幼なじみの失われた声を取り戻すべく、音声合成ソフトから生まれた仮想天使で戦う命がけの魔術大会に高校生が参加する話。
ボカロ小説との触れ込みで読みはじめたが、むしろ普通にラノベとして読んでも十分面白い。ノリのいい仮想天使(ガルドロイド)との会話、発動する魔術を精細に描いた戦闘シーンに、命を懸けることの悲哀や幼なじみへの想いがからまり、感動的なストーリーに仕上がっている。あとがきで作者がこの作品を「ボーカロイドによるス○ンドバトル」と端的に表現していたが、的確と思う。私もこんな仮想天使が一人欲しい。