安田陽のレビュー一覧

  • 2050年再エネ9割の未来 脱炭素達成のシナリオと科学的根拠

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    とても良かったです。自分も10年ほど前の知識で止まってました。

    再エネ普及で、昼間電力の供給が増え、夜より昼間電力が安くなっている、それによりコジェネの設定が古く最適設定になっていない課題などが出ていること、蓄電池より出力抑制が優先とか、AIによるデータ計算は供給過多時間に行うと即座にピーク電力の増加につながらないことなども、言われてみたら確かにと思いました。

    そしてやはり水素やCCUSはまだ実用前の技術で、先に再エネや電気自動車への切り替えなど、すでに導入されている技術から普及させるべきというのは当たり前の考え方です。私もなぜ水素とかCCUSなど不確実性もコストも高いところに投資するのか

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    2025年07月14日
  • 2050年再エネ9割の未来 脱炭素達成のシナリオと科学的根拠

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    知っているつもりだったり、一次情報を確かめずに論拠があるかのような言説を信じてしまうこと、あるなぁと反省。本書の論調もまた全てを信じる訳にはいかないが、エネルギービジネスの参考になる必読の書だ。欧州とて1日にして成らず。日本の再エネもこれから。

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    2025年05月04日
  • 2050年再エネ9割の未来 脱炭素達成のシナリオと科学的根拠

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    再エネ導入の政策、市場、技術について包括的に学べる本。一読の価値あり。特に便益を考慮することの大切さは関係者も肝に銘じるべき。コスト論争の愚に堕ちてはならない。

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    2024年12月22日
  • 日本の知らない風力発電の実力

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    安田さんの話しはどうしてこんなにスマートなのか。いつかこんな本を書きたいと思うし、欧米ではこれはアカデミアの仕事ではなく、ジャーナリズムの仕事なのかもしれないと思う。

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    2020年04月03日
  • 2050年再エネ9割の未来 脱炭素達成のシナリオと科学的根拠

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    ⭐︎気候変動対策は急げが基本
    国連が、ウクライナ侵攻開始の2022.4声明した通り、「市場変動に影響されない再生可能エネルギーの導入を世界的に加速させ、石炭やその他全ての化石燃料を廃止する必要がある」必要性を感じた。世界でも問われ続けている脱炭素再エネが、日系企業特に中小企業においては優先順位が低く実施できていない実態を踏まえ、一定期間企業でも導入コストを検討し真剣に取組む期間を設けても良いのでは無いかと感じた。

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    2025年03月11日
  • 日本の知らない風力発電の実力

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    日本で一定の支持を集める「再エネは不安定で役に立たない」という神話を否定し,建設的な議論を深めていこうというなかなか有意義な本。
    エコなイメージを強調するだけの再エネ礼讚には辟易していて,何となく再エネ推進には懐疑的だったのだが,威勢の良い再エネ批判もだいぶ一面的なものだったようだ。
    本書は欧州での議論や実際のデータに基づいて,かなり詳しく再エネ(特に風力発電)普及への方策を論じている。日照や風況によって時々刻々変動する不安定な電源を大量に接続することは,20世紀には想定されていなかった。しかし時代は変わりつつある。再エネ大量接続による電力系統への悪影響は,系統連系の技術革新によって十分克服可

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    2015年01月26日
  • 2050年再エネ9割の未来 脱炭素達成のシナリオと科学的根拠

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    巷に溢れる再生エネルギー懐疑論に対する反論文書。
    ベースとなる知識は参考になったが、”反論”を中心に展開していくので(私的な感情も含まれる)、焦点がぼける感じでもったいない。
    グローバルスタンダード、客観的、専門的な見地化の情報提供については知識として参考になった。

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    2025年06月14日
  • 2050年再エネ9割の未来 脱炭素達成のシナリオと科学的根拠

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    安田氏は、まぎれもなく電力系統工学の専門家であり、業績も多々あるが、あまりにも自分の本当の専門領域以外へ踏み出しすぎた。そういうout of rangeの話題においても権威であるかのごとく発言するために、ひたすら欧米学者あるいは機関の「権威」の論文を「世界の常識です」といって盾にとることが多い。それらの学者あるいは機関の主張が、かならずしも世界の太宗を占める意見だとは限らないのは、当然のことである。
    本書は、一般向けにエネルギー論を説くように書かれているが、「山と渓谷社」であることから、どういう層に向けて発信しようとしているのかも自ずと明らかになっている。

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    2025年02月08日
  • 日本の知らない風力発電の実力

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    世界中の風車が2012年の1年間で発電した電力量は世界中の原子力発電所が発電したものの何分の1かを問う4択クイズに始まる。答えは6分の1。認識とのあまりの違いに激しく驚かされた。本当なのかと訝しみながら読み進んだが、普段覆い隠されている情報が次から次へと提供される。風力発電にまつわる誤解・偏見をきれいに解くことができた。とりわけ、風力発電の導入率が高い国の方が、日本よりも電力料金が安いという現実には思わず声をあげた。欧米に比して圧倒的に低い導入率。日本の自然エネルギーには果てしない伸びしろがあるのだと前向きに捉えたい。

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    2015年03月11日