がっかり・・・
2巻を読んで、ジーンの印象が悪くなりました。
トレヴァーが与え続けた無償の愛の数々を当たり前に思っているような、傲慢にさえ見えるような部分が見えてしまって・・・
故郷を捨ててのたれ死ぬ寸前だったジーンに、トレヴァーが手を差し伸べ必要な何もかもを手渡してくれたからこそ今のジーンがあるのに。カナダに留学したいと言われた時のトレヴァーの気持ちを考えると本当に胸が苦しくなる。
手つかずの料理、テイクアウトを断った時の悲しそうな表情・・・
ジーンの未来のために必要なすべてを与えて赦し励まし、それと引き換えに独りになる事を受け入れたトレヴァーの悲しみと諦めを、あの傲りが若者特有の「らしさ」だったとしてもジーンは全然わかってなかったのでは?と思う。
ジーンは再会後に「お互い納得してもう終わった関係だと思ってた」と言っていたけど、恋人ではなくなったとしても留学のお膳立てをしてくれた恩人のトレヴァーに手紙一つ出さないのは人としてどうなの?と思います。
本当に一切の関りを絶つつもりならトレヴァーに近いカレンとも連絡を絶つべきだし、甥っ子ジーンから手紙が来ても会いに来るべきじゃなかったと思うし。
甥っ子ジーンが手紙を出した事で再会できたけれど、再会はあっさりしていてジーン自身がトレヴァーへの想いで会いに来た訳でもなかったし、トレヴァーが引き止めなかったらそれっきりになっていたのでは?とモヤモヤします。
また共に暮らし始めて3ヶ月過ぎてもどうなりたいか「よくわからない」というあのジーンの言葉は、彼のために独りになる事を受け入れ幸せだった日々を糧に生きていたトレヴァーの恋心と愛を思うと何とも薄情に思えてしまいます。
同じ目線で伝えられるようになった事が成長した部分としても、再びトレヴァーと暮らす事ができるのもカレン、甥っ子ジーン、そしてトレヴァーの周りのお膳立てがなければ何もできないままのジーンは全然成長できていないと思うし、今の状態はトレヴァーの好意に甘えて寄生しているだけだと思います。
トレヴァーの人となりが1・2巻通して素晴らしかっただけに、再会後のジーンの態度と言葉にがっかりしました。
ハッピーエンドと言うのなら、ひたすらジーンの幸せを願い想い続けたトレヴァーの16年がはっきりした形で報われてほしかったと思います。