井上林子のレビュー一覧
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お父さんが家事をやらないことに業を煮やしたぼくは家出することにした。家出先で出会ったふたりの女の子。その家に行くと、何故かパパがふたりいるのだった。
シングルファーザーを扱った物語。様々な問題点が挙げられています。それを笑顔で乗り切ろう!というノリなんですね。対象年齢的にそうなるのかも知れませんが、本当にそれでいいのかなという疑問も感じます。
特に主人公の小学生が家事全般やるのを、いい子と描くのはどうかと思う。父親に頼んでいた家事が全くされておらず、そのため捨て損なったゴミ袋にハエがたかっていたのが直接的な原因となるのですが、主人公に「そんなこと」が原因であることが恥ずかしいという感情を抱か -
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4年生の桐谷ユメは、10月31日に、10歳になる。
十才。
十年。
3652日。
87648時間。
5258880分。
315532800秒。
ユメは10年の長さかみしめる。学校では3学期に二分の一成人式の文集を作るからと、自分のこれまでの年表と、未来の予定表(これからの夢)、20才になった自分への手紙を書くという宿題が出された。自分のすきなものや宝物やも書かなくてはならない。
ユメは両親に愛されて育ち、「魔法少女マリン」のアニメが大好きな女の子。でも、マリンが好きだなんて、幼稚っぽくて友だちには話せない。過去のことは書けるけど、今のことも、未来のことも書くことができないユメ。
同級生の -
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とうとう僕は嫌になった!ウチにはお母さんがいなくて、家事は僕がして、お父さんはちっとも家事をきちんとしてくれない。友だちには小学生なのに「主婦みたい」って言われた。お父さんが家事をきちんとすると約束してくれるまで、家出をしてやる!
父子家庭の男の子が主人公・めぐる。主婦並みに家事をこなせる割に家出はかなり無計画ですが、その無計画さがひよんなことから同じ境遇の子どもたちとの出会いを生みます。ただし、めぐるとはちょっと違った父子家庭です。父子家庭の大変なところにスポットを当てつつそこからどう上手くやっていくかを朗らかに描いていますが、一方でその「大変さ」が日本社会の父親の在り方の問題点を浮き彫り -
Posted by ブクログ
10歳は成人式をする20歳の半分。
二分の一成人式。最近きくようになった言葉だ。
二分の一成人式をすることになり、宿題で自分の年表と将来の夢を書かなければならなくなったユメちゃんが、自分と向き合っていく様子を描いた作品。
魔法少女になりたいというのが子供っぽいことを気にしていたユメちゃんが、同級生ののぞみくんと話していくうちに成長していくのがとても可愛らしい。
挿絵がスタジオコロリドの方なので、アニメっぽい印象はあるものの、作品の雰囲気と合っているので、世界を想像しやすかった。
ユメちゃんとのぞみくんのやり取りにほんのり甘酸っぱい気持ちにもなれる、優しい本だった。