さとみ桜のレビュー一覧

  • 明治あやかし新聞 三 怠惰な記者の裏稼業

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    ・この巻は全編で主役の一人である艶煙の物語。
    ・雲外鏡。亡き母が混迷する夫と娘を心配して鏡を通じて娘と話す。
    ・鬼火。艶煙の過去にあったできごとで行方不明の姉を探す弟の前に現れる幽霊?
    ・嘆き面。母の犯した罪で娘がつらい思いをしているのではないかと面にのりうつり語る。

    ▼あやかし新聞についての簡単なメモ

    【餡】久馬いわく餡も炊けないようでは嫁に行けないらしい。
    【井上香澄】お役人の娘。当時の若い娘としては珍しく小新聞の手伝いをしている。人助けボランティアの仲間。
    【伊平次】縁魔座の座長。もとは見世物小屋で手妻を習っていた。
    【雲外鏡】鏡の付喪神なんだとか。
    【縁魔座】艶煙が世話になっていた芝居小屋。
    【おいと】米問屋菱六商店の娘。女中のおさえと仲がいい。大人しすぎるとかのろまとかよく言われるが実は素晴らしい娘さん。
    【お菊】藤吉(後の藤治郎)の姉。行方不明になった。姉弟揃って廻船問屋大黒屋で奉公していた。
    【おさえ】米問屋菱六商店の女中。
    【お妙】子どもの頃の艶煙を知っている女。縁魔座の座長の妻おふさの友人。
    【おふさ】縁魔座の座長の妻。
    【おみつ】藤治郎の店の向かいあたりにある甘味処小川屋の娘。香澄に餡づくりを教えてくれる。父親の言動に苦労している。
    【儀兵衛】手妻を習っていた頃の伊平次の兄弟弟子。今は「天狗座」の座長。
    【芝浦艶煙】怪談好きの役者。人助けの仲間。この巻で本名が芝浦縁だとわかる。《一人でないというのは、いいものですよ》第三巻p.110
    【芝浦州広/くにひろ】艶煙の養い親。旗本の三男坊だが国学者として身をたてていた。妖怪などの研究を好んでいた。優しい人で、女性を助けようとして刺されて死んだ。
    【定七/じょうしち】かつて人身売買にたずさわっていた悪党。芝浦州広やお菊を殺した。狂暴ではあるが所詮ちんぴら。とはいうものの艶煙にとっては仇敵と言える。
    【長兵衛】甘味処小川屋の主。妻が亡くなって以来困った人になっておみつが苦労している。根はいい人らしいが?
    【藤治郎】浅草あたりのどこかで丸美屋という唐物屋を営んでいる。かつて艶煙も絡んでなにやら事件のようなことがあったらしい。いずれ教えてもらえるんやろうと思われる。と思っていたらこの巻でその話があった。
    【内藤久馬】与力の家の跡取りだったが明治に入って小新聞の記者になった。人助けの仲間。今は怠け者ということになっているが昔は真面目すぎて心配されるほどだった。
    【内藤辰之丞】藤吉(後の藤治郎)の姉(お菊)探しを手伝ってやりその途中で艶煙と出会った。飄々とした面と厳しさをあわせ持つ感じの人物。久馬の父。

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    2020年06月04日
  • 妖怪お宿稲荷荘2

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    妖怪の泊まり客の悩みと自分の弱いところを重ね合わせて自分も元気になっていく番頭。悪者が出てこないので、気楽に読めて良い。

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    2020年04月26日
  • 明治あやかし新聞 二 怠惰な記者の裏稼業

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    ・トラブルを妖怪のせいにしておさめてしまう一団の話、第二弾。絶対城先輩のときにも同じこと書いたなあ。それが妖怪の用途ってことか。
    ・今回は、産女、のっぺらぼう、河童。
    ・女たらしの役人をこらしめる。
    ・女たらしの剣道場後継者候補をこらしめる。
    ・頭の固いお役所をこらしめる。
    ・柳橋芸者の菊丸や縁魔座座長の女房のおふさとか香澄の憧れる女性たち。
    ・猪突猛進さを誉められて複雑な香澄。
    ・香澄に縁談。兄との全面対決。

