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「アイシテルヨ~」の笑顔のかげに、凄まじい人生があった。フィリピンパブを研究するうちに、あるパブ嬢と付き合うようになった筆者は、その奴隷同然の暮らしを目の当たりにする。月給6万円、偽装結婚、ゴキブリ部屋に監視付、休みは月に2回だけ……そしてある日、彼女に懇願されて、雇い主のヤクザのところに、なぜか乗り込む羽目に! 前代未聞、ノンフィクション系社会学。
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「フィリピンパブ嬢の社会学」
2023年11月10日公開 出演:前田航基、一宮レイゼル、近藤芳正
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Posted by ブクログ
フィリピン旅行の際に読んだものだが、筆者のエネルギー臨場感が読み手にもひしひしと伝わってきて、次のページをすぐめくっていた。 私は今まで東南アジアはタイとインドネシアに行った経験があるが、その2カ国と比べても何だかすごく素朴な感じ。優しさやホスピタリティ精神が、とってもカジュアルで鬱陶しくない感じ...続きを読む。さりげなさ。 でもミカは自分で働いたお金をコレでもかと家族に引き渡してしまうけど、それも心置きなく。 それってどうなんだろう?とはめちゃくちゃ思うけど、ミカにとってそれが幸せなら何でもいいんだけどーーーーー、そのポジティブさってどこからくるんだろうか 5時間もあれば飛行機ですぐ飛べる国なのにこんなにも家族観の相違について学べたのは凄く良かった。ヒーローね、
『さらばのこの本ダレが書いとんねん』で著者が出演されていて、ずっと読みたかった本。これが新書なの!?ってぐらい、ほぼ小説。面白くて一気読みしました。 大学院で「在日フィリピン人の女性の生活」をテーマに勉強していた著者。研究のために入ったフィリピンパブで出稼ぎ労働者ミカと出会う。彼女とプライベートで...続きを読む会い惹かれ合うようになったときに、「私、本当は結婚しているの」と告白される。彼女は日本に出稼ぎに来るために偽装結婚をしていのだ。3年間の契約があり、逃亡防止のため決まった時間にしか出かけられず、月6万の給料しかもらっていない。 心配する著者にミカは、「私のこと弱い人間と思っているんでしょ。ばかにしないで、助けなんかいらない」というものの、もちろん彼女の周りには怪しげな人間がいて…。 真面目で前向きなミカと著者の恋愛はとても微笑ましく、マネージャーに見つからないかドキドキ。 フィリピン人の家族観の違いには戸惑います。毎月仕送りをし、里帰りした時に現地の家族からモノや金銭を要求されるミカ。要求に応えるミカに対してなんでそんな価値観なの?と思うのですが、フィリピンと日本の社会の違いが関わっています。この本が書かれたのが2017年なので、今の円安の状態ではどうなっているのか気になるところ。 3年間搾取されても日本に来たかったミカの強さと彼女の人柄の良さ、人に甘えるのが上手い著者。続編『フィリピンパブ嬢の経済学』も読まなくちゃ。
何故かフィリッピンを大好きになってしまった国際関係を学ぶ大学院生が、卒論を書くために近づいたフィリピンパブ嬢と付き合って、結婚するまでのお話しなのだけど、偽装結婚やら給料のピンはねやら暗躍する暴力団やら、犯罪の匂いがそこかしこにして、著者の書く文章もなかなかに硬質な一人称語りなので、まるでハードボ...続きを読むイルド小説を読んでいるかのようだった。事実は小説より奇なりだな。
フィリピンパブ嬢の社会学。中島弘象先生の著書。本書で書かれているフィリピンパブ嬢のような悲惨で壮絶な環境で働いている人は事実だと思うし、そのような壮絶な環境で働かされるようなことはあってはならないこと。それと同時にフィリピンから日本に来ているフィリピン人に対する偏見や蔑視、差別も絶対にあってはならな...続きを読むいこと。
『社会学』とあるが、1人の男の渾身の恋愛ルポルタージュ。 フィリピンからの出稼ぎ労働の実態。興行ビザ、偽装結婚、そこに絡むヤクザ。もろもろの実態を実体験(恋愛体験)を紡ぎながらリアルに描く。 …とかカッコよく書いてみたが、単純に面白かった。なかばルポで、なかば恋愛小説のような。パブ嬢とのこと、その家...続きを読む族そして自分の家族。本気だからこそのリアリティ。フィリピンからの出稼ぎがリアルに感じられた。ありがたい。
知人の勧めで読んでみたら存外に面白かった。作者は日本人男性とフィリピン人女性の間に生まれた子供たちを支援するNGOに関わっているが、多くの人が持つであろうフィリピン人に対する偏見もパブ嬢に対する蔑視も持っていないようで、純粋にミカの人柄に惹かれて交際し始める。良識を持つ周囲の誰に説教されようが、自...続きを読む分が信じた彼女の愛情が確かなものだと確信してからは揺らぐことなく突き進む。清々しいほどの純粋さゆえに、トラブル続きの2人の交際も応援するような気持ちで読み続けられる。自分の欲望のために他人を食い物にするヤクザや組織の手下の中にもー極めて幸運な事例と思われるがー温情もあり武士の情けもある。日本の都会にあるフィリピンパブの実態に関しても、初めて知ることが多くあってなかなか面白く読めるので、タイトルで食わず嫌いにならないで、日本の移民政策を理解する一助としてでも多くの人に読んでもらいたい1冊だ。
