唐木英明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本で秀逸だなと思ったのは、「両論併記で真偽をあいまいにする」というフェイクの論法に触れつつ、敢えて、陰謀論に対して両論をぶつという点。これによって読者の判断が大きく揺らぐことになるが、敢えて問題提起したという感じでもある。ちなみに、両論併記の論法とは、<多くの論文の蓄積により作られた学会の定説と、これとは全く違う少数の考え方を並列して紹介する方法>。両者の科学的な重みは全く違うのだが、記事を読む側から見ると、二つの考え方が同等であるように見える。一見、公平に見える取り扱いにより責任逃れをしながら、実は科学的に価値がない説を重要であるように見せかけるフェイクの事。その上で、その見抜き方をレク
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Posted by ブクログ
ネタバレ農学博士と元毎日新聞記者で、日々ファクトチェックのために戦われているお二人の共著。
このあたりのものの名著として、「食のリスク学(中西準子)」があるが、より戦っているからか、筆致が攻撃的。また、過去と比較すると、フェイクニュース関連がビジネスというか、むしろ構造的に産業化されていることがわかる。
また、元マスコミ人としての立場から、なぜ新聞社のニュースは一定の傾向が出てしまうのかについても、わかりやすく説明されている。
ちょっと熱い良書。
ただ結局、個人としてできるのは、「世界はなぜ地獄になるのか(橘玲)」の諦念にいたってしまう。大きな流れを止めるすべが思いつかず、悲しくなる。
とはいえ、お