あらすじ
「24時間テレビ」、映画化で相次いだ感動の声
33歳の母、千恵さんが天に召され13年。父娘はいかに悲しみと向き合ったのか。話題を呼んだ『はなちゃんのみそ汁』からの10年。
ねえ、パパ。
どうしてママは死んじゃったの。
会いたい。ママに会いたいよ。
あふれる涙が、「こんなにも
千恵のことが好きだったんだ」と
気づかせてくれた。
がんで逝った33歳の母。
僕たち親子が、悲しみの中から
見いだした希望とは。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
安武信吾さんが、2008年7月に空に旅立った千恵さんの遺品整理に取りかかったのは13年後。それまでどうやって心の整理をしながら過ごしてきたのかが、書かれていた。
千恵さんが繋げてくれていた人達、信吾さんの友達、多くの人たちが寄り添い助けてくれたこと、そして信吾さんもはなちゃんも頑張って生きて、今があること。信吾さんは自分のダメなところも包み隠さず語っていて好感がもてた。そして、はなちゃんの両親に対する思いを読むと、多くの人の優しさで育てられたからこそだなと思った。
グリーフを抱えたまま生きる人に、そっと寄り添い、生きる力を取り戻すきっかけになることを願いつつ書かれた本。「グリーフは抱えたままでいい。無理に乗り越えるべき感情ではなかった。」という言葉が今の私の心に染み渡った。