ハンナ・フライのレビュー一覧
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原題はHellow World:How to be Human in the Age of Machineであり、アルゴリズムとは一言も書いていない。しいていえば機械時代の人間はどうなんだろうか、ということになるのかもしれない。ただし中身はAIのことであり、AIとは言っていないが、アルゴリズムがどのようになっているかについて書かれている。映画のヒットを予測するためのテキストマイニングがあてにならなかったということや、コンピュータが作成した曲がオーディエンスには最もバッハと思われたの例がある。また、有名なバイオリニストが5億円のストラディバリで地下鉄の出口で45分演奏して35ドル
だけだったとい -
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我々は「自分たちの力だけで意思決定することが、すでにできなくなっている」という事実を正視できるのか。
このように問われたら、ドキッとする人が多いかもしれない。
コンピュータが超高性能化したことで、すでに人類は、思考の大部分をコンピュータに操作されている。
それにも関わらず、ほとんどの人類がそのことを認識せず、気付かずに日々の生活を送っているという。
人類の意思決定力が極端に弱まった、という話では、決してない。
様々なデータを解析するアルゴリズムが、我々の生活の隅々まで侵食しているという話なのだ。
本書は、様々な事例について、「人間が意思決定しなくても、社会生活が成り立っている」という恐ろしい状 -
Posted by ブクログ
書きたいことを書くとネタバレになってしまうので、あまり書けないが、とくに将来におけるAIと人間との関係について、巷で言われていることの裏付けがされていて、とても納得できた。
終章だけ読んでも納得できないが、全体を読んできて終章を読むと納得できる。
Excelなどで組んだ自動計算やその他のツールを盲目的に信じて疑わず、対象者に多大な被害が出ても信じ続ける例が紹介されている。外を与える側に対して非常に腹が立ったと同時に、他者への無関心・共感性の無さという恐ろしさを感じた。
一方で、人間には多種多様で多大なバイアスがあるし、人により時間により判断の振れ幅も大きい。こちらも判断を信頼できない場面が -
Posted by ブクログ
数学をこういう見方できるんかっていう意味で面白かった。
テーマはたまたま恋愛についてでしたが、女性の数学者が恋愛をテーマに書いてるっていうのもよかったかな。
1番印象に残ってるのは「囮効果(おとりこうか)」のところ。
人間は2択で選ぶよりも3択のほうが選びやすい。
映画を見に行って大、小のポップコーンしかない時に小が¥500大が¥850すれば大を買う人は少ない。
しかしそこにMサイズを登場させてLサイズよりも¥100安く設定すればLサイズが売れる可能性が高くなる。
この場合Mが囮(おとり)ということです。
で、異性も同じだと。
自分の顔を全く知らない人に3枚の写真を渡します。
1枚は自分の顔、 -
Posted by ブクログ
数学というのは、きっちり答えが出る。「恋愛」とは正反対に思えるが、数学の切れ味はやはりスゴイ。
本書は数学を利用することで、恋愛の勝者になるための基本戦略を見つけようとするものだ。もとはTEDトークということで、すこぶるわかりやすいものだ。
第1章はフェルミ推定によって、恋人ができるチャンスを計測する。「恋人にしたい人」の条件を1つ加えるたびに、ふさわしい人がどんどん減っていって、しまいには〈銀河系の知的異星人文明の数〉よりずっと少なくなってしまう。どうしても外せない条件以外はゆるめるのが、恋人をつくるためのファーストステップということになる。
第2章は自分よりちょっと不細工な友人が、 -
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ネタバレ今のところAIの反乱を心配するのは、火星に人が増え過ぎたらどうしようと心配するのに等しい。
「死体を隠すのにうってつけの場所は、グーグルの検索結果の2ページ目だ」
スタニスラフ・ペトロフ=世界を救った男。核攻撃警戒システムの誤動作から世界を守った。
有罪か無罪かはアルゴリズムは判断できない。比較検討はできない。しかし再犯の可能性は計算できる。
複数の決定木があれば、予測の精度は上がる。=オーディエンスに訊く、が詳しい人を凌ぐことがある。
アルゴリズムのエラー=擬陽性と偽陰性。
人種、性別、教育などが判断材料に使われると差別につながる。
アルゴリズムにはエラーがつきもの。裁判に使うべきではな