アレキサンダー・ベネットのレビュー一覧

  • 限界突破の哲学 なぜ日本武道は世界で愛されるのか?

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     武道の世界に引退はないらしい。著者であるアレキサンダー氏も齢54にして剣道八段の取得を目指し日々稽古を重ねている。本書の前半では限界突破するための作法、後半では心の鍛え方などが書かれている。真摯に剣道に取り組む著者には感銘を受けた。本書は主に剣道について書かれていたが学問や芸術、音楽などあらゆる面に共通しているのではなかろうか。私も著者や本書に登場した達人たちのように興味のあることに生涯真摯に取り組んでいきたい。

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    2024年07月23日
  • 限界突破の哲学 なぜ日本武道は世界で愛されるのか?

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    日本の武道に魅了された剣道家のニュージーランド人の先生。
    数多の武道を修練し、その合わせた段位は30段に達し、現在は剣道の最高峰と言われる八段に挑戦しているという日本人でも中々いない武道に生きる先生。
    その先生が30年を超える武道の経験の中から得た知見や哲学について語る本書。

    私も武道経験はあるので「守・破・離」や「先」などの武道用語はもちろん知っていたが、先生のように実際の稽古の中で自在に運用するところまでは出来ていないので、とても勉強になった。

    本書に卓越した達人が出てくるが、武道を続けているとホントにそういう達人に巡り合うことがあるから不思議だと思う。

    武道をしている人も、やってな

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    2024年08月12日
  • 真訳 五輪書 自分を超える、道を極める

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    読みやすいと思う。現代風に語るならこういう感じになるかな? という感じ。
    元の文も載ってるので雰囲気重視の人もそれで自分なりに読んでも良いと思う。
    著書は実践者なのでそういう人が身体を張って現代訳しているので意味は通っていると思う。

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    2024年04月19日
  • 日本人の知らない武士道

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    ネタバレ

    「海外に生まれ育ち、武道を長年修行してきた武道研究者が、実践的視点から述べた武士道論」と筆者が述べているように、武道の観点から武士道が述べられていて、大変興味深い。

    特に「残心」は良かった。残心とは、「勝負が決まっても油断せず、相手のどんな反撃に対しても対応できるような身構えと気構えを常に心がけること」だそうで、これは武道以外にも十分使える心構えだと思うので大変参考になった。

    新渡戸稲造の「武士道」と共におススメしたい本だ。

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    2014年05月04日
  • 日本人の知らない武士道

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    武道と武士道と武術はそれぞれ違うもんだが、ベネットさんが言うてるのは、武道の方かな。
    その辺の似非武道家なんぞが書いてる本よりずっと面白い。
    ただ、修めてらっしゃるのが剣術でなくて剣道、と言うのが若干気になる。勿論その中からきちんと学んでおられるのは、寧ろ日本人でなかったからなのだろう。
    良い先生に出会ったんだろうな。

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    2013年10月14日
  • 日本人の知らない武士道

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    ほんの短い間だけれど、一緒に居合を稽古したアレックさんの新刊。
    なんか日本の武道界でも重鎮になりつつあるし。
    あの関西弁が懐かしい。

    「残心」が武士道の真髄という発想は気が付かなかったけれど、確かにそうかもしれない。

    半澤直樹が東田に剣道のテクニックを披露する際の「残心」が素晴らしい。

    勝った後も気を緩めないという事と、相手に対する慈悲の念が入り混じる。

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    2013年08月19日
  • 限界突破の哲学 なぜ日本武道は世界で愛されるのか?

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    教士7段の剣士。

    剣道とは、武道とは。
    一部の界隈にしか刺さらない気はするのだが、まずは競技に勝つことから始めて、道に至る過程を、ご自分の言葉で語られる。

    武道の中でも、剣道は動作自体が一瞬であるので、この、相手と自分との対話を意識しやすいのかなと感じた。
    古流空手もそうかも。
    柔道は、スポーツ化し過ぎたな。こないだのフランス五輪で、醜態を晒した。フランスでは武道としての柔道に移行すべく、低年齢児の大会とやめたと書いてあったんで、まじか、と思ったのだが、五輪前にやっぱり競技化や、勝つぞ、に戻ったんだって。結局、フランス柔道界としては、なんも進歩がなかったということか。

    スポーツ空手も、子

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    2024年11月28日
  • 真訳 五輪書 自分を超える、道を極める

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    ■評価
    ★★★☆☆

    ■感想
    ◯五輪の書について、言葉遣いを現代語風にし、いい意味でアクセントの効いた外来語を交えて翻訳した本。
    ◯著者自身が剣道有段者だということで、心得がある中で翻訳されている。
    ◯宮本武蔵は歴史的な資料が少なく、五輪書ぐらいしかまともな資料がないらしい。バガボンドをはじめとした現代の人が持つ武蔵像は、吉川英治の創作によるところが大きいとのこと。

    地(軍事思想・武蔵の半生)
    水(個人の剣術・身体の使い方)
    火(戦略・多数との戦い方)
    風(他流の分析)
    空(仏教的・短い)
    と、巻によって内容が変わっていることが知れてよかった。

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    2024年05月21日
  • 日本人の知らない武士道

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    ニュージーランド生まれの著者。
    留学を機に武道の道に進み剣道7段、
    居合道5段、なぎなた5段。

    ANAの特集で映像を見て、
    著者に興味をもって、手にした1冊。
    武士道として完成された「甲陽軍艦」や
    「兵法家伝書」といった書物を彼の解釈を
    交え解説をしています。
    とても分かりやすく、「なるほど」と
    思わせてくれることや、生き方として参考にしたいな
    と思えることも沢山ありました。
    日本人以上の日本人、ここにあり…という感じです。

    序章 変転する武士道
    第1章 残心ー武士道の神髄
    第2章 理想のリーダー像ー「甲陽軍艦」
    第3章 死の覚悟ー「薬隠」と「武道初心集」
    第4章 人を活かすー「兵法家伝書

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    2015年12月06日
  • 日本人の知らない武士道

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    以前テレビで著者の特集を見て以来興味を持っていた。7月に講演を拝聴および稽古を拝見し、もっとよく知りたいと手に取った一冊。より理解が深まった。

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    2015年10月23日