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    2019年12月31日
  • 明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業

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    【内容】トラブルを妖怪のせいにして解決する連中のお話。件、髪の妖怪、ゾンビ、神隠し。
    【感想】こいつらいつかホンマモンの妖怪にお仕置きされるんとちゃう?それから、久馬はんは特に「怠惰」って感じじゃないのでサブタイトルに偽りありってとこかも。

    ▼あやかし新聞についての簡単なメモ

    【浅田屋】呉服屋。主人の源助は悪い人ではなく信心深いが女好き。
    【和泉八重】16歳で死んだ後岩井村を歩き回っているらしいゾンビ娘。
    【井筒屋】桜野がいま働いているお茶屋。不忍池の近くにある。色茶屋ではない。
    【内村】日陽新聞の記者。創業メンバーのひとり。
    【艶煙/えんえん】芝浦艶煙。役者崩れ。細い狐目。マンガで書かれたら目が線系の人物だろうと。
    【縁魔座】艶煙の出ている芝居小屋。怪異譚を好む。
    【香澄】井上香澄。16歳の鉄砲玉娘。父は内務省、兄は文部省に勤めている。母は亡くなっている。「社会勉強」のために日陽新聞の雑用係として働くことになった。
    【香澄の兄】官僚。25歳。香澄を可愛がってるやさしく見た目もいい自慢の兄。
    【香澄の父】官僚で金持ち。娘の「社会勉強」のためならたいがいのことは許してくれる鷹揚な人物。
    【久馬/きゅうま】内藤久馬。日陽新聞の記者。父は与力だった。二十代後半と思われる美形。甘いもの好き。香澄に対しては口が悪い。
    【暗闇】「暗闇とは怪異そのものではないですか」(by艶煙)
    【小新聞/こしんぶん】小さい紙に刷られた娯楽メインの新聞。
    【桜野】香澄の友人。件という妖怪の予言のせいで奉公先の呉服屋浅田屋をクビになった。
    【多恵】浅田屋の内儀。
    【高梨実篤】華族のどら息子。素行がよくない。美幸のかんざしを奪った。
    【千世】勝之進の妹、久馬の従妹。とある事情で行方不明。
    【日陽新聞】銀座にある小新聞。元士族たちが政府を馬鹿にするために立ち上げた。らしい。
    【日陽新聞の社長】恰幅がよい。
    【ハル】岩井村の茶屋の娘。八重の友人。
    【松野勝之進】巡査。久馬の母方の従兄。
    【三田吉蔵】浅田屋の番頭。桜野の恋人。
    【三羽美幸】母の形見のかんざしを奪われた少女。
    【弥太郎】日陽新聞の記者。久馬の後輩。
    【妖怪】「妖怪は、人のやさしさから生まれたんですよ」(by艶煙)

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    2019年11月25日
  • 文具店シエル ひみつのレターセット

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    私はケータイもスマホも持ったことのないアナログ人間ですから、電話よりも葉書に手紙。レターセットはまだまだ縁の切れない、おそらく一生つきあうであろう存在です。文具フリークではないけれど、文具の話は嬉しい。

    仕事を辞めてひきこもってしまった主人公が手伝うことになった兄の文具店。その兄の親友が事故に遭って意識不明のまま入院中。主人公は、親友の快復を祈って旅に出た兄の留守を引き受けることに。で、文具店に現れる親友の生き霊。

    基本、とてもいい話。ところどころ、「ひとりで摂る食事は寂しい」発言などなど、誰かと食べるごはんもひとりで食べるごはんもどちらも良いと思っている私は反感を持たなくもない(笑)。

