葦舟ナツのレビュー一覧

  • ひきこもりの弟だった

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    ネタバレ

    誰もがある程度共感しうる部分。
    - 共依存。
    - 周りの人に対する反面教師的な考え方。
    - 何でもない日常への渇望?
    - 幼少期の経験が自分の性格にもたらす影響。
    - 他者を愛することと、道具や自分の足りないものを埋めるための道具として利用することの違いとは。

    見たいなものがあるので、ここら辺に少しでも考えがある人は共感しやすいのかなぁと。

    ストーリー自体は、割かし、シンプルなので、伏線祭りみちな小説が好きな人にとっては、少し物足りないかもと思ってしまうかもしれません。

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    2020年04月06日
  • ひきこもりの弟だった

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    キャッチコピーにもあるけど、当たり前って思えることが幸せだって言われなきゃ気づけない。
    普通の物語だったって感想を持てた方はきっと、周りの人間にすごく恵まれている。

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    2020年01月11日
  • ひきこもりの弟だった

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    僕はこの本を評価したいのか、したくないのか正直わからない。

    ひきこもりの兄とその弟。兄との接し方ががわかっていない母。父はいない。そんな家庭で育った弟の物語。

    小さな子どもの頃は大好きだった兄が、年齢を重ねていくにつれ仲が悪くなり、ついにはお互いを憎み合う関係に。弟は自立できない兄とそれを容認する母を、兄は人並みの生活を送る弟を。同じ血が通っているというだけで仲良くできるわけではない。


    弟は家族の影響を受けて人を愛するということができなくなってしまっています。人を好きになる、愛するってどういうことなんでしょうか。私もはっきりとしたことはわかりません。

    そんな弟が出会うのが家庭環境に難

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    2019年04月13日
  • ひきこもりの弟だった

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    読んでいて、つらくて苦しい本でした。
    日常の中にある、自分ではどうしようもない出来事に影響されて、自分の性格や人生までもが捻れていってしまうことの悲しさ、不可避さを感じました。

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    2018年10月28日
  • ひきこもりの弟だった

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    ネタバレ

    最後にどんなどんでん返しがあるのかと思ったら肩透かし。小学生のうちから不登校だったら小学校の先生がかていほうもんくらいくるでしょう。

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    2018年06月27日
  • ひきこもりの弟だった

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    筋道がたった作品が好きな人にはオススメできないというのが感想です。

    この本では、ありふれた日常の描写が多いのですが、他の小説と違ってその話が別のところにつながるということはなく、ありふれた日常はありふれた日常として終わってしまいます。だから、話がいろいろとつながっていることが好きな人は違和感を覚えると思います。でも、実際に考えてみると、全てが全て繋がっているということは普通に生きていればなく、繋がることもなく終わってしまうことの方が多くあると思います。そんなことを思わせる作品でもありました。

    この本の終わり方に関しても、好きな人、好きじゃない人がはっきりわかれると思います。作者もそれを承知

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    2018年03月04日
  • ひきこもりの弟だった

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    親から肉体的な虐待を受けた千草と、同じように親から精神的な虐待を受けた啓太は、残念ながらお互いを大切にしながらも埋め合うことはできなかった。でも、ふたりで過ごした時間があったからこそ自分たちが欲しい物に手が伸ばすことができたんだと思う。
    啓太が、〝千草がちゃんと欲しい物に手を伸ばしますように〟と思う場面が、オイラは痛かったなあ。オイラがガキたちに思う気持ちもそうだから。叶えてあげられればいいんだけど、むしろ我慢させてばかりいる。きっと啓太のように自分で切り開いていくんだろう、何かしらトラウマみたいなものを抱えて。
    結果はどうであれ欲しいものは欲しいと言って手を伸ばして、もしそ

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    2017年07月02日
  • ひきこもりの弟だった

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    読みながら母親との会話で歯がゆいイライラを感じつつも、彼がどう成長していったのか気になって一気に読んだ。
    昔はヒーローのような兄が年とともに足枷になるというのはわかるのだけれどどこか切ないものがあるなぁ。

    傷の舐め合いの二人も好きだけれど、そうでなかったこの結末は幸せが溢れてて好き。幸せなら、過去を憎む必要がなくなるのかもしれないね。

    ただ千草との話の関係がなんとなく私にはしっくりこなかったなぁ。なんでだろ。

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    2017年06月14日