古川倫子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
君も一族の人間なのだから、レストランの立て直しに力を貸してほしい。新たに事業の責任者となったマックスにそう頼まれ、ルイーズの心は揺れていた。PR コンサルタントとしては店の再建におおいに貢献できるだろう。だが、この仕事を引き受けることは、四六時中マックスのそばで過ごすことを意味する。二人はこれまで、できる限り接触を避けてきた。顔を合わせれば言い争いが始まり、最後には大喧嘩になるからだ。そして、ルイーズはだれよりもよく知っていた、その理由がお互いに対する激しい情熱と欲望であることを。
ヒーローがなあ。仕事人間っていうか、情緒を理解しないというか。そりゃヒロインも考えるわ。しかもヒロインが断るま -
Posted by ブクログ
クリスマスシーズンものらしい、愛と理解の物語。
十二年前の確執を引き摺っている家族が誤解を解き、そして誤解を解くために行動した部下のヒロインと上司のヒーローが愛し合うまで。結局は大団円で終わるけれど、そうじゃなければ他人の家族の問題に立ち入るおせっかいなヒロインとも。もちろんやり方は真っ当だし、許される範囲内ではあるけど。いったい十二年前になにがあったのか、謎が解けてみればあっけなかった。そのときにせめて兄くらいには打ち明けていれば、こんなに拗れることはなかっただろうに。もっとも十二年前にニューヨークに行かなければヒーローは成功しなかったわけなので、それはそれで良しということか。