    私よりも主人公の年齢に近い読者のほうが共感できると思われますが、登場人物みんなよい人よい子で、優しい気持ちになれます。

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    2019年08月16日
  • 文具店シエル ひみつのレターセット

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    ネタバレ

    手紙もスケジュール管理もデジタルに取って代わられた時代に文具の魅力を再認識できる作品だったなと思います。
    文通に使う便箋や万年筆やインクに込められた思いなどを知ると、アナログが愛しくなるといいますか。
    兄に代わって文具屋を切り盛りする主人公が、どちらかというと読者側(文具を専門にしている訳ではなく、日常的に使えればそれでいい多数派)の位置だったのも大きい気がします。
    専門家じゃない人が頑張っているからこそ、価値が伝わりやすいといいますか。
    ただ、この話に出てくる文具に関わる人たちは何かしら悩みを抱えていて、特に主人公の悩みは本当に大きい。
    その心のリハビリに付き合ってくれたのが、兄の親友の生き霊というのが、また優しくも切ない。
    彼がいてくれたからこそ、彼女は最後に一歩踏み出すことができた訳だけど、だからといって昏睡状態である彼が目覚める奇跡までは起きず。
    でも、希望の持てるラストだったので、そこは本当によかったです。
    まああれで目覚めちゃったら、ご都合主義と言われちゃうか。
    是非とも彼には自身の体で自身の口から彼女に伝えて欲しいなと切に願います。
    このままの関係性は関係性でおいしい気もしますが。

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    2019年06月06日
  • 明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業

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    明治初期が舞台
    もっと「あやかし」しているのかと思いきや
    「あやかし」のせいにして解決しちゃえ
    的な

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    2018年09月29日
  • 明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業

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    新聞によって幼馴染が職を失われた。
    怒鳴り込みに行けば、やり込められて?

    元々妖怪は、罪をなすりつけるため、に
    存在するもの。
    居たら面白いな、とは思いますが
    実際にいたかどうかは謎。
    そんな妖怪のせいになっている短篇集が4つ。
    それもこれも話を読めば、良かったね、なものばかり。

    掛け軸の女は、協力者を知れば、どれだけの人数に
    手を出していたのか、と呆れてしまう感じです。
    さすがにこれは、お灸をすえたくなってきます。
    とはいえ、条件さえ引っかからなければ大丈夫?
    手近が駄目になっただけ、と思えば…いける??

    そもそも金で黙らせていたから、何しても大丈夫! と
    思う子供になったのでは? という感じです。
    周囲が雇われ人ばかりならば、そこまで
    強く出られないわけですし。
    最初のやり方を間違えた、とも言えます。
    挿せなくなっても、と言った時点で
    この展開は読めました。

    さまよい出てきた死体は、殺されたからなのか。
    多分…と思っていたことは当たりましたが
    最後きれいにまとめたな、と。
    これで気丈にも向こうが何も言わなかったら
    やり損というか、怒りが出てきたでしょうが。
    まぁこれも協力者がいたので、どうにでも。
    確かに、固有名詞はでてこないので
    この終わりもありだな、と。

    そして最後の神隠し。
    これまでの事を考えれば、もしや、という疑いが。
    その通りでしたけれど。
    しかもその理由があれですし。
    見栄を張って、という人はいますが、さすがに
    最終手段をこの段階で使おうとするのは、どうかと。
    さらには人まで巻き込んで…な状態。
    見栄っ張りってすごい、という驚きもありますが
    もし手を貸した本人でなければ、大騒ぎになったかと。
    後先考えてない、子供みたいな人だったようで。
    おかげさまで最後、ものすごく感動もの、のように
    なってしまいました。
    幸せなのは、よい事です。

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    2018年05月29日
  • 明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業

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    巷説百物語をライトにした感じ。依頼を受けて仕掛けを作って妖怪のせいにして悪を成敗。仕上げに新聞記事にする。あやかし新聞というわりには妖怪色は控え目。

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    2017年06月07日