【感想・ネタバレ】ガラスの恋心 男爵家のスキャンダル Ｉのレビュー

ケイト・ハーディ / 古川倫子

チャーリー・ラドリーが今度の外科部長ですって？毎回違う女性とゴシップ誌をにぎわせている、あのラドリー男爵が？きっと理事たちは患者のことより病院の体面を考え、彼を外科部長に選んだに違いない。ソフィーは腹が立ってしかたがなかった。そもそも彼女は忌まわしい過去の出来事のせいで、上流階級の傲慢な男性を心から憎んでいた。だが、実際にチャーリーに会ってみると、ソフィーはひどく困惑した。真っ青な瞳と心を揺さぶられるような笑顔、仕事に対する真摯な姿勢。この魅力的な男性に、私はいつまで抵抗できるかしら。

[ブクログ · ★★★☆☆]

外科医のヒロインと外科部長として赴任してきた男爵のヒーロー。上流階級に嫌悪感を抱いているヒロインは男爵というだけでヒーローに懐疑的。でも実直な人柄や有能な仕事の腕前に徐々に心を開いていき、関係が深まっていく。
ヒロインが秘密を話すのが早すぎるというか、そんなに簡単に告白できるようなものじゃないと思う。でもページ数的には仕方ないかも。ヒーローはへたれ。ヒロインが歩み寄りをみせているのに、それに応えられないなんて減点対象。もっともそういう展開がないと話が膨らまないけど。