村中璃子のレビュー一覧

  • 10万個の子宮

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    ちょうど娘宛に市から
    「HPVワクチンのお知らせ」が届いたところ
    だったので気になり読んでみました。

    知識を得ることが、できよかった。
    やはりテレビで流されることだけが
    真実ではないし、鵜呑みにしないように。
    視聴者側にどう思ってほしいかなど
    何か意図があって作られていることも
    多いと思った。
    自分にとって大事なことは、
    きちんと自分で正しい情報を
    探っていくことが
    大切なんだと改めて感じた。

    多くの女性が読むべき本。
    ワクチンを受けることで
    悲しい思いをする人が今より
    減るのだから!

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    2021年05月23日
  • 10万個の子宮

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    ネタバレ

    良著
    子宮頸がんワクチンの副反応を訴えている医師や専門家が発表していることを、論理とエビデンスで論破し、副反応とは言えないことを主張。
    やりとりや反論の考え方、エビデンスを細かく記載しており、論理的。逆に薬害と訴える方は、被害者(と言われる)の方々の症状で、統計学的なエビデンスに欠けることが分かった。
    (思春期に痙攣や、四肢の不自由などが普通でもあることに驚き。心因性(プレッシャーなど)によるものが多いとのこと。)
    症状が出ている方は気の毒だとは思うが、この本を読む限り薬害とは言い切れないのだと思う。
    ワクチンが効く効かないは別問題。

    マスコミが子宮頸がんワクチンの副反応のみ被害者にスポット

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    2020年09月15日
  • 10万個の子宮

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    書店の陳列棚で気になってはいたものを、この度、竹内ブックガイドで勧められているのを契機に、これは読んどかないとと改めて自覚。根拠のないワクチン否定とか啓蒙とは次元が違っていて、本書が然るべきところではきちんと評価されているというのが素晴らしい。相対的に浮き彫りになるのは、依然としてワクチン後進国としての存在感を発揮し続ける日本の惨状。でも、アンチ・トランプなのにアンチ・ワクチンのデニーロが例示されているけど、ある方面では正しい判断を出来つつ、ある方面では外れてしまうというように、いろんな方面においてより正しい判断をすることって、ホントなかなかに難しいことだよな、と改めて思い知らされました。

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    2020年08月26日
  • 10万個の子宮

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    子宮頸がんワクチンをめぐる一連の騒動と事実を、真摯に誠実に追った貴重な一冊。

    この一冊を書くまでに、事実を知るにつれどれだけ心折れそうになったことだろう。それでも、追い続け書き続けて、そして一冊の本として残してくれたことに感謝しかない。

    この手の話で憤りを感じるのは、いい加減にデータを踏みにじる人が事実を歪曲ものを声高に叫び、それが考えの浅いマスコミによって拡散されていくという事実である。データを丁寧に慎重に扱う人であるほど断定的な物言いはせず、それが誠実さの表れだというのに、その価値が伝わらないのは本当に腹立たしい。

    子宮頸がんワクチンについて、真摯に向き合い丁寧に扱われてたデータこの

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    2019年09月27日
  • 10万個の子宮

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    HPV子宮頸がんワクチンをめぐる日本の論争を知るのに適した一冊。研究倫理の問題も関わっているので、生命倫理に関心のある人にはお勧め。

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    2019年07月30日
  • 10万個の子宮

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    医師でありジャーナリストでもある著者が、子宮頸がんワクチンの接種停止を批判する書。よく取材しているし、科学的かつ学術的に主張を展開しており、説得力がある。久々に出合った感動的な本である。著者は、海外への発信力もあり、すばらしい人物だと思う。
    本書を批判する人たちは、ジョン・マドックス賞を授与した「ネイチャー」誌などの権威ある組織を批判するのだろうか。
    「日本では毎年、子宮頸がんによって3000の命と1万の子宮が失われている」p1
    「世界どの国でも、新しいワクチンが導入されればそれに反対する人は必ず出てくる。日本には、他の国にはない厄介なことが二つあった。ひとつは、政府がサイエンスよりも感情

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    2018年10月21日
  • 10万個の子宮

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    子宮頸がんワクチンについては、時系列を完全に追えず、断片的な知識しかないことが前から非常に気になっていた。ワクチンを専門とする医師の講演を聞いても、ただでさえワクチンについては世界に遅れをとっていた日本だが、子宮頸がんワクチン薬害騒動がワクチン普及をさらに何年も遅らせたと悔しげに話す。その経緯がきちんと理解できていないことはずっと気がかりだった。
    医師の話で、もちろんいくつかのワクチン接種が普及しない理由は公費補助がなくて高額であることとか、接種するものがいろいろあって煩雑で接種を忘れること、混合接種が進んでいないことなどいろいろあるとは聞いていたが、そもそもワクチンに対する理由なき恐怖が根底

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    2018年08月01日
  • 10万個の子宮

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    よく言ってくれた.普通の医者だったらけいれんの動画を見ただけで詐病ってわかると思うけどなあ.何でワクチンの副作用と主張する医者がいるんだろ?しかも偉いさんに.

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    2018年04月17日
  • 10万個の子宮

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    詐病ならいいけれど,患者さんが原因を偽ることで本当にすべき治療が遅れるのならそれはこわいことだと感じていました.でも事態はもっとひどいことだったのですね.朝日新聞を取るのをやめようかとも思いました.マスコミは本当に信用ならない.もっとこの本が読まれることを祈ってます.

