中島弘象のレビュー一覧

  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    ルポタージュとしていい距離感.読みやすい.
    そしてフィリピンパブ嬢がどういう人・境遇なのかわかる

    最近飲食店で見かける海外から日本に働きにやってきた従業員たちもこういう境遇なのかもしれない.
    日本の感覚で見たら彼らは厳しい生活を強いられ搾取されているけど当人たちにとっては成り上がるために自国では稼げない・働けない境遇を打ち破る立派な手段という意味で(搾取は事実でイリーガルだが)

    日本人国籍ってお金になるんだね(偽装結婚,アウトだけど)

    居酒屋でよく見かける世界1周旅行の広告,飲食店がお金もらって掲載していると思ってたけど,渡航費を浮かせたい学生バイトが掲載をお願いしているんだね(3枚掲載

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    2020年02月15日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    表題を一瞥すれば、潜入取材バリバリの社会学の
    形を借りたルポルタージュ。
    それが読み出せば、当初抱いた印象は雲散霧消。
    中身は大学院生の著者であるナカシマくんと
    フィリピンパブ嬢ミカとの出会いから恋愛へ、
    そして結婚へと至るジェットコースター・
    ドキュメンタル・ラブストーリー。

    主人公のナカシマくんは愛知県で国際関係学を
    専攻する院生。研究テーマを探ってる途上、
    名古屋の繁華街 栄4丁目には、なぜかフィリピン
    パブが密集しており、そこで働くホステスの多くが
    「擬装結婚」で来日していることを知る。
    それを研究テーマとしたことから彼の運命は
    ガラリと大きく変わる。

    謂わば、ミイラ取りがミイラに

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    2018年05月26日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    よせばいいのにフィリピンパブホステスとの恋愛と結婚。ネットにその後の話がアップされてて妊娠が判明、これから2人はどうなる?どうする?
    なんせ実録同時進行形だからハラハラドキドキする。他人事だと思うから面白く読めるけど本人は大変だ。しかし自分で選んだ道だし自分で選んだ彼女だ。幸せにはなって欲しい、とは思う。
    しかし自分の息子がミカさん連れて来たら…。
    どうなる?どうする?

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    2017年08月24日
  • フィリピンパブ嬢の経済学(新潮新書)

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    経済学というより家計簿と言った方がしっくりくる気がしますね。

    愛知県にお住まいの日本人著者が、フィリピンパブ嬢と結婚し、その生活が綴られる。

    日雇いアルバイトの旦那が、結婚し子供を成し、妻であるフィリピンパブ嬢の姉夫婦の家に寄生し、読み始めはなんという旦那だろうと思っていたが、後半は応援したい気持ちになりました。

    国際結婚による、文化の違いというのは興味深い。

    読者によっては、右派と左派で極端な意見がでそうだが、外国人労働者に対する国の制度を再考するきっかけを市民の生活レベルで垣間見れる一冊でした。

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    2025年11月16日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    偽装結婚をして日本に出稼ぎに来るフィリピン人。月6万で生活も管理されてるなんて、今もだろうか。金持ちの国でたくさん稼いでると、無邪気に思っている、フィリピンに住む家族の無心がエグいな。

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    2025年08月20日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    国民の1割が海外に出稼ぎに行き、彼らが海外送金しているお金で経済を回しているという。
    経済格差や家族の在り方など国が違えばいろいろ違うのだなと感じた。

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    2025年08月20日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    リアリティが凄いですね。ノンフィクションです。小学生中学生のころを振り返ると同じクラスにフィリピン人の親をもつ子がいました。しかし、それ以来自分の周りでは見かけなくなりました。きっと、日本でする教育の難しさなどの要因から、状況が異なっていったのかなと想像しました。正直なところ、こういった異国の人たちも、自分自身の責任で判断してさまざまなリスクを覚悟して日本で働いているわけですから、個人的には特別視しようとはまったく思いません。ひとつのエンタメ読みものとしてはとてもおもしろかったですが、社会学と冠する期待よりは学びがなかったかなと思います。

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    2025年04月20日
  • フィリピンパブ嬢の経済学(新潮新書)

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    奥さん日本人だけど、出産の不安や子育ての大変さなど、違うことよりあーわかるわかることのほうが多い。うちよりずっと大変だったとは思うが違和感よりも共感が多い。

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    2025年02月28日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    友人といっしょに映画を観て、原作あるなら読むかと取った1冊。
    発売から7年。実際は当時から10年くらいは経ってると思うので、日本の方が給料がいいというのはないと思うが、アジア圏特有の女性の生きづらさについて考えた1冊。学びたいなら「働け」、女性の(シャドー)ワークが支える家族。男性の生きづらさ(格差?)も相まってなんとも言えない読後感想文だった。

