加賀まりこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「純情ババァになりました」っていうタイトルはちょっと自虐的かも。だって加賀さんはオイラ的にはババァではない。人は年齢を重ねたからといって性格が丸くなったり人格者になったりしないと思う。そうあるべき、そうなりたいと思う人だけがそうなるだけだ。19歳の加賀さんは『私は、自分のしたいことをしてるだけ。ほんとうに生きるってことは、自分以外にアルジを持たないことじゃない?』と言う。加賀さんはこのスピリットのまま、大人になったんだろう。カッコいいに決まってる。世間体で大人になったのではない、自分としてのあるべき姿に磨きをかけていまに至ったんだと思う。自分で人生を選んでいる!誰のせいにもしない生き方だ。よき先輩や同志に恵まれたのは偶然ではなく、加賀さんが人生をポジティブに、真剣に捉えているからじゃないかな。そんな風な若くて可愛らしい女性がいたら応援せずにはいられないだろう。もちろん不埒なことなんてできるわけがない。
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Posted by ブクログ
昨日会った自動車修理工場の女性は、社長なのか社長の奥様なのか、それとも単なる事務員さんなのか、ついに聞き損なってしまったけれど、見た目は顔も首筋も手も足も(ごめんなさい、結局ジロジロ見たっていうことです)しわくちゃだらけで、普通には醜いという形容でしか表す以外に方法がないかもしれないのですが、いいえ、とんでもない、その輝くような笑顔、屈託のない明るい表情、作ったようなわざとらしくでない天真爛漫な身振り手振りとか仕草が、かわいらしい、と言っては失礼かな、とても上品でウットリさせられて、一見して老婆が天使のように見えたものです。そんなふうに幻視させる強烈な魅力が溢れていました。
そう、ちょっと今までにない不思議な体験でした。私はこの時、今年65歳になる大好きな加賀まりこを連想していたのに違いありません。けっして上手い女優ではありませんが、その生き方に引かれているのです。
もちろん彼女は、まだ、しわくちゃ、ではありませんが、ただ、人前に出る職業の同年代の女性たちが必死に若く見せようと躍起になっているのとは正反対に、今の年齢を、そして言ってみれば「老い」を誇示しようとしているように思えてなりません。化粧や美容や果ては整形という強制手段で、若さを偽装する風潮がまかり通る現代に傾聴すべき態度だと私は思います。
76歳になる岸惠子もその一人ですね。さすがに彼女の年齢では皺くちゃで入れ歯の具合も加味してか言葉のスピードも年寄り臭いのですが、キラキラ輝く美しさは究極の極致の至高さを感じさせます。
加賀まりこの映画やドラマは、入手可能な限りすべて見ていますが、やはり加賀まりこといえば、あの中平康の「月曜日のユカ」(1964年)ですね。
彼の映画に入れ込んでいる時に発見したのが加賀まりこでした。横浜を舞台に、初老のパトロンと同じ年頃の恋人を共に喜ばせることが生き甲斐の奔放な女性だけれど決してキスだけはさせない。そして会うのは決まって月曜日。彼女のコケテイッシュなキュートな魅力が爆発したラブストーリーですが、なんといっても中平康の映像美がすばらしいのです。
この本は彼女の魅力満載で、嫌いだった人は好きに、好きだった人は益々好きになる本ですが、残念ながら4年前に出た「とんがって本気」の加筆・修正・再構成・改題した本ですが、この文庫本のタイトルの方が彼女に似合っていると思います。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
PS・・・・・・・・【2009年5月28日記入】
たまたま滝本誠の映画評論集『渋く、薄汚れ。〜ノワール・ジャンルの快楽』(2006年フィルムアート社刊行)を読んでいたら、16歳の冬に投稿して寺山修司に選ばれた学研の「高3コース」に載った短歌を披露していました。
サキソフォンの音のなかにわれの死を見るとき・・・・悪魔・・・・ああ加賀まりこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ加賀まりこさんといえば、美しくてシャキシャキしていて
頭が良くって、格好いい女優さんという認識
宮本輝原作映画『泥の川』での美しさは衝撃的だったし
この頃、年を重ねて「おばあさん」といわれる役でも
やっぱりきれいで素敵だなぁと思っていました
そして、このエッセイを読んで、ますます好きになりました
ご自分のこと、嘘偽りなく語られていますが、
印象深いのは女友達のこと
完璧な人間なんていないんだから、欠点も認めあって
自分の欠点も自覚して、許して、許してもらって、
居心地のいい関係を築いている様子が、ホント羨ましいくらい
たくさんの忘れたくない言葉が溢れていて
手元の文庫本は付箋だらけになりました
とても元気をもらって、前向きになる素敵なエッセイでした
きっと、これから何回も読んで、
その度に付箋が増えていくエッセイだと思います -
Posted by ブクログ
期待せずに読んだのだけど、加賀さんのまっすぐな生き方がおもしろかった。普通、大人になるといろいろ頭打ちになって、だんだん丸くなるもんだけど、ずーっと子供の頃のまっすぐさを失くさないできたんだなあ。そういうのって世間知らずといわれたり、生意気と言われたりしがちだけれど、嫌いじゃない。まあ、加賀さんの場合、かわいかったから、周囲に甘やかしてもらったりもしたんだろうとも思うけど。自分の美学や価値観をきっちり持っていて、そういうところは見習いたい。周囲にいたら、大変かもしれないけどね。意外と素直な気もするな。今までは、ただのうるさいおばさんという目で見てたけど、これからは違う目で見ることができそう。