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    2018年04月08日
  • 10万個の子宮

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    ネタバレ

    色々と騒がれていた中、イギリスで賞をとったとのニュースを聞きました。
    子宮頸癌ワクチンの問題は、医療の問題ではなく日本社会の縮図であるという著者の考えに賛同できます。
    年ごろのお子さんをお持ちの方には、ぜひ読んでいただきたい一冊。そして、お子さんのためにご家族で考えて見る必要がある課題だと思いました。

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    2018年04月07日
  • 10万個の子宮

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    日本人初の受賞も国内メディアはあまり取り上げず。深すぎる闇。もう国内の報道には触れんでもええんかもしらん。

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    2018年04月03日
  • 10万個の子宮

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    子宮頚がんワクチンに薬害があるとする主張に対して、この本は色々な観点から科学的、医療的な観点から丁寧に反証していきつつ、薬害問題が起きる社会的な背景を鋭く指摘している。
    世のニュースやらsnsやらで薬害を主張する人は須らく陰謀論的で大雑把であることと比べると、筆者はとても誠実で公正である。
    自分は医療について専門知識を持っていないので、やはり誠実で公正な人の主張が正しいのだろうなと思ったりした。

    あとがきで、子宮頚がんワクチンの問題は医療問題では無く社会問題であると書かれていた。政治家や政治的な活動をしている人のごく一部には、お金のため、もしくはやりがいとか趣味という意味のライフワークとして

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    2018年03月04日
  • 10万個の子宮

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    科学誌「ネイチャー」などが主催しているジョン・マドックス賞を日本人として初めて受賞した著者渾身の一冊です。タイトルの「10万個の子宮」には、日本だけで、毎年3000の命と1万の子宮が子宮頸がんにより失われており、ワクチン被害者の会による国家賠償請求訴訟が終わるまでに10年かかると言われていて、つまり、国賠が終わり子宮頸がんワクチンが最短で接種されるようになっても、それまでに10万個の子宮が失われるという意味でつけられたそうです。
    テレビや新聞などでよく見られた車椅子の少女たちの症状が子宮頸がんワクチン接種による被害というニュースは、全く科学的な根拠のない事だということが、本書を読むことでわかり

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    2018年02月14日
  • 10万個の子宮

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    ワクチンの副作用も一部にあるけど、全体では益がある、という話かと思ってたら、ワクチンなくても発生する症状がワクチンのせいにされている、というもっと深刻な話だった。著者はややエキセントリックな方なのかと遠巻きに見ていたが、これはやむを得ないと思った。官も学もメディアもなかなか強くポジションを取らない状況を声の大きい活動家が悪用する。どうすれば防げるのだろうか…

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    2018年02月12日
  • 10万個の子宮

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    ネタバレ

    本作は、医師兼ジャーナリストの村中璃子氏による、いわゆる「子宮頸がんワクチン」問題に鋭く切り込む作品です。その趣旨は、「子宮頸がんワクチン副作用」は言わば「つくられた」ものだ、というものです。ちなみに、2012年から開始された、ジョン・マドックス賞を日本人として初めて受賞。

    ・・・
    本作クライマックスは、元信州大学医学部池田教授による、子宮頸がんワクチンの副作用によって脳障害(HANS)が起こると主張した実験データについて。これを捏造であったと結論づけるところでしょうか。

    統計的手続きの詳細は理解できませんが、実験が再現できず、かつマウス実験で脳障害を起こした個体が僅か一つ、さらにその症例

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    2023年04月23日
  • 10万個の子宮

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    2021年に子宮頸がんワクチンの存在を知り、打とうと思った時にネットで副反応などマイナスな情報で多く溢れていたのを見て、ためらっていた。書いた方が賞をいただいた女医だと拝見し、比較的に信頼できる本であると判断し拝読。ワクチンの副反応は接種対象となった少女年代の頻発する病気だと知り、病気の心理作用について共感できるところもあったため、納得した。女の子は自分で自分を守らなければいけない。打つことを後押ししてくれた一冊。

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    2022年01月09日
  • 10万個の子宮

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    HPVワクチンの被害の訴えを、客観的論理的に説明し、ワクチンが有害とはいえない、益が大きいと説明されている。読みやすい。

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    2021年11月02日
  • 新型コロナから見えた日本の弱点~国防としての感染症~

    hk

    購入済み

    良く言ってくれた

    石までの感染症の専門的でない視点で述べている。が、それでいて深い研究してきた知見が込められている。
    特に戦略的な国防という視点は秀逸である。一度読んでみる価値はある。

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    2021年05月02日
  • 10万個の子宮

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    HANS:子宮頸がんワクチン関連神経免疫異常症候群:仮説でしかない、根拠は臨床経験
    心因性だからと片付けるのでなく丁寧に子供と向き合い話を聞いていく、抑圧されていた不安や不満が徐々に表出されるのをまつ、その状態に付き合い続ける。科学的に正しいことをこれが正しい診断です、と伝えたとしても治療の助けにならない場合がある
    検査に問題がない時点で、安心しろ、治る、とはっきり言うことが大切

    名古屋スタディ:国会にいた市長、被害者の会の要望に応じて要望通りにすすめられたがサリドマイドのようなオッズ比出なかった

    強烈なオピニオンリーダーがひとりいるだけでそれまでのコンセンサスは簡単に崩れ真逆ともいえ

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    2020年06月12日
  • 10万個の子宮

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    科学技術と、社会の受け止めの問題を描いた一冊。
    不安寄り添い村の発生は止めることができないのだろうか。
    科学技術による不幸の軽減を目指す人と、それを善意からとはいえ阻害する人。

    素直にこの本を読むと、そういう構造だが、本当にそう受け止めていいのだろうか。
    迷いも残る。

    娘にワクチンを接種させるかどうか。
    結局、こうした争い事に巻き込むことになることを思えば、ちょっと躊躇してしまう。
    そうなれば、不安寄り添い村の皆さんの「勝利」となってしまう。
    不作為の罪をどう捉えるか。
    判断の時間は限られているとこを思うと…

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    2018年08月19日