杉本圭三郎のレビュー一覧

  • 新版 平家物語(一) 全訳注

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    昔学校の授業で嫌々学んだことを今改めて学んでみると,案外楽しいじゃないかってことない?というコンセプトで,平家物語を一気読みしてみました。

    目で読むと迷子になるけど、口に出して読むと、受験時代の勉強の残骸で何とか全体の意味は取れる。これは逐語訳もついてるからわかんなかったとこはそこで補完!

    平家物語って戦闘シーンとそうじゃないとこがある感じがドラゴンボールとか幽遊白書と一緒だね!漫画だと戦闘シーン読み飛ばしがちだけど,平家物語は戦闘シーン好き。なぜなら馬が出てくるから。やれ連銭葦毛だの黒栗毛だの月毛だの,この馬はすぐ人のこと食べちゃうだの(全然関係ないけど、昔JRAに肉食の馬いたよね、、誰

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    2025年06月10日
  • 新版 平家物語(四) 全訳注

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    巻第十~第十二、地図、系図、年表、解説を収録の最終巻
    主要エピソードは、巻第十の重衡海道下り、維盛入水、巻第十一の屋島の戦い、壇ノ浦の戦いです。

    前巻における一ノ谷合戦における大敗により、平家の滅亡がほぼ確定した状態から始まり、平家一門がそれぞれの最期を迎えていきます。
    戦場から逃げて出家・入水した維盛、合戦での敗北を悟って自害した二位尼、能登守教経、新中納言知盛、源氏に引き回された上で斬首された大臣殿宗盛、本三位中将重衡…
    総帥の器ではない凡庸な人物で、壇ノ浦で自害できない、全く潔さのない宗盛でさえ、最期には家族愛の強く同情を誘う場面がありました。

    一方、平家滅亡後も、平家残党狩りや源氏

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    2022年09月18日
  • 新版 平家物語(一) 全訳注

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    アニメ『平家物語』が大変面白かったので、その原作の原作として読みました。
    巻第一~第三(アニメ第1話~第5話前半に相当)を収録しています。

    主要エピソードは、僧兵の強訴、鹿ヶ谷の陰謀、平重盛の死です。
    源氏はほぼ出てこないし、割と地味な事件なので、軍記物を期待している人には肩透かしかもしれません。

    ただ、その後のストーリーや解説を追うと、これらのエピソードを取り上げる必然性が分かります。
    平家の滅亡を描くには、その滅亡の原因を描かなければならないからです。
    仏教的な因果応報観、盛者必衰の理をあらわすための3巻です。

    文章的には、時に漢詩文を引用して格調高く、時にドラマティックに、文体を変

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    2022年06月25日
  • 新版 平家物語(四) 全訳注

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    後半部分は平家絶滅の後の世の記述が中心になっています。清盛の悪行によって罪のない安徳天皇や女院などが壇ノ浦に沈んでいく様子やその後の源氏による平家に対する仕打ちは涙なしに読めません。4巻全体を通して登場人物が非常に多いので予め平家物語に関する予備知識を少しでも蓄えたり人物事典を手元において読むことをおすすめします。

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    2022年03月07日
  • 新版 平家物語(一) 全訳注

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    現代語と原文の両方が掲載されているので古典初心者の方も読み慣れてる方も楽しめます。解説や脚注もあり関連知識が身につくのもオススメポイントです。個人的には人物関係図が掲載されていないので関係を整理しながら読み進めるのが少し苦労しました。

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    2022年02月15日
  • 新版 平家物語(一) 全訳注

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    ネタバレ

    一巻は巻一~巻三が載っていて690ページとずっしり重くぶ厚い。原文、注釈、現代文、解説から成っていて、解説で背景、実歴史との差異なども述べられていて、薀蓄好きの私には合っているように思います。注釈も多く詳しい。登場する寺、寺院まで一つ一つ詳しく説明されていて資料として膨大です。現代訳は、きっちり正確にですます調で、全体に教科書っぽい。私は、この詳しさ、文体のカッチリ具合が好みです。

    読む中心は現代文で読んでいるのですが、面白いエピソード等は原文で読んだりできるのも、この版良いです。原文は源氏物語よりは読みやすく、かつ、声に出して音読すると気持ち良い感じ。五七調なのか?リズムが良いです。

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    2020年02月06日