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    2024年05月03日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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     映画にもなっている。

    「普通」とか、「みんなは」と日本人はよく言う。

     頭の中の常識を引っ張りだしても通じない世界もある。


     インバウンドで街には外国人の方が多い。

     花見に友人と出かけたが、四方八方から、別の言語が聞こえてくる。

     このノンフィクションの世界は凄まじい。偽装結婚なんて当たり前。つながる闇組織。

    弱肉強食を地で行く。

    なんでだろ?ジメジメした暗さがない。

     興味深く読めた。

     

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    2024年04月15日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    メディアで取り上げられていたので。
    国民性の違いが分かり易い。
    社会学て言うのが何かわからないけど著者の論文で私達は何か、理解しようと思ったのかな。

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    2023年10月18日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    フィリピンパブという場に行った事もないのですが
    なんとなく 気になり読んでみました。

    フィリピンについて研究していた学生さんでしたが・・・
    ミイラ取りがミイラになっちゃったという内容でした。

    この本は国際関係学を学んでいる時に
    取材していった内容をまとめたものですが・・・

    出稼ぎの女性達が 日本で働くまでの苦労などが
    書かれていました。
    いざ日本に来ても かなり制限のある暮らしだったり
    契約もあるような ないような。。。

    知らない世界を少し知る事ができました。

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    2022年07月06日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    フィリピン人と結婚すると、こんなにもお金がかかるのか!?と驚いた一冊!!もちろん、全員が全員というわけではないでしょうが、実家に仕送りをすることが親孝行とされてる国では、日本人の嫁になることが最大の親孝行なのだとか!!
    でも、里帰りするたびに40万も消えていたら、、、
    旦那さんは大変そうだなぁ。

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    2021年05月06日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    「アイシテルヨ~」の笑顔のかげに凄まじい人生があった…
    フィリピンパブを研究するうちに、あるパプ嬢と付き合うようになった著者のルポ

    堅苦しい内容ではなくて、20代の若者が知らなかった社会の一端を知っていく&国際恋愛の難しさなんかを素直に描いた手記

    フィリピンから日本への出稼ぎや貧困、社会情勢を大学の研究課題にした著者が通ったのは名古屋のフィリピンパブ。
    そこで知り合ったミカという女性に惹かれていき、ヤクザまがいのマネージャーと渡り合ったり(いや、渡り合うまでじゃないか。文句言うぐらいか)フィリピン人の家族観に驚いたりしてついに結婚して…てな話

    以前、仕事でフィリピンの家族観について聞いた

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    2020年08月17日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    専門性には欠けるが、著者の体験が赤裸々に綴られている。フィリピンパプ嬢が直面している苦労や、暴力団が絡む偽装結婚等の裏の仕組みには驚かされた。一気に読める文体の軽さと面白さであった。

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    2020年06月17日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    フィリピンパブで働いている人が古参が多い理由:法規制が厳しくなり、興行ビザが無くなったため。現在は偽装結婚で入ってくる道のみ。
    家族観の違い、フィリピンに吸い込まれる多額の送金、それらを乗り越える愛の力。ただ、日本人夫xフィリピン人妻の子育ての難しさ(高校進学率4割、いじめ)はまだ直面していない。

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    2018年07月04日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    大学での研究テーマにフィリピンパブを設定した著者。フィールドワークが深入りしすぎて結婚までしてしまった顛末記。構成は、社会学の論文ではなく、ノンフィクションの態をとっているが、ところどころ、研究者ならではの冷静な分析が垣間見える。
    それにしても面白い。本書は様々な視点から読める。夜の街のアンダーグラウンドルポ、日本に出稼ぎに来るフィリピンパブ嬢の現実、ふわふわした若者の成長物語、世界の違う2人の純愛物語。どれで楽しむかは、あなた次第。

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    2017年09月26日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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    何でも社会学って付ければ良いってもんじゃないでしょ。まぁ、青春ルポですかね。話としては面白かったです。

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    2017年07月16日
  • フィリピンパブ嬢の社会学(新潮新書)

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     著者は中部地方の大学院生で、日本におけるフィリピンパブ嬢を研究対象にしたが、それを客観的な調査結果として上梓したわけではなく、調査対象と結婚するまでのめりこんでの体験談にまとめたのが本書である。
     今までも、ヤクザが絡んでいるとか、タコ部屋で逃げられない、とかいろいろ言われていたが、それらが全て今も事実だったことが分かったが、何か新しい実態が判明したということはないように感じた。
     自分のことを書いているわけだから、リアルでおもしろいが、あとがきによると編集者の相当な後押しがあったようで、著者に今後も期待できるかというと難しそうに思う。

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    2017年06月24日