フィリピン研修に行ったので、フィリピン知識を強化しようと探しこの本にたどり着く。 「社会学」と言うので、堅めの本かと思いきゃ、フィリピンパブを卒論材料にしていた主人公が、フィリピンパブ嬢と恋に落ちる話じゃねーか。 でも、面白い。偽装結婚をして入国させるチンピラ、悪いとは知りながらもお金を稼ぎたい...続きを読む嬢、嬢を囲っておきたいチンピラ、嬢が頑張れるシステム。嬢は年に1回帰国できることを楽しみにしていて、帰国すると大勢の親族からたかられ、自分が明日食べるものも切り詰めなくてはならない程金を渡す。等。 まあこれはこれでしっかり「社会学」の面も有るなと思う。 最初はフィリピンの男性が、ミュージシャンとして日本に来ていて(日本人女性がこれに入れ込むと言う事象も発生していた様だこれも面白い)その後、女性がダンサーとして入ってきて、パブ嬢になる、最初は芸能ビザだったので、入国には芸能の特技も必要だった話とか。 主人公が恋に落ちた嬢も、考えがしっかりした娘で、最初は嫌がられていた主人公の家族にも徐々に受け入れられる様を読んでいて良いなと思う。文化は違えど、しっかりした考えの良い人は居るもんだ、と心温かくなったり。偏見の弊害を考える。
新書というと、なぜか敷居が高いような気がして構えてしまうのはわたしだけだろうか。だけどこの本は、ごく普通の大学生(この本の著者が主人公)が、フィリピンの研究のために行ったフィリピンパブで働く女の子との恋愛奮闘記が中心なので、さくさくと楽しく読めるのだ。 その女の子はミカといって、彼女のお姉さんも日本...続きを読むに働きにきている。フィリピンの女性たちがどうやって日本に来るのか、そして日本ではどんな生活をしているのか。これはわたしが想像していた以上に大変で、旅行と違って思い立ったら誰でもすぐ行けるというわけではない。 そして彼女たちの家族はフィリピンではどのような暮らしをしているのか。 それらがこの二人の恋物語を読みながらだからこそ、身近に感じられ、リアルに理解できる。 ミカは日本で一生懸命働き、嫌なことも我慢して、節約しながら暮らしているのに、彼女の家族はフィリピンで贅沢三昧な生活をして、親戚も徒党を組んでミカからお金をこれでもかとむしり取っていく。そんなのってひどい!わたしは腹が立って仕方ないのだが(無論著者も)、ミカはあまり気にしない。自分もそうやって日本で働く姉のお金で学校に通わせてもらったし、こうすることは当然だと言う。だって家族なんだから。 ここに出てくるフィリピンの女性はみな強くて明るい。そんな女性たちに囲まれて、彼は男として、人間として、親の脛をガリガリと齧りながらも逞しく成長していく。 さて最終的にこの二人は、数々の困難や周りの反対を乗り越えて、幸せになることができるのでしょうか。 わたしも1度だけフィリピンに行ったことがある。 一緒に行ったのは彼氏いない歴=年齢の女の子だったが、帰国の2日前にはハンサムなフィリピーノと恋仲になっていた。帰国してからも彼らは付き合い続け、3ヶ月後には結婚の話もチラホラ出てきた。もちろん周りは心配し、反対した。100%お金目当てだと思ったからだ。彼は日本で働くといい、自分の家族も日本に呼ぶと言い出して、そのうちなんとなく別れてしまった。彼がどんな気持ちでそんなことを言い出したのか、そのときも今も分からないままだ。 ただわたしが言いたいのは、わたし自身が、彼がフィリピン人であることだけで彼女を利用するために結婚すると決めつけてしまったことは、非常に失礼だったということ。 わたしの中の偏見は、教育や環境を餌にして育ってきた。別に人のせいにしているわけじゃない。だけど幼い頃の狭い世界の中で、自分では何も選べなかった年齢に、親やメディアの影響は余りにも大きい。 子どもの頃に無意識に刷り込まれたものは払拭することは難しいが、自ら学ぶことによって消えていけばいいと思う。 ということも感じた一冊でした。
ゆうこさんの本棚から 面白かった! 昔から真実は小説よりなんちゃら(そこまで言ったら最後まで言いなさいよ)言いますけどね ほんとノンフィクションとは思えない?いやノンフィクションだからこその面白さでした ただ読みづらいw 巻末の解説によるとこれでも相当頑張ったみたいだけど、正直出版できるレベル...続きを読むじゃない拙さ んでもそこを乗り越えればね フィリピン人の価値観みたいなんに驚きつつも楽しめます 明るくそして強いフィリピン人のミカに引っ張られ、お尻を叩かれ、ぐじぐじ考えながらも少しづつ進んでいく日本人の著者 そしてちっぽけなプライドを持ち続ける情けない日本人男子に少なくない共感を覚えながら彼女の言葉に勇気づけられたりするのです 「だいしょうぶ!何とかなるよ!」
本書は著者とフィリピンパブ嬢の出会いから結婚までを描いたドキュメンタリーである。フィリピンパブ嬢はエンターテイナー(興業)ビザによりかつては多数来日しており、それが日比関係にも良好な影響を与えていたというが(帰国したフィリピンパブ嬢が日本の発展ぶりや清潔さ、民度の高さ等を故郷に広めることで日本に対す...続きを読むる良好な見方の形成に寄与した)、アメリカから当該ビザが人身売買に繋がっているとの指摘から、2005年に要件が厳格化され、現在では当該ビザによるフィリピン人の入国は激減している。 したがって、今フィリピンパブで働いているフィリピン人は主に日本人と結婚している者か、あるいは不法滞在や偽装結婚により入国した者になっている。本書では当該点の学術的な側面には触れつつも、あくまでも自伝小説的な娯楽面に重点を置く。その意味で非常に興味深く読み進めることができた。
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