細将貴のレビュー一覧

  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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    右利きのヘビ仮説、面白い。被食者の形態が捕食者に影響することはよくあることだが、ここまで明確にヘビしかり鱗食魚しかりここまで表れるのが面白いと感じた。
    研究者の一般書は、比較的博論以降の内容を書いているのが多い気がするが、修士で1人でこの研究をしていて、尊敬した。

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    2025年04月23日
  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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    若干、誤植が目立ちましたが、内容的には文句なしです。

    学術書であるにもかかわらず、非常に読みやすい。
    また、研究内容も、非常にわかりやすく、進化についての入門書としても最適。

    さすがは細さん。
    次の本も期待していますよ。

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    2017年11月12日
  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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    読んでいて一行一行にこんなにもドキドキしたのは初めてである。 生物研究の世界から離れて数年。この本はフィールドワーク・研究の楽しさと辛さ、悦びを思い出させてくれた。会社では味わうことのできない自然の生物の話に胸のときめきを抑えられない。

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    2017年01月30日
  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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    学研の科学を座右の書にしていた少年少女にとって、伝記が書かれるような偉人さんというのは一種のヒーローだった。
    そういうことを思い出せる本。

    表題にもなっている著者の研究について紹介した本であるが、内容は著者の研究生活の悲喜こもごもを綴ったルポルタージュのような、半自伝とでもいうべきもの。
    研究紹介本にありがちな、妙に愚痴っぽかったり変に専門的だったりということもなく、読みやすい。(テキストが面白いというのはこの手の本では希少である)
    構成がちゃんとドラマになっているし、研究内容そのものも刺激的で、大変魅力的な本に仕上がっている。

    生物好きなら読んで損なし。
    研究者生活の何たるかを知ることも

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    2014年01月25日
  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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    ネタバレ

    2013/11/2のなまけっとで細先生の講演を聴き、その場で購入したサイン入り本です。話がほんとにおもしろくて、あの楽しい講演がそのまま本になった感じです。
    ものすごく楽しい読書時間だった。やっぱり学問って、結果よりも研究している過程がなによりもおもしろい。細先生がどんな学生時代を過ごし、どうしてセダカヘビを研究することになり、研究を進めるに当たってどんな試行錯誤をし、どんな過程を経て論文掲載→学位取得となったか、研究の詳しい内容も含めて丹念に書かれていて、これから進路を決める中高生にぜひぜひ読んでもらいたいな~と思った。
    結果しか書いていない教科書がおもしろくないと言われるのも、当然だなとい

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    2013年11月23日
  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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    院生時代にカタツムリを餌とするヘビの顎が左右非対称なことに気付き、ヘビの適用進化、そして右巻き左巻きのカタツムリの適用進化の論文を仕上げる話。沖縄での採取作業や、海外標本の借り出し、研究所の便宜、といった苦労話が面白い。
    フィンチの嘴の成功を例に引き、オウトリサーチを強く意識した本。

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    2012年07月26日
  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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    人間はもちろんのこと、ヒラメとカレイのように右型の種と左型の種の両方がいるような生物でも、脊椎動物なら必ず左側に心臓があると言えるそうだ。ところが無脊椎動物には、大胆にもそっくりそのまま左右を逆転してしまう仰天の進化を遂げた生物がいる。それが巻き貝である。

    サザエ、タニシ、カタツムリなど、私たちの周りにいる巻き貝はほとんどが右巻きである。しかしカタツムリなど一部の種においては、少数ながらも比較的たくさんの分類群で左巻きの種が見つかっているのだ。本書は、そんな生き物たちの「右と左」に関する進化の物語。主役はカタツムリとヘビだ。

    著者は、ある日ふとしたことから仮説を思い立つ。左巻きのカタツムリ

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    2012年02月23日
  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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    イワサキセダカヘビの下顎の歯の数が左より右が多いのは、右巻きのカタツムリを捕食しやすいように特化したという仮説を証明するために、著者は様々な行動、実験を行う。結構読んでいて面白い。著者の懸命な努力が分かるし、間に挟まれるコラムも結構興味を惹かれる。実験の結果、セダカヘビがカタツムリを食べるとき首を右に曲げるという右利きということが分かる。その方が右巻きのカタツムリを捕まえやすいのだ。稀にいる左巻きのカタツムリだと上手く捕獲できずカタツムリを落としてしまう。この辺りの読んでいると、著者の熱がこちらに伝わってくる。右側の歯が多いこともカタツムリを殻から引きずり出すの都合がいい。セダカヘビが多くいる

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    2019年09月06日
  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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    若手研究者本。若さゆえの行動力で突進する、世界の誰も知らない新発見をしたワクワク、フィールドワークの実際など、が生き生きと書かれている。研究者本なので、若干の専門知識を必要とするが、生物系の研究者を目指そうとしている若者(誰だ?)は必読。

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    2016年01月17日
  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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     人間は、右利きが多いなか、少ないながらもある程度の割合で左利きの人がいる。ある種のヘビは右利きのものに進化しているものがいる。
     それが、細さんの研究対象となったイワサキセダカヘビ。

     イワサキセダカヘビは、セダカヘビ科の一種で、沖縄の八重山諸島に生息している。
     その骨格は、左右非対称で、右と左の歯の数が違う。そして、それが、右巻きのカタツムリを食べるのに特化した進化なのではないかと仮説をたて、西表島で研究活動をするのです。

     その西表島でのイワサキセダカヘビ採集や、夜間の熱帯雨林での現地調査の様子が印象的です。
     フィールドワーク、野外で調査するある意味実地派、肉体派の研究者もかなり

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    2015年06月25日
  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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    ネタバレ

    内容情報
    [日販MARCより]
    著者がこの5年間の大学院生活の間に解き明かしてきた、生き物の「右と左」に関する進化の物語。主役は、カタツムリばかりを食べる、ちょっと変わったヘビ。スペシャリストとして生き延びてきた、究極の姿がここに。
    [BOOKデータベースより]
    生き物の「右と左」に関する進化の物語。主役はカタツムリばかりを食べるちょっと変わったヘビ。
    第1章 生き物の右と左(体の左右がひっくり返るという進化;左巻きのカタツムリ)
    第2章 右利きのヘビ(「右利きのヘビ仮説」;スロー・スターター;右利きのヘビ、発見!;博物館のチカラ)
    第3章 西表島で調査する(島の暮らし;調査生活;夜の森にひと

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    2014年08月27日
  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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    右利きのヘビとはどういうことかと思ったら…なるほどぉ。
    ヘビだけじゃなく、他の生きものも登場たり、ちょっとしたコラムもあったり、楽しく読めました。

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    2013年05月09日
  • フィールドの生物学6 右利きのヘビ仮説 追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化

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    熱心さは分かるけど、ちょっと読みにくい。
    前半1/3がこの本のテーマになっている研究について、真ん中が現地調査での経験話、後半1/3がまとめ。
    フィールドワークの意義が伝わる本。

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    2014年11月07日