榎本篤史のレビュー一覧
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ビジネスってやっぱり心理学だよね、やっぱり理詰めだよねと感じました
テーマは、「どんな場所に店をだしたら儲かるか」「なぜあの店はあんなに儲かっているのか」栄枯盛衰の店舗ビジネスにおいて、視点、考え方、戦略の立て方、そしてその徹底ぶりを、立地戦略を通じて学んでみるです。
気になった点は、次の通りです。
・他店より人気のある店、潰れずに生き残っている店にはそれなりの理由がある。
・出店戦略は、通行者、車のドライバーになって立地戦略を考えてみる
・看板の見やすさ、駐車場への入りやすさ、駐車のしやすさ、出やすさで来店につながる
・ファミリー層を狙うには、「子どもの心」をつかむこと
・セブンイレブンのすごさは、出店したら終わりではなく、その場所でいいのか、もっと売れる場所はないのかを追求しつづけること
・立地戦略の異端児 サイゼリア、コメダ珈琲
結論は
「お客様に来てもらう」商売に、立地は簡単に変えることができません。このために、一度失敗してしまうと後にもどれない「立地」は特に慎重に決めていく必要がある。
構成は、以下です。
はじめに
プロローグ 売上要員を解剖する
第1章 ロードサイド、人間心理を読んだ戦略の宝庫
第2章 出店争いの最前線! 群雄割拠のコンビニ業界に学ぶ
第3章 激戦! 栄枯盛衰の飲食店、その立地戦略とは
第4章 出店戦略が必要ない!? 立地にこだわらない業態
第5章 地域・街・駅・立地戦略に必要な鳥の目・虫の目
第6章 これだけは押さえたい、立地にまつわる実践知識
おわりに -
Posted by ブクログ
これからの東京はどうなっていくのか。書店をブラブラしていると、3万件を調査してきた「歩くコンサル」が全解説という文字が目に入ったので買って読んでみた。
著者は店舗展開のコンサルタントをしている。そんな著者は、どこの出店していいのかという「エリア戦略」に悩んでいる。
そこで、出店する立地より広い範囲である商圏の現状とこれからを東京23区を中心に探っている。
この本は、2020年2月発行なので、また状況が変わっている部分もあると思うが知っている限りで類似する書籍をみかけたことがないので興味深い。
数字と計算だけではもう勝てないとして、エリア戦略の大転換時代について取り上げている。
店を出店すると言っても人気のある店ならどこでも行けるなんて思ったらひどい目にあう。イートインとテイクアウトの関係に着目している。スターバックスとコメダ珈琲店を比較している。
スターバックスの場合、都内の店舗ではテイクアウトとイートインがほぼ半々と言われている。
その一方、上島珈琲店は、テイクアウトとイートインで1:9で圧倒的にイートインが多い。
スターバックスは立地によってテイクアウト専門あるいはイートイン用と分けている。
ゆったり過ごせるコーヒーチェーン店としてコメダ珈琲店をあげている。コメダ珈琲店のスタイルは、ゆったり過ごせるように間隔があり、イスも長時間座りやすい。
著者は、スターバックスが一番出店している千代田区に、コメダ珈琲店が1店舗もないことを大手と言ってもエリア戦略の違いがあると指摘している。
大手町や丸の内にコメダ珈琲店が店を構えてもイートインで長時間粘られたら収益が上がらないからなあ。
新ビジネスモデルとエリア戦略-変化できるものだけが生き残るでは、いろいろな事例を取り上げている。
気になったのはなぜ街角の「たい焼き店」が成功するのかだ。著者は以前、たい焼き店に訪れる理由について調査したことがある。絶対たい焼きが食べたいという鋼のような意志を持っているわけではなく、偶然あるいはそこに店があったからという理由だった。
そうなると、人目につく立地に出店する必要があると述べている。都内のエリアだと駅周辺がいいとしている。
