児山啓一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者もまさかオリンピック開会式でピクトグラムがあそこまで注目されるとは予想していなかったろうが(21.8.15発行)、時期に合った出版です。
あるようでなかった図鑑。著者の最大の趣味は、街歩きや空港待ち時間でのピクト採取らしい。よって、同行の妻や仕事仲間からは「つまんないやつ」という評価らしい。でもお陰で、ざっと数えること1200~300の世界のピクトが一堂に会することになりました。いやあ趣味です。男の趣味です。いつか、マツコの番組に出てほしい(いや、もしかしてもう出てる?)。私も旅の時にはマンホール写真を撮るのを常にしていたのだけど、外国はその愉しみがないんですよね。ピクト集めを趣味にしようと決心しました。
序章ではピクトの歴史を概説。起源はヒエログリフ=象形文字、楔形文字、中国の甲骨文字と言われるけど、ピクト形象は一挙に近代から始まる。1920年オーストラリアの社会学者オットー・ノイラートが発案したアイソタイプ(ISOTYPE)と言われています。その後、国際基準は主にISOとUICの流れに分かれます。しかし残念ながら厳密な国際基準はできていない。反対に言えば、お国柄で少しずつ違いがあります。形が同じでも色が違う。構図が同じでも、絵が違うなどなど。だからこそ面白い。
例えばお国柄。礼拝堂のピクトがあるのは、やはり空港に多い。ジャカルタ、チューリッヒ、香港、ロンドン。イスリム用だけではなくて、ローマにはカトリック用もある。
例えばゴミ箱。分類用ゴミ箱は、多くは紙、プラスチック、金属に分かれ、色は派手さがあって色々。
例えば横断歩道や歩行者道路。これはお国柄が最も表れている。誰を渡らせるか(学童か大人か)、どういう格好か帽子や髪の形等々で様々。しかも、当初紳士と女の子が歩いていた歩行者専用道路は、やがて宇宙人みたいな抽象化に向かったりする。歴史もあるのです。
お国柄でいうと、表紙の右上端にあるピクトはわかるだろうか?サンフランシスコです。当初私は、サーフィン可能地域かと思っていました。なんとコレは「津波避難」のピクトなのです。
私の最も行く韓国のピクトで私も覚えがあったのは、地下鉄の優先席。妊婦、障害者、赤ちゃんを抱いた女性がよくわかるようにいつも特等席を用意していた。誤って座って、物凄く怒られたことがある。通訳案内のピクトがあることを初めて知りました。売店や靴磨きもボランティアでやっているのだそう。今度尋ねてみよう。
11月1週、b-matatabiさんのレビューで知りました。 -
Posted by ブクログ
オリンピックで一躍話題になったピクトグラム。
それを研究(というか愛好)する職業があることにまず驚き。
五輪で最初にピクトグラムが採用されたのはなんと1964東京五輪のときだと書いてありまた驚き。
だから2020東京五輪でああいうピクトグラムの演出があったのね。
ジャンルや国別にさまざまなピクトグラムが紹介されていて、写真だけ眺めていても楽しめた。
禁止の標識では「これではわかりづらい!」とストレートに批評しているものもあって面白かった。
オーストリアでは男女平等の観点から、非常口や工事標識、優先席に男女それぞれのデザインを用意していたりして興味深かった。
だけれど「むだなものを作った」などと、それはそれで批判が多かったのも納得。オーストリアに行く機会がもしもあればじっくり見てみたくなった。