天咲心良のレビュー一覧
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一人で海外留学。両親はぶっとんでいるとしか言いようがない。
第二作目の思春期篇では「クスケ家」との出会いが大きなターニングポイントになっている。クスケ家は本当に素敵な家庭だったのだろう。上手くコミュニケーションをとれなかったのかもしれないが、クスケ家という本来の家族の在り方に触れることによって、自分の家族の異常さに気づくことができたのは大きな変化だったのだと思う。
また、命の大切さについて考えさせられる「うさぎを解体する」の場面が印象深い。
そもそも、10代の子どもが生き物を自分で解体するという場面事体がインパクト大なのだが、そこから彼女が学ぶ「いただきます」という言葉は「命をいただきます」な -
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昭和時代、自閉症に理解がまだなかった時代だということが大きいのかもしれないが、それにしても壮絶な虐待行為に気分が重くなる。
しかし、情報もなく本人ですら自分の中で起こっていることを説明できない状況では先生や親も対応に困ることはあっただろう。
大声で喚いたり、(本人には理由があったとしても)人に暴力を振るったりする子供は問題視されるのは当然と言えば当然だ。
現在、「なんでもかんでも病名を付ければ良いってもんじゃない」という程様々な症状に病名が付いていると感じることがある。しかし、他者にその症状を分かりやすく理解してもらうことが重要な自閉症などに関しては、カテゴライズして名前を付けるということは意 -
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主人公ここらの小学校卒業までの話で、その後思春期編に続くのだけど、「壮絶」としか言いようがない日々を綴ってある。
自閉症スペクトラムの人が、世の中をどう見ているかがとてもよく伝わってきて、恐ろしくなります。
祖母や両親のここらに対する態度が、ここらの成長するためのに土台を不安定な物にし、小1の担任スズモトが更にここらを歪めていく。
だけど…
周りで接する人たちの戸惑う気持ちも分かります。ここらのような子と、どう接していけばいいか
身近にいる自閉症の人も、付き合いづらいところがあり、コミニュケーションで嫌な思いをしたくない為に、最近ではあまり関わらないようにしてしまっている -
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子どもと関わる大人のありかた
周りの大人が子どもに与える影響力は計り知れないと感じました。子どもが問題行動を起こすのにもその子なりの理由がある。大人が書いた作品ではあるけれど、子どもの目線で大人がどう見えているか、子どもと関わる大人がどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
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ネタバレただ愛して欲しいだけなのに...。「どんな子供が生まれても、全身全霊で愛し抜いて、咲き誇る薔薇のように共に生きる人々もいる。そうなれないのは、生まれた子供のせいではない。子供を愛せるかどうかは、子供が愛らしいかどうかで決まるのではない。親の覚悟と愛情で決まるのだ。」「そうだ。その集団がどんな理念からどんなものを求めて存在し、どんな考え方を共有しているのか、あるいは排除しているのか、私は、見極めなくては。どんな時でも、ただ所属欲求から、集団に属していてはいけないんだ。どんな『集団』に属して、『集団』の中でどう行動していくか・・・・・私は常に『思考』し続けなければ。」壮絶な体験から中学生が到達する
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悲しくなる。
小学校編だけ読みました。
時代もあるのかな…。今いたら必ず問題にされるような先生の存在。家族にもびっくり。
こんなんじゃ自閉症の二次障害じゃなくても精神的におかしくなる。比べていいかわかんないけどニトロちゃんよりは感情移入できた。
なんか自分の幼少期ってどうだったかな…って考える機会になりました。