そう言えば、西武百貨店池袋店の地下に三省堂書店や無印良品に向かう通路のそばにたい焼き店がある。その名は「味咲き」だ。この前を通ると数人の人が並んでいる光景を目にする。まさに立地条件のよさを生かしている。ちなみに抹茶クリームあんという珍しいたい焼きを売っている。
東京23区といってもそれぞれ個性がある。東京をひとくくりにするのは、アフリカをひとくくりにして理解するようなもので、それぞれの特徴をとらえないとヤケドする。
街にも世代交代があると述べている。一例として日本橋を取り上げている。コレド日本橋、コレド室町といった三井不動産がこのエリアで再開発を進めている。
以前は、日本橋三越、日本橋高島屋などの年齢層の高い人たちが訪れていたが、世代交代してきているという感想を述べている。
コロナウイルスと言う長いトンネルに入り込んだまま光が見えない現状から東京はどうなっていくのか。非常に気になる。 -
Posted by ブクログ
立地戦略の基本となる10の考え方が冒頭に示された後、具体事例と一般化した理論が混在する構成となっていた。各コンテンツは簡潔で読みやすい一方、全体として体系的に知識が得られやすい構成かというとそうは感じない。
ただ、具体のコツ(信号通過後の立地が良い。地下鉄出口の間のスペースは鬼門。墓地近くの花屋や場外馬券売場近くの吉野家など近隣の顧客誘導施設との親和性も重要 など)や、豆知識(セブンイレブン、サイゼリヤ、コメダ珈琲店などがそれぞれ自らの競争戦略に合致した立地戦略をもっていること、同じ企業グループの異なる業態の飲食店がビル内に複数出店するケースが多く、これはビル側とのリーシング交渉の結果であること など)は面白い。
結局、自店が何を売りにしてどんなターゲットを狙っているかを明確にしたうえで、商圏の数・質・周囲のモード・顧客誘導施設・競合を意識して独自の立地戦略をとることが大事ということ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレドライバーが見やすいお店は、左側で信号の先。送り角より受け角。
右カーブの左側。
駐車場の区画線はダブル線で描く=間隔が広く見える。
駐車場の進入路を広く。
右折入場は、導流帯があるところならOK。
コンビニの駐車場は、大型トラックのために大きくなっている。昔は100坪。今は600坪。長距離移動のほうが購買額が多い。
同業のお店がまとまったほうが繁盛しやすいがレッドオーシャン。
看板は道路に垂直に。看板の前で立ち止まらない。袖看板、立て看板など。
ローソン100は、恵比寿のような高級住宅街でも繁盛する=ほかに安いスーパーがない。
ローソン100は主婦を対象に作られたが、今は高齢者がメイン。店が狭い方が買い物がしやすい。
ポプラは、肉体労働者向けの弁当をメインとしている。たばこも売れるので客単価が多い。
セブンイレブンはドミナント方式なので、沖縄は2018年、鳥取、青森、高知は2015年、香川は2013年と遅い。
オフィス街の飲食店はNG。昼休みのみの商売になる。土日も客が来ない。
同じ企業が違うブランドと違う商品を売っている。coco一番屋、ミスタードーナッツは珍しい。今は複数ブランドを持つのが普通。
コメダ珈琲店はロードサイド型の喫茶店。名古屋発祥。名古屋は車社会で、駅前でも駐車場が必要。郊外では4人でいっても車は4台、テーブルは1台。業態と立地でいいバランスにいるが、これ以上出店が増えると、店舗の目的性が低くなる。
かつて、コンビニは目的性があった。今はどこにでもあるので利便性だけが求められる。
ロードサイドと駅前では、店舗のオペレーション勝ちがう。ロードサイドで成功したら2店舗目もそのほうがいい。
飲食店は売り上げの8%が賃料。店舗の適正サイズ感がある。
富士そば、カフェベローチェは、一等地ではないが絶妙な立地戦略。
目的を持っていく施設を顧客誘導施設という。
代官山の蔦屋書店=まわりにおしゃれなカフェが似合う。
競馬場競輪場=まわりに吉野屋、うどん、などが合う。
