葦舟ナツのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ最初はあまり主人公のことが好きになれず、読んでいてなんだかもやもやしていた。しかし、物語が進むにつれ変わっていく春人やサキを見てどんどん引き込まれていった。
特に後半からはどうなるんだろうと考えてドキドキしてとても面白かった。
読み終わって分からなかったことがある
●この本の名前である「消えてください」は何故消えてくださいなのか?誰の視点から消えてくださいなのか?「消してください」であれば納得できなくもないがそこが分からない。是非葦船先生の真意を聞きたい。
●裏面に「君に恋をして『さよなら』の意味を知ったよ」とあるが、『さよなら』の意味とは何か?これはもう少し考えれば分かりそうな気がするので -
Posted by ブクログ
ラスト、読む人に【幸せとは何か】を問いかける――。
誰も愛せなくなった「僕」が、「君」と出会って愛を知る物語。
『質問が三つあります。彼女はいますか? 煙草は吸いますか? 最後に、あなたは――』
【三つ目の質問】を中が予想しつつも、気になって読んでしまったw
突然、見知らぬ女にそう問いかけられ、僕はその女――大野千草と“夫婦”になった。まるで白昼夢のような千草との生活は、僕に過ぎ去った日々を追憶させていく――大嫌いな母、唯一心を許せた親友、そして僕の人生を壊した“ひきこもり”の兄と過ごした、あの日々を。
理不尽な辛い思いをした人も、自分の人生を投げ出さず、前に進み続けることでしあわせを手 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルから引きこもりの弟がいる兄か姉のお話だと思ってたのですが、〝引きこもりの兄〟がいる弟のお話でした。
序盤での3つ目の質問が気になって夢中で読んでしまいました。過去と現在が交互に描かれているのですが、心が痛い。過去がとにかく辛いです。親族に同じような方がいたので何となく分かりますが、そうなんですよね。長男だから、今は辛いだけだから…貴方が言うから…。妙にリアルで読むのがとても辛かったです。
愛ってなんだろうね。難しい。最後、啓太は千種とお別れして別の奥さんと…お母さんとも和解して子供もいて…幸せそうでよかったですが、千種と幸せになって欲しかったです。