亀井よし子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
色々と圧巻された。涙が止まらない。
ハロルドの旅があまりにもあっけなく始まるので、話の中身が掴めず、半ばミステリーを読む様な心地だった。色鮮やかな、温度や質感まで感じる表現に見事に誘われ、ハイキング気分で読み始めた。
様々な人たちに道中出会うが、読者によって物語の深みが増す章は違うだろう。
私はスロヴァキアの医者の章だった。心から主人公を心配しケアする姿に主人公の輪郭が呼応して感じられた。ここからぐいぐい物語が深まる。
自宅で待つ主人公の妻のタンスの服のダンスの部分では、心から胸が震えた。
そしてハロルドの告白。
謎が解けた様な…これは物語の謎では無く人生には答えがないと言う深く大きな輝きを -
Posted by ブクログ
久しぶりに泣けてしまった!
ハロルド•フライも、モーリーンもクウィーニーも
ごくごく普通に生きている平凡な人々
であるはずなのに
いろいろなものを抱えたまま
生きてきてしまった
あーこれは誰にでもいえる
すべての人たちの話しなんだと思えた
「ハロルドフライがそちらに向かっている、とお伝えください。クウィーニーは待っているだけでいいんです。わたしが彼女を救いにいくんですから。わたしは歩きつづけますから彼女は生きつづけなきゃいけません。そう伝えていただけますか?」
このセリフから始まる大冒険が
いろんなおもいを引きつれて
心を思いっきり叩いていきました!