さとみ桜のレビュー一覧
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・この巻は全編で主役の一人である艶煙の物語。
・雲外鏡。亡き母が混迷する夫と娘を心配して鏡を通じて娘と話す。
・鬼火。艶煙の過去にあったできごとで行方不明の姉を探す弟の前に現れる幽霊?
・嘆き面。母の犯した罪で娘がつらい思いをしているのではないかと面にのりうつり語る。
▼あやかし新聞についての簡単なメモ
【餡】久馬いわく餡も炊けないようでは嫁に行けないらしい。
【井上香澄】お役人の娘。当時の若い娘としては珍しく小新聞の手伝いをしている。人助けボランティアの仲間。
【伊平次】縁魔座の座長。もとは見世物小屋で手妻を習っていた。
【雲外鏡】鏡の付喪神なんだとか。
【縁魔座】艶煙が世話になっていた -
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【内容】トラブルを妖怪のせいにして解決する連中のお話。件、髪の妖怪、ゾンビ、神隠し。
【感想】こいつらいつかホンマモンの妖怪にお仕置きされるんとちゃう?それから、久馬はんは特に「怠惰」って感じじゃないのでサブタイトルに偽りありってとこかも。
▼あやかし新聞についての簡単なメモ
【浅田屋】呉服屋。主人の源助は悪い人ではなく信心深いが女好き。
【和泉八重】16歳で死んだ後岩井村を歩き回っているらしいゾンビ娘。
【井筒屋】桜野がいま働いているお茶屋。不忍池の近くにある。色茶屋ではない。
【内村】日陽新聞の記者。創業メンバーのひとり。
【艶煙/えんえん】芝浦艶煙。役者崩れ。細い狐目。マンガで書かれ -
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私はケータイもスマホも持ったことのないアナログ人間ですから、電話よりも葉書に手紙。レターセットはまだまだ縁の切れない、おそらく一生つきあうであろう存在です。文具フリークではないけれど、文具の話は嬉しい。
仕事を辞めてひきこもってしまった主人公が手伝うことになった兄の文具店。その兄の親友が事故に遭って意識不明のまま入院中。主人公は、親友の快復を祈って旅に出た兄の留守を引き受けることに。で、文具店に現れる親友の生き霊。
基本、とてもいい話。ところどころ、「ひとりで摂る食事は寂しい」発言などなど、誰かと食べるごはんもひとりで食べるごはんもどちらも良いと思っている私は反感を持たなくもない(笑)。
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ネタバレ手紙もスケジュール管理もデジタルに取って代わられた時代に文具の魅力を再認識できる作品だったなと思います。
文通に使う便箋や万年筆やインクに込められた思いなどを知ると、アナログが愛しくなるといいますか。
兄に代わって文具屋を切り盛りする主人公が、どちらかというと読者側(文具を専門にしている訳ではなく、日常的に使えればそれでいい多数派)の位置だったのも大きい気がします。
専門家じゃない人が頑張っているからこそ、価値が伝わりやすいといいますか。
ただ、この話に出てくる文具に関わる人たちは何かしら悩みを抱えていて、特に主人公の悩みは本当に大きい。
その心のリハビリに付き合ってくれたのが、兄の親友の生き -
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新聞によって幼馴染が職を失われた。
怒鳴り込みに行けば、やり込められて?
元々妖怪は、罪をなすりつけるため、に
存在するもの。
居たら面白いな、とは思いますが
実際にいたかどうかは謎。
そんな妖怪のせいになっている短篇集が4つ。
それもこれも話を読めば、良かったね、なものばかり。
掛け軸の女は、協力者を知れば、どれだけの人数に
手を出していたのか、と呆れてしまう感じです。
さすがにこれは、お灸をすえたくなってきます。
とはいえ、条件さえ引っかからなければ大丈夫?
手近が駄目になっただけ、と思えば…いける??
そもそも金で黙らせていたから、何しても大丈夫! と
思う子供になったのでは? と