嘉戸一将のレビュー一覧

  • 法の近代 権力と暴力をわかつもの

    Posted by ブクログ

    かなり骨のある本だったが、終章でようやく言わんとすることが理解できた。つまり、可視化できる主権者はろくでもないということか。

    0
    2023年04月03日
  • 再発見 日本の哲学 北一輝――国家と進化

    Posted by ブクログ

    本書を読んだ理由は、2・26関連で必ず北が触れられ、その思想を確認したかったからなのだが、、、意外にも自身で漠然と謎と思っていたことの一つの解を本書で得た。
    国民総動員体制時代に愛国心の醸成等の必要性は理解できなくもないが、建国時、古事記にしても、国体論にしても国を興すときになぜこんなにまで正当性、拠り所を古今東西求めるのが謎であった。その一つの解として、著者が示したのはヴァレリーの「神話」は一つの考えとしては納得できた。

    「神話」
    ・人が何かを創造する際にそれに意味を与え、それを理解するための公理。
    ・自然における創造がそうであるように原因を要求し、自ら出現した後で
     原因や合理性を求めて

    0
    2020年03月21日