古屋悟司のレビュー一覧
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決算書オンチのための、数字が読めると年収がアップという言葉に目を惹かれ購入。
とある映画をオマージュしたキャッチーな構成で、安定の会社、歩合制の会社、起業とさまざまな視点から理解すべきお金のことが書かれており、かなり読みやすい。
ちょうど仕事に求める自分軸を探していたところでもあり、安易な行動をする前に出会えて良かったと思える一冊だった。
またお金以上に大切なこととして、理不尽なこと、嫌なこと、ストレスを感じることに学びを得るチャンスが潜んでいるということ。目を背け楽な方に行きたい気持ちもある中で、心を病まない程度に歯を食いしばって向き合ってみる。その上でも払拭されないのであれば、環境を変 -
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難しい言葉を使わず管理会計を学べる良本。
【限界利益】に着目することで、費用や値段変化が、企業の最終利益どう影響するのかを、花屋の事例を基ににわかりやすく説明してくれている。
(メモ)
限界利益額
=売上高-変動費
限界利益率(%)
=限界利益額÷売上高×100
限界利益-固定費=営業利益
損益分岐点売上高
=固定費÷限界利益率
等々。(メモ終わり)
費用を下げるか、値上げをすることで限界利益率は上がる。
これが上がると、黒字化に必要な収益が減る。
本書のイメージの軸はこんな感じかな?
それ以外にも、面白いな〜と思うことが多数。
これ一冊を読むことで、会計がわかります!で終 -
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管理会計についての対話的入門書。固定費と変動費を確認した上で、売上でなく利益(限界利益)をその都度確認する基本的考え方を伝えてくれる。これ一冊で自分で管理会計が実践できるというような内容ではないけれど、(1) 税務会計と管理会計の違いを理解する (2) 管理会計が正確にできると何がうれしいのか理解する (3) 管理会計によって財務状況を改善する時、どのような点(値付け、セール、固定費削減、変動費削減など)に気をつければ良いかの基本的な目星がつけられるようにする といったことは十分に達成できる内容になっていた。
書きぶりとしては、序盤の失敗例としての売上至上主義経営が、読んでいて不安になる恐ろし -
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花屋の経営者の立場でどうすれば儲かるようになるのかを物語で考えていく本書。
売上と限界利益の違い、意思を持って売り方を考えることの重要性、その辺りが本書の主旨だと受け取りました。
私もECサイトを運営していますが、売上に目が行くあまり限界利益を疎かにしてしまう気持ちは痛いほどわかります。(利益は売上が増えてナンボ。あとから付いてくるもの、と思ってしまうという意味で。)
でも冷静に考えると利益の計算が立った上で値付けをすべきであり、それで黒字になるのであれば広告を出して売る必要も無いんですよね。
分かっているけどわかっていない…。
その具体的な思考をより言語化してくれたのが本書だと思いま -
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「会計」知識の入門書。この本では、特に「管理会計」について書かれている。管理会計とは、儲けるための会計知識のこと。
会計というと、そのための専門職があるくらいだから、なんとなく難しい気がしてしまう。
だけど、この本を読む上でそんな心配はいらない。
本書は、社長とすご腕会計士2人の対話形式で描かれている。
思った以上にスラスラと読めてしまうし、物語性が生まれることで記憶にも残りやすい。
会計知識の大枠を掴むにはこれで十分だと思う。
もちろん、より深く学びたい方は専門書が必要になる。あくまでも入門書だけど、高レベルにまとまった入門書なので会計を学ぶにはおすすめ。 -
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多品種のお花を扱う現役の「花屋さん」が書かれた本で、売り上げではなく利益を上げるにはどのようなやり方をすればよいのかが説明されています。
価格を安くして売上を大きくしても、資金繰りが大変になるだけで少しも楽にならない、価格をむやみにあげると本当に売り上げが落ちるという多くの経験をして、どうすれば儲かる経営(黒字が続く経営)ができるかについて書かれています。
この本で書かれている「花屋さん」の例を、私の業務にどのように活かすことができるか(限界も含めて)考えてみようと思いました。
以下は気になったポイントです。
・税理士の資格を取得するうえで勉強する内容は、儲けるための方法はいっさい入っ -
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「経営者が社員に読んでほしい本」ナンバー1(勝手に決めました)」って帯に書いてあるので、まずは経営者である私が読んでみて、社員に読んでほしいって思うかどうか、、、で、読ませることにしました(^^。私は結構数字が読める方だと思っているので、ここに書かれていることは「当り前」的に思うのですが、この本の面白さは、その「今」の「当り前」さではなく、「こんな気分になる事もあるよなあ」とか「給料上げたい気持ちを分かってほしい」に共感したり、そんな共感があるところが面白いのでしょう。私もデロリアン号に乗って過去に戻って、ターニングポイントでやり直しするとしたら、自分のどの時代になるかなあ。