サイゼリアの立地は、2階や地下など常識外のところがおおい。その分、商品のコスパに自信がある。
東京のセオリーは全国では通用しない。東京は電車が多く、3県から電車で入ってくる。昼間人口と夜間人口の差が激しい。
大阪は、職住接近で昼と夜で人口が変わらない。中小企業が多く、自転車徒歩が多い。
駅チカは東京ならいいが、地方は中心街は別のところが多い。埼玉は、4線沿いに集中している=東上線、西武池袋線、国道122号、17号と京浜東北線。このラインに沿って出展する。
東京は駅を中心に出店する。大阪は植樹接近で自転車や徒歩が多いので、はっきりしない。
京都は碁盤の目になっていて、近道がない。バスが発達している。
名古屋は車社会。駅近であっても駐車場が必要。
地下鉄の出入り口は、真ん中はよくない。
スタジアム近くはコンビニが少ない=人が多くなるのはイベントの日だけ。
一番注目するのは人口。周囲の年収よりも人口。母数が多い。
17時間計測=30分計測30分休憩、を17時間計って人通りをチェックする。地道な努力が必要。
店舗数もチェック=webで検索してヒットする数、など。
夜間人口、昼間人口、移動人口、のどれに注目するか。
学習塾で小中学校は近くの塾に通う。高校生は遠いところも通える。 -
Posted by ブクログ
流通全般の成長支援プロジェクトを請け負う会社の著者による著作。立地に関する、各企業が取り組む意外な戦略がたくさん紹介されていて楽しめた。以下、印象に残った部分。
店舗立地の「売上要因」には、「立地要因(立地因子・構造因子)」と「商圏要因(商圏因子・競合因子)」がある。つまるところ、「どんな商業圏で、どんな競争相手がいて、どんな場所に、どんな構造の店舗を構築するか」というのが立地戦略ということだ。
セブンイレブンは物件を狙い撃ちで出店する。ローソン・ファミマはそこまでしない。不動産会社の紹介で出店する。セブンイレブンは目当ての物件が空いていなかったら道を挟んで向かいに出店し、空いたらそこを潰して引っ越すという荒業まで使って目当ての物件に出店する。
モンテローザなど、色々な業態を持つ企業は、テナントで入るときに色々な要求に即座に答えられるメリットがある。「あれ?ここ全部モンテローザじゃん」はだから起こる。
ショッピングモールは「2核1モール」。ショッピングセンターとホームセンターを端に配置し、モールでつなぐ。ショッピングモールをひとつの商圏と見るやり方。これからショッピングモールに行くときは注意してみよう。
出店で注意すべきは平均年収ではなく、まず人口!心配しなくても人口があればお金持ちはちゃんといる。まず着目すべきはとにかく人口!
個人的にはコンビニの店舗数4万6000、歯科医院6万8000、美容院23万という数字でびっくり。確かにどこに行っても歯医者と美容院はあるかも。顧客は「近くにあって便利」を何を置いても重視するから、これだけの数が出店できるんだろうなあ。
勉強になりました! -
Posted by ブクログ
立地の重要性について開設した一冊。
これまであまり読んだことのない内容だったので、京無深く読めました。
店選びの際は、立地に大きく影響されていることに改めて認識されました。
特に、行きつけのお店に通う理由の第一位が立地が便利だということであり、味やサービス、お得さ、値段といった要素よりも多かったというのは、印象的でした。
売上要因
ー立地要因
-商圏因子:マーケット規模、商圏の質、ポイント規模
-競合因子:自社競合、他社競合
ー商圏要因
-立地因子:顧客誘導施設、認知性、導線
-構造因子:建物構造、アプローチ
<目次>
第1章 ロードサイド、人間心理を読んだ戦略の宝庫
第2章 出店争いの最前線!群雄割拠のコンビニ業界に学ぶ
第3章 激戦!栄枯盛衰の飲食店、その立地戦略とは
第4章 出店戦略が必要ない!?立地にこだわらない業態
第5章 地域・街・駅、立地戦略に必要な鳥の目・虫の目
第6章 これだけは押さえたい、立地にまつわる実践知識