唐戸俊一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
地球はなぜ「水の惑星」なのかを、ビッグバンから説き起こして、物理学→化学→地球科学といった具合に論理的にビルドアップしてくれる。
「水の惑星」と言っても海水の質量は地球全体の0.023%しかないのだが、地中の鉱物に水素・酸素として溶け込む形でもっと多くの水が存在している可能性があるそうだ。しかも、それら地中の「水」と海水のあいだにはプレートテクトニクスを通じた出入りがあるという。
未解明の課題や、それらに科学者たちがどういったアプローチで取り組んでいるかといった最前線まで解説しており興味が尽きない。
冒頭に著者が略歴を語る部分があって、そこも面白い。1968年に理系の学部に入学、地質学に