安武千恵のレビュー一覧
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この本は中学生の時に読書感想文を書くにあたり1度読んだことがあったが、10年近く前なのでもう一度読もうと思い手に取った。
私は今まで親がいることを当たり前に思ってしまっていたが、親が食事を作ってくれること、いてくれる事は当たり前のことじゃないことに気付かせてくれた。この本を10日かけて読んだが、この10日間の中で台所に立つようになったという変化が私の中に訪れた。また、食事にもそこまで気を遣うことがなく、友達と外食することが圧倒的に多くなってしまったが、もう一度見つめ直し、家族との時間を過ごすという意味でも家での食事を大切にしたいと思った。
家族と過ごすよりも友達と過ごす機会が多くなった今の年齢 -
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安武信吾さんが、2008年7月に空に旅立った千恵さんの遺品整理に取りかかったのは13年後。それまでどうやって心の整理をしながら過ごしてきたのかが、書かれていた。
千恵さんが繋げてくれていた人達、信吾さんの友達、多くの人たちが寄り添い助けてくれたこと、そして信吾さんもはなちゃんも頑張って生きて、今があること。信吾さんは自分のダメなところも包み隠さず語っていて好感がもてた。そして、はなちゃんの両親に対する思いを読むと、多くの人の優しさで育てられたからこそだなと思った。
グリーフを抱えたまま生きる人に、そっと寄り添い、生きる力を取り戻すきっかけになることを願いつつ書かれた本。「グリーフは抱えたま -
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24時間テレビで20歳になったはなちゃんに会う企画を見て読んでみようと思って拝読。
すごく良かった。
癌を通して、家族を通して、生きていくとは何か、そのためには今何をすべきなのか、すごく伝わってきて、改めて自分が今生きている幸せを思えた。
千恵さんの自ら命を絶った人を見て、「いらないのなら、その命、私にちょうだい。」という言葉に衝撃を受けました。
今までは、自分から命を絶った人を見て、生きるのがしんどかったんやな。楽になれて良かったね。って思っていたけれど、この言葉を読んで、お腹の中で、生きたくても生きれなかった子などを想った時、私もこれからはこう思うだろうなと、思ったし、命の尊さ、有難さを感 -
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【読書その236】今月末の24時間TVでもドラマで放送予定の「はなちゃんのみそ汁」。新聞の本の紹介欄で発見し、手に取る。
乳がんを宣告された女性と家族の反対を押し切って結婚した新聞記者と妻、その愛娘の実話。
記者の妻は、乳がん宣告後も命がけで生んだわが子に、余命少ない中で、「味噌汁の作り方」をはじめとした家事、炊事を教える。
この本にあふれる、家族の絆、親子愛に感動し、電車の中で思わず涙。
幼い子供をもつ自分には他人事には思えません。帰宅後、すぐに妻に乳がんの検査を受けるよう勧めました。ぜひ小さいお子さんを持つお母さんに読んでいただきたいと思います。 -
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ネタバレがんによって若くして亡くなることを余儀なくされた女性と、がんを患った後で授かったはなちゃんたち一家の足跡を辿る一冊。
著者の一人、千恵さんは20代の若さで乳がんを発症、闘病しながらその日々の様々なことをブログに記録していた。発症後、抗がん剤治療などを経て一旦はがんが消え、その間に最愛の娘・はなちゃんを授かる。がんの再発や免疫を抑えるために別の病気を発症するリスクなどとたたかい、ギリギリまで葛藤して産むことを決意。その心の揺れる様も赤裸々に綴られている。
千恵さんはいずれがんが再発し、幼いはなちゃんを置いて死んでしまっても、はなちゃんが生きていくことができるように、まだ幼い時からはなちゃんの身の