祖田修のレビュー一覧
-
鳥獣害 祖田修 岩波新書
日本中の里山にイノシシやシカやカモシカや
クマやキツネやタヌキやサルに
外来種のヌートリアやアライグマやヘビやカメや
クモやトカゲ
更にはインコやブンチョウやオオムなどが徘徊しだし
街にまで出没して人に混じって信号を渡るようにまでなった
無責任に餌付けして可愛いで済む間...続きを読むPosted by ブクログ -
農学系の本にありがちな原体験偏重の記述はあまり見られず、客観的な記述が多い。筆者が農業経済の研究者であることがよく現れていると思った。
思想史のあたりもとても参考になる。かなり考察されていて、納得感もあった。ただし、多少農家さんの農業観に引きつけられた解釈と思うこともあった。
このほか、具体的取...続きを読むPosted by ブクログ -
鳥獣と農家との向き合い方も勿論書いてあったが、歴史、宗教、肉食、ベジタリアン、更には地球温暖化まで話が広がっていって、置いてけぼりになった。最後の方は難しくて覚えてない。殺したら食べようと思った。Posted by ブクログ
-
思わぬところでビーガンに関する謎の答えの一つが見つかった気がする。
キリスト教世界では人間は神に似せられて作られた特別な存在と理解されていたのに、あるとき突然動物にも感情があることに気付かされてエコロジストはビーガンになってゆくという説。それでも植物には感情がないと主張するあたりは根本的に変わってい...続きを読むPosted by ブクログ -
畑を荒らすイノシシやシカなどによる鳥獣害について、自らの体験、自治体の対応状況、人間と動物の歴史(とりわけ、宗教上の考え方の歴史)などを解説。読み方が下手なせいなのかも知れませんけど、特に途中で人間は動物をどう扱ってきたかに関する宗教的な検討の位置付けがよくわからなかった気がしました。Posted by ブクログ