松村潤のレビュー一覧
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古本で購入。
副題に「明・清全史」とあるとおり、元の分解後の明による統一から清に衰退の兆しが現れる19世紀初頭までを概説する。
本書の特徴は、まえがきにもあるが、黄河・長江流域を中心とした「シナ」と満洲・モンゴル・チベット・新彊をも包含する「中国」を明確に分けていること。
その前提に立って、明清時...続きを読むPosted by ブクログ -
元末民初から清末期までを簡潔に書かれています。
読みやすく必要なエピソードも漏らさず載っているので歴史好きなら興味深く読めるはず。
シナと中国という考えかたは非常に面白かった。
こういう学術書でこれだけ面白い本はそうないね。Posted by ブクログ -
タイトルに「紫禁城」が入っているので、北京にある正面に天安門が聳える「紫禁城」について詳細が記されているものと期待して購入したら、だいぶ趣が違った。
サブタイトルにもあるように、「明・清全史」であり、しかもかなり詳細に各王朝の成立過程から性格、滅亡まで書かれているのだ。筆者は明・清の歴史を「シ...続きを読むPosted by ブクログ -
元の終わりから明へ、そして清へ。豊臣秀吉が攻めようとした明はどのような国で、どのような状態だったのかなど分かって面白い。清初に辮髪を強いられ死をもって抵抗し、清末には禁止されて戸惑う人が多くいたなんて、時の流れの無常さを感じる。Posted by ブクログ