熊倉献のレビュー一覧

  • ブランクスペース(3)

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    ネタバレ

    物語が終わってしまった。
    テツヤや犬などの「空白」が実態として表現されるときにコマの外側(空白)と繋がっていたり、犬が空白を食べるシーンではコマの隙間が詰まっているなど、空白に対する細やかな設定が好き。
    「星ロボ」はショーコちゃん、「いない鳥」は時田さんの想像力から生まれた存在。「メカ・キリン」が起動するシーンは、連載時も単行本でも、なんか涙が出てくるんだよな。

    全体を通して振り返ると、「わが空白」(イチコさん)を巡る視点が交わってきたところがすごく印象に残っている。
    「空白」は心の隙間を埋めるような存在で、「想像力≒物語」そのもの、みたいな感じだろうか。
    まだ空白について考えている。

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    2022年09月30日
  • ブランクスペース(1)

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    ネタバレ

    想像したものが見えない実体として作れる能力×2人の高校生。
    AIやネットなどについてよく思うけど、能力や便利なものが何をもたらすかは人間の頭が決めるものだから、賢さ優しさ誠実さその他諸々を持ってないと自分たちの首を絞めて滅ぼし合うだけなんだよな。そうなると教育、哲学、精神医学、エンターテイメント、あるいは飲食、接客業や法律とかそういうものの能力が問われてくる。人間は全然完璧な生きものじゃないから、個人的にはもうこれ以上便利な世界にならないでほしいなと思っている。
    スイちゃんが優しい気持ちを返したいと思うような世界かといえば、現実の社会もそうではない部分が大きいのではないだろうか。自分だけが見え

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    2022年09月22日
  • ブランクスペース(1)

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    帯だけ見た時、スイちゃんのこと勝手に男の子だと思ってて表紙のシンプルさとショーコの赤らめた頬でなんとなく恋愛ものだと思ってた。全然違った。こんな話だとは思わなかった…。ストレスで勝手に物を作っちゃうのこわいな…作ったもので度合いがわかっちゃうから…。

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    2022年01月05日
  • ブランクスペース(1)

    無料版購入済み

    不思議

    すこし不思議な能力と、学園生活、友情、絵柄の雰囲気がマッチしていて、なんとも言えない魅力があります。

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    2021年02月23日
  • ブランクスペース(1)

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    すこし不思議系のSFで、オーソドックスな青春ものかと思いきや、最後に思いも寄らぬ展開が待ってて面白かった。

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    2021年01月29日
  • ブランクスペース補遺

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    ネタバレ

    全3巻で完結した「ブランクスペース」の、スピンオフ短編集。
    元作品は、文学への言及がたくさんあって、それもまた魅力だったのだが、今回はほぼない。
    が、なくてもいいのだ。必要なくなったと考えれば。
    元作品のヒリヒリは、スピンオフには必要ない。
    文学に詳しい僕。(押見修造「悪の華」とか)
    ヒーローになれない俺。
    プリキュアになれない私。
    エヴァに乗らなくてもいい僕。
    ドラえもんがいなくても大丈夫な僕。
    特別じゃくてもいい。
    想像力が、一度生まれた物語が、助けてくれるから。
    「涼宮ハルヒの憂鬱」とか「SSSS.グリッドマン」とか。

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    2025年09月26日
  • ブランクスペース(3)

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    ネタバレ

    ・空白のキスシーンがすごく良かった。
    ・終盤のスケール感の広がり方にちょっと振り落とされつつ、最後までしっかり楽しめた。
    ・軽くてさらっとしつつも文学的な作風が素敵や...。

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    2024年05月06日
  • ブランクスペース(2)

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    見えなくても、存在するなら、見えるのと一緒なのかな。存在が可視・不可視によって規定されないって、当然のようなふしぎなような。見えない=存在しないって思考しがちだけど、そんなこともない。人間は視覚に重点を置きすぎなのかな?

    独自の世界観と、空白に意味を見いだそうとしていく姿勢がとても好き。主人公2人だけの話だけじゃなくなり短編集じみてきたので少しおいていかれそうだけど、今1番続きが気になるマンガかも?

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    2023年04月13日
  • ブランクスペース(3)

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    空白を巡る物語。

    見えないだけの存在
    何も無いという存在

    現実、記憶、夢を通じ自分の中にあるもの無いものを改めて考えさせられた。

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    2023年02月01日
  • ブランクスペース(3)

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    【あらすじ】
    物語の終わり。
    スイが気づかずに生み出していた『透明な犬』は、凶暴性を増しながら次第に空代市の生活を脅かすようになる。 ついにショーコとスイの前に現れたその獣は、ふたりに透明な牙を剥く――。 『空白』をめぐる物語、最終章。

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    自分が空想したものを、「空白」という他人からは見えない存在として生み出す能力を有する少女の物語です。妄想と現実が入り混じった不思議な雰囲気の物語でした。
    「こうなればいいのに」という希望が叶った世界(パラレルワールド)と叶っていない世界が入り混じってしまうとこの物語のようなことが起こってしまうのかなと思いました

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    2022年11月20日
  • ブランクスペース(2)

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    自分も小さい頃、自分で作ったうた歌って自分で作った物語読んで…とかしてたけど(恥)想像を超えて存在するってどういうことなんだろうか、ふつうに。空白は空白っていう空白があるということじゃなくて、空白に想像したものが存在するのって、わからん〜〜。

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    2022年01月07日
  • ブランクスペース(1)

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    ネタバレ

    見えないものを作れるってどんな気持ちなんだろう。
    この後どうなるのか、スイちゃんに救いあるのか、ヒリヒリするし全然予想がつかない。
    ショーコとスイちゃんずっと仲良くしててくれよな…。

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    2021年05月12日
  • ブランクスペース(1)

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    『春と盆暗』が好きだったので購入。あのときの魅力、持ち味がまったく失われていなくて嬉しい。空想、妄想、人間の頭の中という世界の広さと、それを持て余してしまったときのちょっとした恐怖。ブランク。空白。まだ今後に期待できうそうかな、という意味もあり、星は控えめ。

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    2021年01月18日