松浦健二のレビュー一覧

  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    アリのようでそうでもない、名前は知っていても実情はよくわからないシロアリについて短く楽しく知識が深まる

    0
    2025年08月30日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    社会性昆虫

    研究スタイル

    蜂とシロアリは異なる遺伝様式

    女王と王がいる

    文化全能性のあるワーカーが働く

    分業制は齢によって変化する

    女王は単為生殖できる

    二次女王が単為生殖により生まれる
    遺伝的に女王の遺伝子型のどちらかをホモで持っている。

    フェロモンにより女王の数、卵の数が管理されている。

    形態や匂いで卵に擬態した菌類がいる





    0
    2024年04月11日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    大学の学科の、というか研究室の同期の松浦君の本。すでに出身研究室の教授になっている完璧超人な彼だが、この本は熱い。すごくいい。

    すでにこの分野を離れた自分だけど、彼の業績については折々耳にしていた。どの業績をとってもそれだけで圧倒的なんだけど、そんなものがいくつも出てきて、しかも一般向けにわかりやすく書かれている。稀有な一冊。

    この本読んだらちょっと近くの林に行ってシロアリ探したくなると思う。文句なく★5つ。あとがきの最後も泣ける。

    0
    2019年01月20日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    これはとてもいい本です!
    子どもにも読んでほしい。(小学生には難しいかな。)
    科学の楽しさが本当によく伝わってきます。
    最後の解説が心に響きました。


    メモ
    ターマイトボールZ!
    オオハリアリ
    互恵的利他行動説
    間接的相互性
    ミーム

    0
    2015年06月12日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    シロアリの社会って知っているようでアリとごっちゃになっていたことがわかった。創設女王が分身をつくって代替わりするとは・・・。しかし子どもを埋めなくなったらワーカーに食われてしまうところはハチと同じで、女王と言うより自力で何もできない産卵マシーンのイメージだ。
    シロアリ採集はノコギリやら斧やら持っていかにもあやしくなるので、職務質問に会う話、似たような状況にある生物研究者としてよくわかる。

    0
    2025年07月27日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    シロアリの知られざる生態について、第一線の研究者が簡潔かつ面白く記述。
    シロアリは、ゴキブリと近く、アリが羽の落ちたハチだとするとシロアリは社会性の極めて発達したゴキブリ。ありとは違い幼生のまま大きくなるため、よく見ると見かけの凶暴さも薄い。社会は、創設王/創設女王/二次王/二次女王/ニンフ/兵アリ/ワーカーに区分される。春先にニンフが羽蟻となって既存の巣から新設の巣を設立するため飛び立つが、ほとんどが死んでしまう。そこからつがいになって巣を作る。女王は単為生殖によりクローン(二次女王)を作って、巣を大きくすることをサポートするが創設王は何年も生き(30年くらいは可能らしい)巣の寿命を決定する

    0
    2013年05月25日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    チェック項目28箇所。この本は魅惑のシロアリワールドを紹介するものだ、退治にとりかかる前に、生物としてのシロアリの本当の姿を知ってほしい。「白蟻」だからアリかと誤解されやすいが、アリとシロアリは分類上は全くちがう昆虫だ、アリはミツバチやスズメバチなどハチに近いのに対し、シロアリはむしろゴキブリに近い、簡単に言えば、アリは翅をなくしたハチであり、シロアリは社会性を高度に発達させたゴキブリなのだ。日本はシロアリの分布の北限で、シロアリのほとんどは熱帯や亜熱帯にいる、そのうち、人間に多少とも被害をもたらす種はほんの100種足らず、大部分は、枯れた植物を分解することで、生態系の物質循環に大きな役割を果

    0
    2013年05月06日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    忌み嫌う対象でしかなかったシロアリ。それだけに何も知らないわけで、こういった本はその生態を知る上でとても助けになる。「アリ」とついているけど、「アリ」の仲間ではないのですね。

    0
    2013年04月14日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    あまのりょーさんのツイートで知り読みました。同窓生だったそうな。

    驚くことばかりの本でした。

    まず、蟻はハチに近く、シロアリはゴ○○リに近いという初歩的なところからして知りませんでした。
    筆者は、「じっくりと公平な目で見てみると、アリなんかよりずっと愛らしい姿をしていることに気づくはずだ。」と言います。

    確かに丸く大きい頭やうさぎの耳のような触角はかわいいと言えないこともありません。29ページの「図14 水槽の中を歩くヤマトシロアリの兵アリ」の写真なんて、とてもかわいいです。

