エドワード・シルベスター・モースのレビュー一覧
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江戸博で「明治のこころ展」を見てきた勢いでこの本を読みました。私は昭和25年生まれですが、「明治のこころ展」に展示してある家財道具や写真にある人々の様子は、私が子供のころ(昭和30年代)にも残っていたもので、なんだかとてもなつかしかったです。高度成長期までは実は江戸~明治が残っていたのですね。
「日本その日その日」でモースが日本や日本人のことをとてもよく書いてくれていますが、きっとモースその人がとても愛情を持って日本や日本人に接したので、当時の人々もモースに丁寧に接したのではないかと思います。
モースが日本人の美点として書いてあったもののうち、今では少なくなってしまったもの、なくなってしまった -
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Posted by ブクログ
大森貝塚発見で有名なモースの日本滞在記。基本日記形式であり、日々の記録ではあるが当時の日本についてのかなりまとまった観察(貝塚発見時のことも含まれる)が書かれている。特に庶民の生活がうかがわれることが特徴か。自身によるイラストも相まって明治初年の日本をするために良い本だと思う。外国人に対し外面をよく見せているだけかもしれないが、今の日本人とはかなり違う面もあるようだ。
一部訳語に古い言葉が入っていると思ったら翻訳自体が1939年のものとのこと。もう少し注を付けるなどした新訳がほしいところ。
なお、この本はかなり省略されているようで、原本は東洋文庫で3冊とのこと。そちらはどうなっているのかちょっ -
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Posted by ブクログ
モースは、明治10年、39歳の時に、腕足類の標本採集のために来日した。江ノ島に実験所を設けて主にシャミセンガイを採集したが、その数日後に東京帝国大学で講義することを招聘された。初代動物学・生理学教授に就任し、ダーウィンの進化論を紹介した。
大森貝塚については、横浜に上陸して数日後、初めて東京に行った時に汽車の窓から発見したという。
モースは、東京の死亡率がボストンよりも低いことを知って、日本の衛生状態について考察している。赤痢や小児霍乱( コレラ )は全く無く、マラリヤによる熱病は多くはない。排水や便所に起因する病気の種類はないか、非常にまれ。すべての排出物質は都市から人の手によって運び出 -
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