きな人のことはどんなことでも知りたくなる。その逆に、ある対象物に対して様々な知識を得た結果、特別な感情を抱くこともある。これは至極自然なことだ…。今、私はシロアリに恋をしている。Posted by ブクログ
-
シロアリという言葉は建築関係者にとって特別な響きがあるが、そっち方面の話は皆無。著者も、弱点を知るために研究しているのではない、と言っている。シロアリの社会、生態についての興味と愛情の話。シロアリの社会はほとんどが発生学的には幼虫で、その後役割を分化させる可能性が残っている。どころか、カップルになる...続きを読むPosted by ブクログ
-
怖いもの見たさで手にとりましたが、驚愕の生態に一気に読み進めてしまいました。こんなに興味深い生物だったとは知りませんでした。おもしろかったです!Posted by ブクログ
-
シロアリの生態研究って、そんな進んでないんだねえ。そんなところから知れて面白い。ユーモアあふれる文体も楽しめる。ただまあ、シロアリの赤ちゃんはやっぱり気持ち悪いと思う。Posted by ブクログ