あらすじ
※この商品は固定レイアウトで作成されています。お使いの端末で無料サンプルをお試しいただいたうえでのご購入をお願いいたします。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
世界26 か国80 都市のピクトグラム約1000点の写真を収録した図鑑。駅や空港のサインデザイナーである著者が世界で撮影したピクトグラムの写真を項目別、国別に分類し、わかりやすく解説しています。
項目別のページでは、非常口やトイレなどのアイテム別にピクトグラムを分類し、国ごとの表現の違いを一覧できます。また、国別のページでは、イタリアのスリ注意やタイの僧侶用優先席の表示など、その国らしいピクトグラムも登場。ピクトグラムを通して、世界の文化や風習の違いを垣間見ることができます。
ピクトグラムの選定にかかわる専門家がユニークで鋭い視点からピクトグラムを紹介した今までにない一冊です。
タイプ・ディレクター、小林章氏推薦
「一般の旅行者の目線と専門家の目線とをあわせ持つ本」
この本は、これまでのサイン関係の資料と違って、サインデザインの専門家でない人たちと距離がとても近いです。標識のピクトグラム化された人物を「かっこいい」とか「カワイイ」とか言っているあたりはまったく一般人の感覚ですが、実はこの著者の児山氏は JSA(日本規格協会)とISO(国際標準化機構)の委員なのです。日本の主要な空港や交通機関のサインを手がけ、海外での会議にも参加している専門家の目線からの解説もありますし、国ごとの比較ができるように膨大なサインをテーマ別に分類してあるところも親切です。
巻末のエピソードでは、海外出張の空き時間を使ってサインの収集をしようと子供のように走り回る児山さんの姿が浮かんできます。道路標識の「止まれ」文字の各国での使われ方を集めてきた私には、その気持ちがよくわかります。この本のおかげで、私はいつでも世界旅行ができます!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
筆談の学習に使えないかと
ピクト図鑑を購入しました!!
ジャンル別にピクトグラムが載っていて
わかりやすく、とても勉強になりました。
日本のピクトグラムがもう少しあると…良いかな。
Posted by ブクログ
同じようなピクトに見えても微妙にお国柄がうかがえたりするのがなかなか興味深いと思った。
これまであまり意識したことがなかったけれど、日本のピクトも気にして見てしまいそう。
説明文の内容が正直で面白い。
Posted by ブクログ
著者もまさかオリンピック開会式でピクトグラムがあそこまで注目されるとは予想していなかったろうが(21.8.15発行)、時期に合った出版です。
あるようでなかった図鑑。著者の最大の趣味は、街歩きや空港待ち時間でのピクト採取らしい。よって、同行の妻や仕事仲間からは「つまんないやつ」という評価らしい。でもお陰で、ざっと数えること1200~300の世界のピクトが一堂に会することになりました。いやあ趣味です。男の趣味です。いつか、マツコの番組に出てほしい(いや、もしかしてもう出てる?)。私も旅の時にはマンホール写真を撮るのを常にしていたのだけど、外国はその愉しみがないんですよね。ピクト集めを趣味にしようと決心しました。
序章ではピクトの歴史を概説。起源はヒエログリフ=象形文字、楔形文字、中国の甲骨文字と言われるけど、ピクト形象は一挙に近代から始まる。1920年オーストラリアの社会学者オットー・ノイラートが発案したアイソタイプ(ISOTYPE)と言われています。その後、国際基準は主にISOとUICの流れに分かれます。しかし残念ながら厳密な国際基準はできていない。反対に言えば、お国柄で少しずつ違いがあります。形が同じでも色が違う。構図が同じでも、絵が違うなどなど。だからこそ面白い。
例えばお国柄。礼拝堂のピクトがあるのは、やはり空港に多い。ジャカルタ、チューリッヒ、香港、ロンドン。イスリム用だけではなくて、ローマにはカトリック用もある。
例えばゴミ箱。分類用ゴミ箱は、多くは紙、プラスチック、金属に分かれ、色は派手さがあって色々。
例えば横断歩道や歩行者道路。これはお国柄が最も表れている。誰を渡らせるか(学童か大人か)、どういう格好か帽子や髪の形等々で様々。しかも、当初紳士と女の子が歩いていた歩行者専用道路は、やがて宇宙人みたいな抽象化に向かったりする。歴史もあるのです。
お国柄でいうと、表紙の右上端にあるピクトはわかるだろうか?サンフランシスコです。当初私は、サーフィン可能地域かと思っていました。なんとコレは「津波避難」のピクトなのです。
私の最も行く韓国のピクトで私も覚えがあったのは、地下鉄の優先席。妊婦、障害者、赤ちゃんを抱いた女性がよくわかるようにいつも特等席を用意していた。誤って座って、物凄く怒られたことがある。通訳案内のピクトがあることを初めて知りました。売店や靴磨きもボランティアでやっているのだそう。今度尋ねてみよう。
11月1週、b-matatabiさんのレビューで知りました。
Posted by ブクログ
案内図記号の国際委員・国内主査の著者による、ピクトグラムについての真面目な写真集です。
面白味を求めたものではなく旅先での研究資料収集といった内容なのですが、見ていて楽しいものもちらほらとありました。
国によって微妙に異なるのは当然ですが、そこに絶妙な笑いも潜んでいます。
言葉に頼らず相手に意味を伝えることが目的のピクトグラムですが、楽しむこともできるのなら最高のおまけではないでしょうか。
Posted by ブクログ
筆者が資料として撮り集めたピクトグラムが入った写真をまとめたもの。なので、生活に溶け込んだピクトグラムを見ることが出来る。ピクトグラム言えども国によって表現は様々。なのに、なんとなく分かる。改めておもしろさを感じた。
Posted by ブクログ
オリンピックで一躍話題になったピクトグラム。
それを研究(というか愛好)する職業があることにまず驚き。
五輪で最初にピクトグラムが採用されたのはなんと1964東京五輪のときだと書いてありまた驚き。
だから2020東京五輪でああいうピクトグラムの演出があったのね。
ジャンルや国別にさまざまなピクトグラムが紹介されていて、写真だけ眺めていても楽しめた。
禁止の標識では「これではわかりづらい!」とストレートに批評しているものもあって面白かった。
オーストリアでは男女平等の観点から、非常口や工事標識、優先席に男女それぞれのデザインを用意していたりして興味深かった。
だけれど「むだなものを作った」などと、それはそれで批判が多かったのも納得。オーストリアに行く機会がもしもあればじっくり見てみたくなった。