    でも、一匹一匹はかわいらしくても、小さな虫が一か所に集合しているコロニーの写真を見ると、ぞわっっとし

    0
    2013年02月20日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    ケンジズ’ブートキャンプは健全なので、ターマイトボール(人類の希望の星)とターマイトボールZを『ドラゴンボール』から命名といふ、国民の知的共有財産を使ってはゐるのだが、ヤマトシロアリさんが夫婦で巣を建設して雌は単為生殖で自分の双子をひり出して子作りさせてワーカーと普通の繁殖用個体も出すといふ、ナニな生態についてさういふのをやってくれない。
     読むとシロアリが超人的な〈まぁ虫だからね〉生態を持ってゐるのが分かる。

    0
    2018年04月19日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    成毛さんの「100冊の本」ハダカデバネズミ、の隣にあってついで買い。でも私的にはこちらがもっとおもしろかった。え?ゴキブリの子孫だったの?それ以前に先祖はカマキリから枝分かれしたの?という導入部もナルホドですが、彼らの社会生活性はアリやハチが終身カースト制度であるよりも柔軟で現代の人間社会に近い。
     自分の持っていたイメージでは、虫の世界は女王様ありき、オスは添え物。巣立った時に交尾したらお役御免でオスはポイ、と思っていた。ところがシロアリさんたちは違うんですね。巣には女王だけでなく王様も住んでいる。女王(=卵を産む)は何(百)匹もいてハーレム状態。さらに王様は何十年と生きる。女王のほうが短命

    0
    2014年12月27日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    シロアリなんて嫌いに決まってる!と思いつつ読んでいたら、ちょっと好きになってしまった。
    白いのは、幼いからのね。蟻とはかなりちがうのね。
    写真がきれいで、シロアリが艶々と美しく、黒い普通の蟻が妙に獰猛に見えてきた。こんなに可愛いシロアリを捕まえて食べるなんて…。
    体の構造も、社会も良くできて、ホント素晴らしい。
    と、真剣に思ってしまうくらい、著者のシロアリに対する愛が伝わってきた。
    難しいこともとても分かりやすく説明されていて、私のような理科音痴にも、よく理解できた。

    0
    2015年08月02日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    面白い!アリの生態本はよく読んでいたが、シロアリは同じ真社会性昆虫と言っても、かなり生態が異なる生物だと分かった。

    また、イラストがかわいい!絶妙なデフォルメと手書きセリフが楽しい!学術的な内容を一コマで表現していて、見事です。ちなみにイラストの作者「いずもり・よう」さんは『働かないアリにも意義がある』にも描いてます。


    以下、知らなかった・驚いたこと。
    ・ワーカーにはオス、メス両方いる(アリ、ハチはメスだけ)
    ・王と女王以外は発生学的に全て幼虫
    ・黒いシロアリがいる
    ・水中でも何日か生きられる
    ・同性カップルが出来る。オス同志だと小さい方が人身御供。
    メス同士だと、単為生殖する。

    0
    2013年09月25日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    好きな人のことはどんなことでも知りたくなる。その逆に、ある対象物に対して様々な知識を得た結果、特別な感情を抱くこともある。これは至極自然なことだ…。今、私はシロアリに恋をしている。

    0
    2013年05月24日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    シロアリという言葉は建築関係者にとって特別な響きがあるが、そっち方面の話は皆無。著者も、弱点を知るために研究しているのではない、と言っている。シロアリの社会、生態についての興味と愛情の話。シロアリの社会はほとんどが発生学的には幼虫で、その後役割を分化させる可能性が残っている。どころか、カップルになるときに同性しか見つけられなくても、それはそれで、なんとかしちゃう(結果はともかく、雌雄とも)。女王の生き残り戦略および、いつ死ぬか戦略。生き物は死に時も肝心なのだ…。家屋害虫との先入観は、それはそれ。振り払って読むべし。

    0
    2013年05月01日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    怖いもの見たさで手にとりましたが、驚愕の生態に一気に読み進めてしまいました。こんなに興味深い生物だったとは知りませんでした。おもしろかったです!

    0
    2013年03月18日
  • シロアリ 女王様、その手がありましたか!

    Posted by ブクログ

    シロアリの生態研究って、そんな進んでないんだねえ。そんなところから知れて面白い。ユーモアあふれる文体も楽しめる。ただまあ、シロアリの赤ちゃんはやっぱり気持ち悪いと思う。

    0
    2017年05月07日