ブラッドリー・ヴォイテックのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ誤解を招きやすい帯ですが、メインはゾンビではありません。ゾンビでわかる「神経科学」です。ゾンビマニアな神経学者二人が、ゾンビ的な動物やゾンビ的な行動を元に、生きている人の脳のしくみを解説する、ちょっと難しめな入門書。
最初はなかなか読み進まなかったのですが、一度勢いに乗るとこれが頗る面白い。クジラの半球睡眠、ホヤの脳消化、首なし鶏のマイク…。においが記憶を呼び覚ますのは、嗅覚だけが視床を通過せずダイレクトに新皮質、とくに感情と記憶を処理する皮質領域に到達するから。カプグラ妄想やコタール妄想も興味深いです。
第11章、脳をハッキングする話。これもすごい。脳にDBS(脳深部刺激)という小型の電 -
Posted by ブクログ
ゾンビ映画好きなら必読。
と言いたいが、内容は結構真面目に巫山戯ている。
ゾンビという架空の存在に対して無理矢理脳科学でその仕組みを解明していこうとする。
例えて言うなら空想科学読本が最も近いだろうか。
考察の道具となっている脳科学に関しての記述は
いたって真面目。
リアルな学者がリアルな学問で空想の世界を
形作っていく。
医学に疎い人間からすれば聞き慣れない言葉の大盛り。
しかしこの本を読み込んでからゾンビ映画を視聴、
あるいはゲームをプレイすれば、
それまでとは違ったモノが見えて来るだろう。
以前はただ状況に翻弄される一般人だったモブから
事件の真相を究明する科学者にジョブチェンジ。
一人 -
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