アレキサンダー・ベネットのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本の武道に魅了された剣道家のニュージーランド人の先生。
数多の武道を修練し、その合わせた段位は30段に達し、現在は剣道の最高峰と言われる八段に挑戦しているという日本人でも中々いない武道に生きる先生。
その先生が30年を超える武道の経験の中から得た知見や哲学について語る本書。
私も武道経験はあるので「守・破・離」や「先」などの武道用語はもちろん知っていたが、先生のように実際の稽古の中で自在に運用するところまでは出来ていないので、とても勉強になった。
本書に卓越した達人が出てくるが、武道を続けているとホントにそういう達人に巡り合うことがあるから不思議だと思う。
武道をしている人も、やってな -
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Posted by ブクログ
教士7段の剣士。
剣道とは、武道とは。
一部の界隈にしか刺さらない気はするのだが、まずは競技に勝つことから始めて、道に至る過程を、ご自分の言葉で語られる。
武道の中でも、剣道は動作自体が一瞬であるので、この、相手と自分との対話を意識しやすいのかなと感じた。
古流空手もそうかも。
柔道は、スポーツ化し過ぎたな。こないだのフランス五輪で、醜態を晒した。フランスでは武道としての柔道に移行すべく、低年齢児の大会とやめたと書いてあったんで、まじか、と思ったのだが、五輪前にやっぱり競技化や、勝つぞ、に戻ったんだって。結局、フランス柔道界としては、なんも進歩がなかったということか。
スポーツ空手も、子 -
Posted by ブクログ
■評価
★★★☆☆
■感想
◯五輪の書について、言葉遣いを現代語風にし、いい意味でアクセントの効いた外来語を交えて翻訳した本。
◯著者自身が剣道有段者だということで、心得がある中で翻訳されている。
◯宮本武蔵は歴史的な資料が少なく、五輪書ぐらいしかまともな資料がないらしい。バガボンドをはじめとした現代の人が持つ武蔵像は、吉川英治の創作によるところが大きいとのこと。
◯
地(軍事思想・武蔵の半生)
水(個人の剣術・身体の使い方)
火(戦略・多数との戦い方)
風(他流の分析)
空(仏教的・短い)
と、巻によって内容が変わっていることが知れてよかった。 -
Posted by ブクログ
ニュージーランド生まれの著者。
留学を機に武道の道に進み剣道7段、
居合道5段、なぎなた5段。
ANAの特集で映像を見て、
著者に興味をもって、手にした1冊。
武士道として完成された「甲陽軍艦」や
「兵法家伝書」といった書物を彼の解釈を
交え解説をしています。
とても分かりやすく、「なるほど」と
思わせてくれることや、生き方として参考にしたいな
と思えることも沢山ありました。
日本人以上の日本人、ここにあり…という感じです。
序章 変転する武士道
第1章 残心ー武士道の神髄
第2章 理想のリーダー像ー「甲陽軍艦」
第3章 死の覚悟ー「薬隠」と「武道初心集」
第4章 人を活かすー「兵法家伝書 -